【BRAND NOTE】第2話:二世帯暮らしで気づいた、グリーンの楽しみ。(引田かおりさん・ターセンさん)
編集スタッフ 奥村
住まいが変わらなくても、「住み心地」が変えられるなら
就職、結婚、出産。人生の節目で暮らしが変わるタイミングは、引越しや家を買うなど、住まいを替えるタイミングとも重なります。
でも、たとえ節目じゃなくても、わたしたちの思う心地いい暮らしは日々少しずつ変わっていくもの。
だからいつだって、今の自分や家族にフィットした場所で暮らしていたいと思うのです。
今回のBRAND NOTEでご一緒するのは、三井のリハウス。
三井のリハウスと聞くと、引っ越しを伴う住み替えをイメージする方が多いかもしれません。けれど今、リハウスという言葉が示すのは、住み替えだけではないといいます。
そこに込められているのは、住まいを変えずに暮らしを変える “暮らし替え” というメッセージ。
住まいは変わらなくても、自分や家族にフィットする形に暮らしは更新していける。そんな想いに共感して、今回のお取り組みが決まりました。
たとえばそんなきっかけのひとつが、暮らしにグリーンを取り入れる、「グリーンリハウス」だといいます。
そこで今回は、グリーンが身近にある3名の住まいを訪ね、グリーンリハウスの魅力を探しにいきました。
店長佐藤の自宅を訪ねた第1話に続き、第2話で訪れたのは、引田かおりさん・ターセンさん夫妻の暮らしです。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
二世帯暮らしがはじまって3年。引田さん夫妻の今の住まい
▲引田かおりさん(左)、ターセンさん(右)
東京・吉祥寺で、ギャラリー「gallery fève(ギャラリー フェブ)」とパン屋「ダンディゾン」を営む引田さん夫妻。
以前はマンションで暮らしていましたが、3年前に戸建をリフォームし、娘さん夫婦と二世代で暮らすようになりました。
年を重ねても、負担なくグリーンと付き合う工夫
リビングに足を踏み入れると、視界に飛び込んできたのはたっぷりのグリーン。ベランダに植えられた木々が、室内にも瑞々しい緑の光を放っています。
家の周りを囲むようにぐるりと植えられた木々を選んだのは、ターセンさん。眺めや居心地を意識しながら、1本1本決めていったといいます。
▲隣家との垣根に植えられたのは、常緑樹のプリペット
ターセンさん:
「実家が植木屋だったこともあり、幼い頃からグリーンは暮らしに欠かせませんでした。
以前ふたりで暮らしていたマンションでも、ベランダに200鉢のグリーンを置いていたんです。水やりに数時間かかっちゃうくらいだったけれど、それも楽しかったですね。
でも、年を重ねてきたので、今は維持することが負担にならないグリーンを選んでいます」
たとえば、新居にメインで植えたのは、オリーブやプリペットのように1年を通じて葉の緑が楽しめる常緑樹。落葉樹や大きな花の咲く植物は、散った後の掃除の負担を考え、あえて見送りました。
代わりに植えたのは、桜やリキュウバイ、ミズキ、キンモクセイなど小さな花が咲く木々。春から秋にかけてそれぞれが順に花を咲かせるから、一年を通じて眺める楽しみがあるといいます。
外の景色を楽しめるから、室内には少しだけ
▲室内のグリーンは2〜3ほど。選ぶのはかおりさんだそう
「お風呂場から見えるグリーンは、風をテーマに選んだんです。サワサワと揺れる様子がいいでしょう。寝室からは、ジューンベリーが見えてね……」
家の中を案内しながら、そこから見える景色について楽しそうに話すターセンさん。家のどこにいても外のグリーンが見えるよう、窓の配置にもこだわりました。
その分、部屋の中に置くグリーンは少しだけ。外の眺めが楽しめるから、室内のインテリアは、シンプルなのがちょうどいい塩梅です。
自宅を囲んで植えられたグリーンは、家の外からもよく見えます。季節ごとに咲く花に、通りがかって足をとめ、声をかけてくれる人もいるのだとか。
一方で引田さんたちも、ご近所の庭に植えられた木や花々を、ふと眺めて心癒されることも。
