【スタッフコラム】美しきファッションに憧れて

お客様係 市原

最近、Netflixの番組『ネクスト・イン・ファッション』にハマり、一気に最後まで観ました。

世界で活躍するファッションデザイナーが集まり、毎回デザインのお題にあわせた衣装を作り上げ、競い合います。選ばれたものだけが次なるステージへと勝ち進み、優勝者は高額な賞金と成功のチャンスを手に入れるという番組。

お題は「スーツ」や「ストリートウェア」など様々なものが発表され、デザイナーたちはデザインから縫製まで短期間で仕上げます。

完成した衣装はランウェイで発表されるのですが、それを見るのが毎回もうとっても楽しみで。私も審査員になったかのような気分で、見入ってしまうのです。

いつも私の想像を越えるものが映し出され、デザイナーたちはどうしてこんなものを生み出せるんだろうと、尊敬の念を抱きます。

バトルなので毎回敗退者が決まるのですが、選ばれなかった者も、自分の作ったものにきちんと信念と自負を持っており、その姿もまたかっこいいのです。

そして、お互いにデザイナーとして才能を認め、時に助け合ったり、プレッシャーと戦い、それらを乗り越えて一緒に喜び合う様子をみて、その道のプロと呼ばれる人たちの、人としての凄さも感じます。

一方、いち視聴者の私は、家事の中でもお裁縫は苦手。全くもって自信がありません。

家庭科の授業で習ったことが、かろうじてできるかなという程度で、服作りやデザインは自分には決してできないと思っている分野です。

けれど昔から、普段は着ることがない、美しくきらびやかな洋服を見るのが大好きでした。

幼い頃は少女漫画の主人公が着ている服に憧れました。コミックの表紙やカラー原稿を見ながら、一生懸命真似をして描いたり。

中学生になると、母が買っていた雑誌『GINZA』を夢中になって読んでいました。(のちに聞くと、私があまりに熱心に繰り返し読むものだから、買ってくれていたそうです)

当時、外国人モデルが表紙を飾り、自分が買っていたティーンのファッション誌にはない世界観や、ハイブランドのファッションやバッグ、アクセサリーの美しさに見惚れていたのでした。

そしていま大人になって、そういう甘美なファッションに身を包むことはない日常を過ごしています。

それでもここ数年も、「メットガラ」や「ドリス・ヴァン・ノッテン」を題材にしたファッションドキュメンタリー映画がやると聞けば観に行き、それはそれは感動して映画館から出てくる自分がいるのだから、やっぱり変わらず求めているのだと思います。

ものを作る人たちの美意識や、信念や情熱に教えをもらい、出来上がる美しいファッションという産物にいつも夢をもらっているのです。

番組を見てそんなことを思い返し、これからも美しいものを見続けたいと、静かに胸を熱くするのでした。

 


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縫って、編んで、お気に入りの景色を作る(「HININE NOTE 」スタッフ・彩さん)

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