【スタッフコラム】最近みつけた、私のごきげんのとり方

商品プランナー 加藤

先日(というか、日頃から)の食卓で、夫が自分の皿に取り分けたおかずへ、醤油をぐるりとひとまわししていました。それを見ておもわず、100点の味付けだったのにな、と心のなかでぼやく私。

いつもは、私はこのままで十分、美味しいですけど。の顔をして食べ続けるのですが、この時は思うところがあり、私も夫を真似て、皿へよそったおかずに醤油をひとまわし。

「あら?おいしいね!」

思っていた以上においしくてびっくりしたのと、調味されて苛立っていた自分の態度がおかしくなってきて、トゲトゲした気持ちがやわらぐのを感じました。

 

思うところというのは…

その昔、手にしたビジネス本に書いてあった「話し相手にいったん、同調する」というフレーズ。

要は、相手が自分と違う意見を言っても、頭ごなしに否定せず、肯定の相槌を打ったり、言葉をおうむ返しにしすると、相手が心を開いて、自分の話にも興味を持ってくれるというものです。

たしかに、自分が逆の立場だったら、いきなり「でも」と言われるより、「わかります。私の意見も良いですか」と切り出された方が、圧倒的に気持ちがいい。反射的に意見を言う前にひと呼吸置いて、賛同したり余白を持とうと、心に留めたのでした。

…で、醤油の一件では、素材そのものの味ってもんをだね〜と、私の意見を主張したくなったのですが、この「いったん、同調する」をふと思い出し、醤油を足した味を受け入れてからの「そのままでも良いと思わない?」を言おうと、実践したわけです。

でも、そんな魂胆とは裏腹に、実際醤油足した方が、断然おいしかった。元の味付けも良いんじゃないとは言えず(夫よ、心の中で悪態ついてすまん)これからは、塩ちょっぴり多めで味付けしてみようかな、なんて素直に思えたのでした。

わかってないな、そうじゃないのに。年齢や経験を重ねると、ついどこか気持ちが硬くなることが多くて、そういう自分の態度にもうっすら気づいていて。柔軟な心をもちたい、そう思った矢先のできごとでした。

まずは、いったん受け入れてみる。今の私にぴったりな、自分のごきげんのとり方のようです。


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