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【スタッフコラム】春だから、という言い訳で。

【スタッフコラム】春だから、という言い訳で。

編集スタッフ 津田

▲赤リップを新調しました。真っ赤と思いきや透明感があってハッとするきれいな色です

春だから。

なんとよい言葉。まず響きが耳に心地いいし、幸せな気分になれるし、口にすると5ミリほど心が軽くなるマジックワードだ。

春だから、新しいメイクを買おう。春だから、きれいな色の服を着よう。

曖昧(あいまい)に変わっていってしまう季節をつかまえたくて、そんな言い訳をして暮らしている。

▲春になったら履きたくてバレエシューズも買いました

冬に防寒一択だった足首を、ほんのすこし出してみたくなったり。

飲み屋さんのメニューに山菜の天ぷらを見つけて、うれしくなったり。

そろそろ桜のつぼみが膨らんでいるんじゃないかと、見上げてみたり。

豆ごはんが食べたいからと、えんどう豆を買ってみたり。

そういえばお茶碗を新調したかったんだと、うつわ屋さんに行こうと計画したり。

▲オフィスの窓から見える桜はもう蕾がふくらんでます

私らしさは何だとか、5年後どうなりたいとか。

正しい考えごとは、ときどき難しい。難しくて、くるしい。眉間にシワを寄せるよりも、季節を言い訳にするくらいのほうが、ちょうどいいときもある。

何もかも投げやりにしたい、のではなくて、生きていれば何もかもある、のだから。たまには自分に軽々しく振舞ってみせよう。

「春だから、あれもこれも買ってよし」。

口のなかでそう小さく唱えると、ほんとうに身軽になれたように感じるのは、やっぱり春のパワーのおかげでしょうか。

 

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