自宅の中だけで楽しむより、それが借景になることで誰かにも楽しんでもらえたらいい。外をメインにした引田家のグリーンには、そんな想いが込められていると知りました。
家族や友人と、同じグリーンを眺める時間
▲上階に住む娘の舞さん(右)と過ごす時間も増えたそう
家の横には、3階の娘さん宅からも見える大きな桜の木が植えられています。桜が満開になる春には、家族みんなで集ってお花見をし、葉が落ちる秋には、お孫さんと落ち葉掃きをすることも。
グリーンは、家族と集まるきっかけや、日々のコミュニケーションにも繋がっているといいます。
食卓の壁には、目線の高さに細長い鏡が取り付けられていました。これは、かおりさんのアイデア。
皆で食卓を囲む時、窓向きの席だけじゃなく、壁向きに座った人も同じように外のグリーンが眺められたらいい。そう思って、外の風景が映り込む鏡を付けたのだとか。
かおりさん:
「家族とも、わが家に来てくださった方とも、よくグリーンの話をするんです。ベランダを見てきれいだねって言い合うことから会話が広がって。
パンを食べておいしいと思うのと同じように、グリーンを見てきれいだなって思う感情には、嘘がないですよね。
そうやって同じ気持ちを、同じ場所で共有できることって素敵だなと感じています」
二世帯暮らしが始まったことで、それぞれの友人が訪ねてきて、以前よりずっとたくさんの人が集まるようになったという引田さんの住まい。
今の暮らしが心地よいと思える背景には、今日も皆で目を向ける、グリーンの存在があることを知りました。
今日も、グリーンを美しいと思うこと
「カーリンの好きなこのジューンベリーが、わが家のシンボルツリーなんです」。家の入り口に植えられた、赤い小さな実のなった木を指さして、ターセンさんが教えてくれました。
ターセンさん:
「最初は、もっと華やかな木を植えるよう勧めてもらったんです。でも、この素朴な感じが、わが家らしくていいなと思ってね。
僕も昔は、大きな花の咲く木が好きでした。でも、年をとってからは、こんなささやかなグリーンが美しいと思うようになりました」
花のような華やかさはないけれど、ささやかで、心を穏やかにしてくれるグリーン。それを美しいと思う気持ちは、日常を大切に思う気持ちと似ているような気がします。
引田さん夫妻にとってのグリーンリハウスとは、今日もグリーンを共に眺める家族との時間。それがある日常のかけがえのなさを、心に留めていることなのではないかと感じました。
スタッフも、グリーンリハウスを実践してみました
今回のお取り組みでは、三井のリハウスが運営するライフスタイルマガジン「Relife mode」でも、当店とコラボした読み物が掲載されています。
暮らしをグリーンで心地よくする「グリーンリハウス」のコツを知るため、当店のスタッフがつまずきがちな悩みをフラワーアーティストの前田有紀さんに相談し、解決法を教えてもらいました。
今回は、グリーンを部屋に増やしたいけれど、どう飾ったらいいかわからないという編集スタッフ小林が、インテリアとしての配置のコツや、窓辺での飾り方を教わりました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
みんなのリハウスは、三井のリハウスが運営するライフステージにあわせた情報を紹介しているサイトです。
【写真】佐々木孝憲
もくじ
引田かおり・ターセン
2003年吉祥寺にギャラリーフェブをオープン。陶芸家、布作家などジャンルを問わず独自の目線でさまざまなものを紹介している。また、同ビル地下一階でパン屋「Dans Dix ans(ダンディゾン)」も営む。著書に『二人のおうち 年を重ねてわかる、しあわせな住まいづくり』(KADOKAWA)、『しあわせな二人 若いころより楽しくて素敵な日々』(KADOKAWA)、『しあわせのつくり方』(KADOKAWA)など。夫・ターセンさんこと保さんはブログ「ターセンの光年記」で日々の暮らしで感じたことを更新中。http://hikita-feve.com/diary/
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