【今日のクラシコム】産休・育休から復帰したばかり。2名の新米ママに日々の試行錯誤を聞いてみました
編集スタッフ 二本柳
オフィスの様子など、当店の舞台裏をお届けしている「今日のクラシコム」。
本日は、5月に産休・育休から復帰した2名のスタッフに近況を聞いてみることにしました!
左がデザイナーチームの波々伯部(ほほかべ)。右が編集チームの岡本です。
二人とも初めての子育てということもあり、仕事との両立は試行錯誤中とのこと。慣れない環境で、毎日どんなことを考えながら過ごしているのでしょうか?
まずは一日の時間割からインタビューしてみました。
復帰してからの一日の時間割は?
スタッフ波々伯部の一日の流れ
6:00 起床、顔を洗う、着替え
6:30 子供の朝食準備、離乳食を冷ましている間にメイク
7:00 子供の朝食、その後子供の着替え、ざっくり掃除
7:40 子供と家を出る
7:50 保育園に登園
9:00 出勤
16:00 退社
17:00 保育園お迎え
18:30〜19:00 子供の夕食
19:30〜20:00 子供のお風呂
20:30 寝かしつけ
21:00 大人の夕食作り、夕食
22:00 お風呂、翌日の保育園準備
23:00 就寝
「まだまだ模索中で、週末に家事のしわ寄せがくることも。もっとうまくやれることも多そう……」(波々伯部)
スタッフ岡本の一日の流れ
5:30 起床 お湯沸かす、顔洗う、メイク
6:00 洗濯、掃除、朝ごはん準備
7:00 家族そろって朝ごはん、子供の着替え、保育園準備
8:00 家を出る
8:45 夫が子供を保育園に送る
9:00 出勤
16:00 退社
17:00 ダッシュで保育園へお迎え
17:30 帰宅
18:00 離乳食
18:30 お風呂まで遊ぶ
19:00 お風呂
20:00 寝かしつけ
20:30 大人の夕食作り、夕食
21:00 朝できなかった家事
22:00 力尽きて就寝
「これは超優秀な日の時間割なので、こんな風にできた日は自分を褒めて眠ります!!」(岡本)
「笑顔でいられるかな?」と自問自答しています。
復帰して約1週間半が経った二人。現在は9:00〜16:00の時短出勤で働いています。まだ慣れないことも多い時期ですが、どうやって日々の健やかさを保とうとしているのでしょう?
岡本:
「私はもともと、仕事も家事も計画通りに進めたいタイプなんです。
でも相手が子供だと、もちろんそうもいかない。家のことを朝の1時間でやろうと5:30に起きますが、子供が一緒に起きたりすると、その1時間はもうなくなっちゃう。計画通り淡々と……なんてむずかしくなりました。
それでも初めの頃は、いろんなことをルール化してて、たとえば『子供がハイハイするから毎日必ず床掃除しよう』とか決まりごとを作ってたんです。でも、自分がピリピリしはじめてることに気がついて。
その頃から、『これをやったあと、私は笑顔でいられるかな?』と自問自答するようにしているんです。
もしそこで『きっと笑えない』と思ったら、潔くやめる。計画通り、ルール通りに達成する喜びより『やらない』ことを優先すべきときもあるんだって、最近は思います。なんだか以前の自分より柔軟になったかもしれません」
波々伯部:
「ピリピリ……しちゃいますよね。私も復帰することが決まってから、洗濯と洗い物は夫にお願いして、あらかじめ負担を減らすようにしました。
でもそのかわり、私は手も出さないし、口も出さない。夫なりのやり方でシステムを考える方がやりやすいみたいで、私も助かってます」
「ゆるさ」を自分に許せるように。
波々伯部:
「お迎えから帰宅したあとの主要トピックは、もっぱら、ごはんとお風呂!その二つを中心に夜がまわってます。
復帰後の私にとって、一番の変化が、時間をゆるめられるようになったことかも。
職場に復帰する前は、ごはんもお風呂も時間をきっちり決めていたんです。どの育児書にも『時間を決めること』の大切さが書かれていたので、私も一生懸命にがんばってたんですよ。
でも最近は、たとえば保育園から帰ってきて子供がすぐに寝ちゃっても、本当は早くごはんを食べさせたいところを無理しないようになりました。多少、寝るのが遅くなってしまっても『夕方にも寝てるから』と考えて。最低限この時間までには寝てほしい、というラインは守ってますが、子供の様子に合わせてます。
この『ゆるさ』を自分に許せるようになったのは、私にとってはとても良かった。心に余裕ができたかなって思います」
▲波々伯部が最近買ってよかった!と実感している蒸篭。離乳食づくりにも重宝している
自分のことを、「俯瞰して見ない」ようにしてるんです。
お盆休みやゴールデンウィーク明けですら、仕事に戻るのは、ちょっと緊張してしまう私。
約10ヵ月のお休み期間を経て戻ってきた二人は、さぞかし不安だったのでは……?
