【スタッフコラム】リスナーのプロになりたい
編集スタッフ 野村
「プロの喋り手は、きっとリスナーのプロでもあるんです」と、とあるラジオDJさんが話しているのを聞き、嬉しくなりました。
SNS上で、バトンを受け取った全国のラジオDJのみなさんが、「ラジオあるある」をテーマに1人でトークをするという「ラジオリレー」という企画で耳にした話です。
他のいろんな番組を聞いている時にも、今の話は面白いな、さっきの言い方はちょっと違うんじゃないかな、などなど、聞いているだけなのにとにかくいろんな感想が出てきて、まるでリスナーという職業のプロのようになってしまうのがラジオDJあるあるなんです、という内容。
喋ることと聞くことは、なんだか反対のことだと思っていましたが、聞くことが好きだからこそ、リスナーの心に届くような面白い喋りができるのかと考えると、むしろ2つのことはつながっていることなんだなと納得がいきました。
そして、この考え方ってきっと今の自分の仕事にも共通する大事なことなんだと、自分にとって嬉しい発見になったんです。
▲悩んだり焦ったりする時は、このようにまず落ち着きたいとよく思い出すペンギン
最近、仕事が思うように進まず、自分が担当する商品ページなどで、「良い感じに見せる」ことを一番大事にしようとすると、出来上がったものが自分の思い描いていたものと違ったものになってしまうなと悩んでいました。
目指したかったのは、ページや内容が良い感じに見れたりまとまっていたりということよりも、自分ならこういう風に読んだり楽しんだりしたいなということが核になっていること。そして、それが読んでくれた人にも伝わっていくものだったはずと気付くと、ぶち当たっていた壁がほろほろと、少しずつですが崩れてきているかもと感じています。
当店で「日常に音楽を」をテーマにお届けしているプレイリスト企画で、私は選曲などを担当しています。(いつもプレイリストへの嬉しいご感想、本当にありがとうございます!)
曲を選ぶ時に大事にしていることは、リスナーの自分が夜のリラックスした時間や朝起きた時に聴きたいのはこんな曲で…と妄想しながら選ぶということ。自分がいちリスナーとして楽しんでいる気持ちが、プレイリストという形を通して伝わっていたら、それこそが自分の目指しているものだと思います。
リスナーのプロになれるからこそ、同じように共感してくれる人たちにその気持ちが届いて、その人たちの心を動かせるようなものを作ることができる。きっとそれは、多くの人に感じ良く見られるということより大事なことなのかもしれないと信じて、自分なりに頑張りたいなと思う今日この頃です。
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