【あると、うれしい】母さんにも自己肯定感を!憂鬱だった食事の時間を変えるもの
よしいちひろ
「料理が嫌いだ。」
ブログ時代から愛読しているやまもとりえさんのマンガエッセイ最新刊『お母さんは息子推し』(祥伝社)に出てきたセリフだ。
このセリフ、ちょっと前にも聞いた。友人と話していた時。
「苦手、というより、好きじゃないかな。どうせあんまり食べないから……。」
やまもとさんも同じような理由を挙げていた。産前はそういえば、そんなこともなかった、とも。
最近は思い返すことも少なくなっていたけれど、そういえば私もすごくすごくものすごく!食事の時間が憂鬱だった。息子が離乳食を始めてから幼稚園に入るまでのこと。
親心から「身体を作るために」「これだったら食べてくれるかな」心を砕いて作るものに容赦なく、歯に衣着せぬ態度で、NO。
だって赤ちゃんなんだから、こどもなんだから。
当たり前なんだけど、わかっていてもやっぱり、精神を削られる時間だった。
(ちなみに我が家の場合は、こどもが成長したこと、私が無理強いをやめたことから、気付いたらこのしんどさからずいぶん解放されていた。息子も本当によく食べるようになった!心を砕くことと執着を捨てること、相反するようで子育てには、どちらもバランスよく必要なのかもなあ……)
やまもとさんのセリフを読んだとき、共感したとともに、強く湧いた気持ち、それは
「母さんにも自己肯定感を!」
こどもの自己肯定感をはぐくむために親も社会も心を砕いているけれど、その裏で、母さんたちの気持ちはおざなりになりがちなんじゃないかな?
例えば家族に協力してもらう。
例えば自分のために料理を作ってみる。
前者は、旦那さんに美味しいね!最高!って言ってもらう、とか。
後者は、毎回じゃなくても、こども向けに食事を用意するのではなく、もう「自分が食べたいもの」を作っちゃう。なんならお酒も開けちゃう。
で、自分で自分に、最高!って言う。
▲CASE by CASE by CASEのフードコンテナ
後者にまつわる、最近我が家でブームになっているのが、ごはんのおともをいくつも作っておくこと。
たらこのバターそぼろ、ひじきのナンプラー煮、しいたけピュレ、大根の皮の醤油漬け、ケールのオイルマリネ……作り置きとも言わないくらい簡単なものばかり。
冷蔵庫に数品スタンバイしておいて、メインとは別で、食べたいひとが食べるスタイル。
えぐみや苦みが強いもの、歯ごたえのあるもの、胡椒をピリリと効かせたもの、滋味深いもの……遠慮なく大人好みの味付けで作らせてもらう。
ちなみに「ごはんのおとも」と銘打っているけど、これらはお酒のアテにもなる。
私たち夫婦がこういうちまちましたおかずが好きなのもあるけど、これらがあるとすごく気持ちが上がる……。
このタッパーたち、ちょっと宝箱みたいな存在。
▲市販のものに頼るのもいい。最近、買って開封を楽しみにしている純胡椒(胡椒の塩漬け)、納豆に定番で入れている青唐辛子のオイル漬け
先ほど挙げた我が家定番の「ごはんのおとも」たち、レシピ元を最後に載せておきますね。
ちょっとしたあれこれで、食事の時間、そしてその準備が、少しでも気持ちの上がるものになったらいいなと思う。
……母親って、食卓って、やっぱり家庭で核になる存在だと思うから!
あると、うれしいもの。
✔︎ごはんのおとも
(たらこバターそぼろが載っている『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(ツレヅレハナコ著)はこのほかにもごはんのおともにぴったりのシンプルな副菜が満載。私がいま最もハマっているしいたけピュレは『簡単! 毎日楽しめる! スープの本』(角田真秀著)より。同じく角田真秀さんの『料理が身につくお弁当』もシンプルな野菜の副菜がたくさん載っていますよ。なにげにお弁当本って、お弁当以外の毎日の食卓に活躍する小さなレシピが詰まっていると思う!)
▼エッセイに登場した愛読書
よしいちひろ
イラストレーター。1979年生まれ。女性のなにげない日常や憧れを独自の視点とリラックスしたタッチでみずみずしく描く。ファッションやメイク、子育てなど、クリエイティビティに満ちたライフスタイルも注目を集めている。http://chihiroyoshii.com
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