【スタッフコラム】パリに行ってもやめられない

編集スタッフ 齋藤

先月フランスのパリと南仏に行ってきました。6月頭のパリは朝と夜は冷え込むけれど、昼間は陽がさした途端にそれなりの暑さ。みんな肩を出した服装で歩きまわり、オープンテラスは開放的な気分を楽しむ人たちでいつも賑わっていました。

さて、初めてのパリ。楽しそうな場所がありすぎてどこを見て回ろうかといろいろ考えていたのですが、性分と言いましょうか、自然と足が向かってしまう場所がありました。

それは本屋。とにかく小さい頃から本が大好きで、本収集が趣味である私。パリといえども本屋を見て回らないわけにはいかないのです。

ノートルダム大聖堂の近くにある「シェイクスピア・アンド・カンパニー」からはじまって、セーヌ川沿いに並ぶ古本屋の「ブキニスト」を見てまわりました。

北マレ地区から少し歩いて、日本からはもう撤退してしまった「Ofr.(オーエフアール)」という本屋にも。アート本が豊富で、フランス語や英語に翻訳された日本のデザイン関係の本もたくさん。

その他にも歴史ある「Galignani(ガリグニニ)」に、ギャラリーが併設された「Florence Loewy… by Artists」「&co119」などなど。

ここ本屋さんでは?と思ったらすぐにでもお店に飛び込んで、とりあえず見て回るということを滞在中ずっと繰り返していました。

大型本はさすがに持ち歩けないのであきらめたのですが、軽くて小さな本をちょこちょこ購入。新刊だと日本でも購入できるので、こちらで買った方が値段が安いかどうかなどチェックしつつ、計10冊ほどに厳選。

思わず「たまらない」と思ってしまうのが、海外ならではの大らかで雑なつくり。紙の切り口がざらっざらのものから写真のようにそもそも本を開けないものまで、実にさまざまです。

日本なら乱丁扱いなのかもしれませんが、本収集が趣味の私としては「なんていい味出している本なんだ」と、偏愛心をくすぐられるポイント。こんな本まで廃棄せずに売ってくれるなんて、本当にありがとうという気分です。

フランスの美しい光の中、カフェのテラス席で購入した本をテーブルに積みつつ読む時間は、本当に至福でした。

今度は大型本を買えるようにちゃんとスーツケースに空きを作って、また訪れたいと思います。


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