【スタッフコラム】暮らしの中にある、水風呂。
バイヤー 山根
温泉にいくと必ずある水風呂。僕はこの水風呂の良さというか、存在する意味がずっと、まったくわからなかったのです。
まず冷たい。冷たすぎる。体を温めにきているお風呂に、なぜ水がある?
たしかに、「サウナがあるから」という理由はわかります。ほてった体を冷ますためですよね。
でも、それにしても冷たすぎないか? ちょうどよく冷ますなら、30℃くらいで十分じゃないか?
拭えない疑問。そうか、きっとここは僕には一生関係のないところなんだ。
そう決めつけて、冷たそうな水面を横目に、ひとつ隣の温めのお湯につかるのがこれまでの僕のスタイルでした。
それがどうしたことでしょう。今の僕は、水風呂なしには帰れない体になってしまっているのです。
水風呂との出会い。
きっかけは、今年の春からひどさを増した腰痛です。「サウナと水風呂に交互に入ることで疲労回復効果あるらしい」と聞きつけ、それならばとチャレンジしてみました。
案の定、はじめての水風呂はとんでもなく冷たかったです。冷たすぎた。肩まで浸かろうとすると、体の震えが止まらない。思わずひとりで笑ってしまうほどです。
それが人間不思議なもので、2回3回と通ううちに、すっと入れるようになってくるんですよね。
そしていつの間にか、水風呂のいいところだけを感じるようになっていました。
水風呂のいいところは2つです。
①お風呂タイムを長く楽しめる
お湯であたたまりすぎて「そろそろ出たいな」となったとき、水風呂に入れば一気にリセット! そのさっぱり感を味わうもよし、もう一度お湯に入るもよし。そこからまだまだお風呂を楽しめます。
②体への刺激が気持ちいい
「温かい」だけでなく「冷たい」も楽しめるようになると、楽しさは2倍。
サウナと交互に入ることで血流が一気に改善し、いわゆる「ととのう」という気持ちよさを味わうこともできるかもしれません。
ちなみに僕が好きなのは、冷えた体をしばらく休ませて、ふつうのお湯に入ったときです。「あったけぇぇぇぇぇ……(温度という存在に感謝)」という感動が半端じゃないです。
例えるなら、甘いものを食べるとき一緒に苦いコーヒーを合わせること。影を描くことで光を表現すること。
それと同じです。水があるからお湯がより輝きを増す。お湯と水はそういう関係なんです。
そういうわけで、今では水風呂に入らず温泉を出てしまうのがもったいない気持ちにすらなっています。
暮らしの中にあるけど苦手だったもの。それを好きになれると、オセロが裏返るように急に楽しみがどっと増える。そんなことがときどきありませんか? 僕はそれが好きです。
水風呂も、まさにそのひとつ。
今宵もきっとどこかで、水風呂初心者のお兄さんがどこかで恐る恐る水風呂に入り、苦しそうな表情を浮かべていることでしょう。もしそんなシーンに出くわしたら、僕は「わかる、わかるよ。僕もそうだった。でもそれを乗り越えればきっと入れるようになるよ」と、勝手に温かい目で見守るのです。
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