【スタッフコラム】あこがれの三姉妹。
お客様係 望月
私の母には、3つ上の姉と7つ上の姉がいます。
私が子供の頃、夏休みやお正月に祖父母の家に集まると、母たち三姉妹の止まらないおしゃべりが恒例。末っ子である母が無邪気に笑う姿を見ているのが、子どもながらに好きな時間でした。
朝ごはんの支度をしている3人の、台所からうっすら聞こえる喋り声で目を覚ますのもなんだかうれしくて。それを聞いていたくて、起きているのにいつまでも布団のなかにいたっけな。
テキパキとした長女である伯母と、いつもおっとりした次女の伯母、頑固でマイペースな私の母。3人はいつも仲が良く、兄妹で育った私にとって、その関係は憧れでもありました。
母を亡くしてから伯母たちと会う機会は減ったものの、私を定期的にお出かけに誘ってくれたり、「あなたのお母さんが思っていることはだいたい分かるから、何かに迷ったときは相談してね」と声をかけてくれる2人の存在はとても有り難く、ここ数年の支えとなってくれました。
つい先日、三姉妹の長女である伯母が古希を迎えたので、お祝いの電話をしていたときのこと。
「最近ちょっと気持ちに元気がなかったの。久しぶりにこうして人と話せたわ、いつもは一人だからね、誕生日だから特別な気分よ」。今は一人暮らしをしている彼女はポツリと言いました。
電話を切ったあと、なんだか胸の奥からこみ上げるものを感じました。ハツラツとしていていつも周りの中心だった伯母は、何十年経った今も、私にとっては幼い日のあの頃のまま。そんな風に自分勝手に思っていたけれど、分かっているようで分かっていなかった、確実な時間の経過に気づかされたのです。
自分のことですぐ一杯一杯になってしまう私は、電話したりお祝いを贈るのも「週末のほうがいいかな」や「ちゃんとしたプレゼントを見つけてからにしよう」だなんてついタイミングを逃してしまうことが多いのですが、こうして気持ちを伝えられる日々も、自分が思うほど永遠ではないのかもしれない。
すぐには会いに行けなくても、「今日も笑顔で過ごせますように」と思いを馳せたり、大きな用事がなくても声を聞いたり。そんなことを大切に重ねていきたいと思った、この頃です。
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