波々伯部:
「産休中は、産む前日まで『仕事したい〜!』って思ってましたね(笑)育休中も同じでした。初めての子育てで『真面目にやらなきゃ』と力が入ってたので、抜きどころが分からなくて。自分への言い訳がほしかったのかも」
岡本:
「私は正反対。正直、『不安』の一言でした……!
でも、お休み中に、弱音もふくめて母とたくさんおしゃべりできたのが良かった。
母は基本的に『不安なら無理しなくていいじゃない』というスタンスです。でもそれと同時に、『がんばってきたから不安なんでしょう。どうでもよくないことだから、不安なんだよね』ということに気づかせてもらって。『自分のがんばりどころを失ってしまってもいいの?』と言われた時に、それは絶対に悲しい!と思って、そしたら肝が座ったというか……」
岡本:
「波々伯部さんのように『仕事がしたい!』という気持ちにはなれなかったけど、『クラシコムの人たちに会いたい!』という思いはずっとありました。
私の原動力は、今も昔も『人』なんです。それは、育休前も後も変わらなかったなぁ」
波々伯部:
「私たち、面白いくらいに正反対ですね!実際に仕事がはじまって、ギャップはありました?」
岡本:
「私、ビビりだから年明けくらいからずっとシミュレーションしてたんですよ(笑)取材した日のシミュレーション、撮影日のシミュレーション、夫が遅い日は、実家から通う場合は……って。
なのでギャップはほとんどなかったです!
今は、とにかく目の前のことに誠実に取り組みたい。自分のことをあまり俯瞰して見ないようにしてるんです。子供のことと仕事のことと、今の状況を冷静に見ちゃうと『私って大変だ。きっと疲れちゃう』って慌ててしまうから。
『今この瞬間』にやるべきことにちゃんと向き合っていれば、大変さよりも、ひとつひとつの達成感が上回ると思います」
▲料理はあまり得意ではないという岡本。献立を考えずに済むよう、週末に買い物を終えて一週間分の献立を書いておく。
時間はもっと欲しい!けど、引き算を実践中。
最後に、リズムがつかめてきたらもっと良くしたい!変えていきたい!と思ってることを聞いてみました。
波々伯部:
「育休中は時間があったからこそできていたこと、というのが一杯あって。今はそこから『どう引いていこう』と、ひたすらそればかり考えてますね。
元気に生きてくれてることが、何より大事なので、『これをやらなくても、この子は元気に生きてくれる』って。マックスから引き算してる状況です」
岡本:
「ほんとにその通りですね!育児も仕事も、毎日の家事も……やりたいことは増えていくばかり。本当に捨てたくないものは何か、を考えるのは、後ろ向きなようですごく前向きなことですよね」
本来は、計画をきっちり立てて、スムーズに物事が運ぶよう段取りをくむのが得意だったスタッフ岡本。
どんなことにも100%の熱量で取り組むのが強みだった、スタッフ波々伯部。
それぞれの「らしさ」を、もっともっと、と伸ばすことの方がずっと気持ちがいいはずだけど、環境の変化とともにその「らしさ」とは違ったありかたを見つけようと模索しているようでした。
そんな新米ママの同僚たちは、なんだかとてもしなやかに見えて、私までパワーをもらったように思いました。
試行錯誤の真っ只中にある二人が、今後どんなふうに変わっていくのか、それもまたたのしみです。
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