【バイヤーのコラム】好きなことが見つかるときって。
商品プランナー 市川
「何しているときが一番すき?」
それは娘からのとても自然で、そして突然の質問でした。
何かを察した私は、じっくり考えてしまいました。これはきちんと考えた方がいい。答えはすぐに出さずに、ちょっと考えよう。
私は今、オリジナルアパレルの企画をしています。
洋服に心引かれたのは中学生の時でした。当時よく読んでいた漫画や雑誌の影響で、洋服の世界がとてもキラキラして見えたのです。
それから数年、高校生の時には洋服はどうやって作られているのかということに興味を持ち始めました。製造工程を学びたかった私は、それができる学校を選び、一人上京しました。
「すきなこと」「やりたいこと」というのは、そう簡単に見つけることができないものかもしれないですが、実は心の奥にしまい込んでいることもあるように思います。
娘が年中だった頃の担任の先生たちは、「好きなことを思う存分楽しんで」とよく言っていたように思います。これは子供だけでなく、大人も同じこと。年齢は関係なしに、楽しむということはとても素敵なことだと思いました。
その先生たちの1人は、娘の担任を終えたあと、パン職人になるべく新しい道を歩み始めました。それは突然で、みんな大好きだった先生だから、ただただ寂しいと思ってしまいました。
でも、母親ではなく、1人の大人としての感情は、先生の新しい決断にとても刺激を受け、尊敬しています。
先生はパン職人になるんだってと話すと、「先生、すごい!」と目をキラキラさせた娘。「そうだよね、やりたいことはいつやってもいいんだよね。」と話したことを思い出しました。
ある日、先生から手作りのパンが送られてきました。最後の受け持ち園児となった娘のクラスの卒園アルバムを送ったお礼として。それはとてもおいしく、先生らしいなと感じました。
突然の「何をしているときが一番すき?」という質問は、娘自身が何かを見つけようと頑張っている証拠なのかなと思いました。
娘は今、学校という新しい環境の中で頑張っているのだと思います。それは日々の笑顔や泣き顔からすぐにわかります。
私も親として迎えた、初めての学校という環境にまだついていけていないのが正直なところです。
親子でゆっくり時間をかけて過ごしてみようと思っています。
そうそう、時間をおいて伝えた「何をしているときが一番すき?」の答えは、「今かな〜」でした。笑
仕事や家事、子育てなど、大変な時もあります。でも、それも乗り越えて歳を重ねていくのはいいものだなと思えるようになりました。
正解の答えではないかもしれないですが、「今が一番すき」とずっと言えるような親でありたいと思っています。
「すきなこと」を見つけるのはいつでもいい。早くても遅くても。無理に探すのではなく、それは自然にやってくるものなのでしょう。
いつか、娘の「すき」を教えてもらうのを楽しみに過ごしたいと思っています。
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