【スタッフコラム】言葉のおまもり

学生時代の先生の言葉は、大人になっても意外と記憶に残っていたり、社会人になった今でも自分の教訓になっていたりするものです。
「焦らず 腐らず うぬぼれず」
これは学生時代たいへんお世話になった先生が、たえず私に掛け続けてくれた言葉です。
美術系の学校で作品制作に打ち込んでいた私は、常にこの言葉を念仏のように唱えていました。
私の作品に対して、先生からよく言われていたのは、「自信のなさが出ている」「表現が小さい」といった指摘。幼い頃は、もっと紙いっぱいにのびのびと絵筆を走らせていたし、作品を小学校に持って行って勝手に発表会をしたりもしていました。
いったい自信とはどこから生まれるものなのか、そして先生のおっしゃる「うぬぼれ」とは「自信」とどう違うのか。当時の私はそんなことをモヤモヤと考えていました。(今思い返すとものすごく尊い時間でした……)
制作をしながらずっと考え続けていたけれど、結局明確な答えが分からないまま、大学を卒業して、社会人になりました。
そして社会人になって7年経つ今、こうしてバイヤーの仕事をしていますが、私は頻繁に「自信」という言葉を使っています。たとえば、商品の仕入れを検討するとき、「これがあれば自信が持てる」という動機から発展することも多く、むしろ今の仕事をするうえで重要なキーワードとなっています。
そんなときふと、学生時代にもやもやしていた気持ちがよぎったのでした。そういえば昔、こんなことを考えていたなぁ、と。
今改めて、その当時もやもやしていたことに向き合ってみると、不思議なことに少しは理解ができているような気がするんです。
いろんな人と出会ったり、失敗を重ねたり、思いもよらぬことで褒められたり。そんなふうに社会人としての経験を経てきて、自然と自分の中で理解が深まっていたんですね。
自信は過去にあるもの
もし学生時代の自分に対して助言をしてあげられるとしたら、こんな感じでしょうか。
自信は「未来」ではなく、「過去」にあるものだということ。
この過去というのはつまり「事実」。今までやってきたこと、努力したこと、好きだということ。その事実に気付くだけで、自信は生まれるものなのだと思います。
思えば学生の頃の私は、未来にある見えないものばかりを追い求めて苦しくなっていたような気がします。それをこじらせて「自分はすごいぞ!」と根拠のない見栄を張ってしまうと、それは「うぬぼれ」になってしまうのかもしれません。
……なんて語っていますが、今の私も、全てにおいて自信を持てるわけではありません。むしろ自信を持って挑めることのほうが少ないと思います。
それでも先生からこの言葉をいただいて、悩んで時間はかかったけれどもその意味を理解できたことが、私にとっての大きな成長です。
この先歳を重ねても、大切にポケットにしまっておきたい言葉です。
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