【店長の佐藤より】メリークリスマス!新ドラマ『ひとりごとエプロン』公開に寄せて。
店長 佐藤
はじまりは「あの日」の走り書きから。
わたしのiPhoneのメモ機能に「映像アイデア」
そのメモを残したのは、2018年11月7日 12時23分。
ちょうど一年前の11月。おそらく仕事の昼休み。近所の喫茶店でランチをとりながら、ふとつくってみたいドラマのアイデアが思い浮かんで、それを忘れてしまわないようにと急いでメモに残したのでした。
実はこのメモが公開したてホヤホヤの新作短編ドラマ『ひとりごとエプロン』の原型となっています。
ひとりで勝手にワクワクして、『青葉家のテーブル』の次はこんなドラマをつくれたらうれしいなと、いち早く兄の青木にメモを見せに行ったことも思い出します。
おかげさまで『青葉家のテーブル』は私たちが当初予想していた以上に、本当にたくさんの人に愛していただける作品となりました。
最初にこの新しい取り組みを公表したとき、「北欧、暮らしの道具店」はECサイトなのになんでドラマなんかつくるんだろう?と思われた方も多数いらっしゃったと思うのです。
なぜって、つくった私たち自身が「やってみたい」という強い好奇心はあったものの、これはどう辻褄があってくるのだろう?と首をかしげながらも、良い風を感じる方向にと、あまり難しいことを頭で考え過ぎずにやってみたところが最初はあったから。
結果、松本壮史監督はじめ制作チームのおかげで全4話ができあがり、すべての公開を終え、上映イベントも開催し終わったいま「ドラマをつくって本当によかった」「こういう形でしかお客さまと共有しようがなかった大切な何かがあったかもしれない」とさえ感じています。
そこに向かう気持ちは商品を開発したり、お買いものに限らず場を訪れることそのものを楽しんでもらえたらと読みものをたくさん書いてきた気持ちとなにも違わないものでした。
そして共有したい「大切な何か」はなにひとつ変えずに、今度はちょっと違った設定・テイスト・枠組みで次なる新しいドラマをつくってみたい。
次はこんな主人公にしてみたいな、このくらいの尺で本当の短編の連続ものをやってみたいな。そんな思いが次々に浮かびました。
とは言え具体的にどうこれを実現させるかについては未知数でした。なのでしばらくはジャストアイデアのまま。
iPhoneのメモがクラシコムを越えて社外へと飛んでいくことは当面ありませんでした。
(2DKの団地。ここで一人暮らしをしているのが主人公の林夏希です。玄関扉のターコイズブルーが個人的に大好きなポイント。今回は自宅などを使わずのドラマ用のロケーションでした)
なにかが動き出すのは、ある日突然に。
それが。今年の夏の終わり頃のことです。
わたしのiPhoneの走り書きメモを、『青葉家のテーブル』のプロデューサーをしてくださっていた方にふと見せる機会が訪れました。
そこでなぜだか、不思議とお互いに火がついたのです。
「面白くなりそうですね。『観る』と『聴く』のあいだのドラマ。佐藤さんがやりたいこと、なんかわかる」と言ってくださいました。
スケジュール的にでき得るかは分からないけれど、なんとかシーズン1となる4話分を一気に撮って、今年のお客さまへのクリスマスプレゼントにできたらうれしいね!そう話しました。
「であれば、今回は僕が監督をやりますよ」と。
そこからは怒涛の数ヶ月でした。
監督・社内外の関係するチームとも足並みを揃えて。企画やストーリーのブラッシュアップ、料理が大事な要素なので料理家さん決め、料理のメニューの試作、脚本、美術のイメージ決め、ファッションも大事な要素だったので良きスタイリストさんとの出会いを求めたり……と。毎話流れる音楽をどのミュージシャンのどの曲にしたいかもみんなで検討しました。
(真剣勝負でのぞんでくれたスタイリストさん。主人公の夏希が身につけているエプロンにも注目してもらえたらうれしいです)
さらに主人公・夏希役を誰に演じてもらうか。ほとんどが「ひとりごと」の構成なので、俳優さんの佇まいや声も重要な意思決定のポイントになりました。
オーディションをした結果、松本妃代(まつもと きよ)さんという本当に素敵な、ドラマのイメージにも合う方に出会うことができたのもラッキーだったと思っています。
(実はオーディションでは、音楽に合わせて身体を動かしてもらったり、野菜の千切りを実際にしてもらうテストもありました)
(撮影現場で監督の杉山さんと美術の加藤さんと、台本と香盤表を丸めてポケットにさしたまま必死でやり取りするわたし……)
できあがった新しい短編ドラマ『ひとりごとエプロン』にどんな感想をもっていただけるのか?それは、もうドキドキです。監督も、チームのみんなも同じドキドキを感じていると思います。
お客さまと変わらずに共有していきたいメッセージは『ひとりごとエプロン』のあちらこちらにふんわりと乗せています。『青葉家のテーブル』と同じように「あぁ、こういうところが北欧、暮らしの道具店ぽいな」とキャッチしていただけるならばこんなに嬉しいことはありません。
主人公の夏希も毎日まじめに働きながら、大小さまざまなことに心を揺らせて2DKの団地(自分のお城)に帰ってきます。
そこで音楽を聴いたり、おいしいご飯をつくったり、考えごとをしたり、日記を書いたりしながら生きている。「家のなかでの誰にも見られてないときの自分、バンザイ!」そんな気持ちを味わいながら、この短編ドラマを楽しんでいただけたらうれしいです。
2話の公開は年明けを予定しております(3話、4話も続々公開していきます)。続きの話がまた良いと感じているので、楽しみにしていてください。
ぜひYouTubeの「北欧、暮らしの道具店」チャンネルをフォロー(登録)していただければと思います。
最後になりましたが、メリークリスマス!
この新しいドラマが私たちからお客さまへのクリスマスプレゼントとなりますように。
2019年12月25日
北欧、暮らしの道具店
店長 佐藤友子
*『ひとりごとエプロン』第1話は7分ほどでお楽しみいただける短編ドラマです。ぜひお気軽にご覧くださいね。
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