【スタッフコラム】愛しい日々を忘れないために
お客様係 江草
夏のはじめ、物置部屋を片付けていたときに、ふと昔書いていた日記帳が眠っているのを発見しました。
ちらりとページをのぞいて見ると、「そうそう、こんなこともあったなあ」「あのとき、こんな風に思ったんだっけ」と当時の記憶がふわりと蘇り、あっという間に夢中に。片付けを放り出して、ついつい長い時間読み耽ってしまいました。
家族旅行で食べたものが一覧になっていたり、友人からいわれたうれしい一言がメモされていたり。思わず微笑んでしまうような、ちょっぴり照れてしまうような。
結婚当初に書いたページで、夫について「ありがとうが多い人」と書いてあるのを見つけました。
何てことない日常の1コマでも、ひとつひとつにありがとうといってくれるから、私もたくさんありがとうを返そうと心がけるようになって。そのおかげでやさしい関係を築けられているのかもと思ったことがあったんだっけ。
結婚して数年たったいま、当たり前になりかけていた夫の良いところを、あの頃の自分にあらためて教えてもらった気がしました。
毎日増えていく思い出や、たくさんの抱えている気持ちを、ずっと大切にしていきたいと思っているのに、しばらくすると忘れてしまうことが多くて、なんだかそれってちょっぴり寂しい。そういえば、前もこんな風に考えて、日記をつけ始めたことを思い出しました。
1日1ページと目標を決めたり、絵日記みたいにしようと時間をかけたり、そうして段々と続かなくなっていつしか書くのをやめてしまったけれど……もったいなかったな。
忘れかけていた時を振り返ってじんわりと心に沁みる、そんな経験ができる日記ってやっぱりいいものだなあとしみじみ実感した日でした。
1ページ目は手作りの「紅茶のパンナコッタ」について。簡単でおいしい!と書いてあるのを見返しては、また作りたいなという気持ちがむくむくと膨らんできています。
この日をきっかけに、また日記をつけ始めました。
まだまだ4ヶ月ほどですが、ゆるりと楽しめる範囲でと言い聞かせたのが良かったようで、夜のルーティーンになりつつあります。日記を書くときは大好きな紅茶とその日のデザートをお供に、とご褒美をつけたのも良かったのかもしれません。
のんびりと夜のおやつを楽しみながら、その日にあったことを思いつくままに書いていく、そんなひとときがほっと一息つける癒しの時間になっています。
***
どうしても元気が出ない、そんなとき、パラパラと昔の日記を読み返すだけで、うれしい出来事やわくわくした気持ちを思い出して、明日がくるのが楽しみだなあと思えることがあります。
ずっとずっと先のいつかの私も、今の私を懐かしみ、振り返りたくなるときがくるかもしれない。その日のために、愛しい日々についてたくさん日記に残しておこう。そんなことを思う最近なのでした。
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