【スタッフコラム】睡眠不足がなんのその。
お客様係 今野
眠れないし、目覚めてしまう。そして一度目覚めるとしばらく眠れない。そんな悩みが最近ずっと続いて、日々のテーマはもっぱら「よい睡眠」。
先日はメルマガ掲載のコラムでも、「入眠前の手づくり梅昆布茶」に救われた話をしたところです。
ベッドに入ったらすぐ眠りにつける。深くぐっすり眠れて、目覚めすっきり。そんな状態をひたすら願い、試行錯誤するもなかなかうまくいかない現実に嘆いていました。
その日も眠りが浅く、途中3回ほど目覚めては眠れなくなるということを繰り返し、とうとう明け方、「もう眠れない!」という状況に陥っていたのです。
時計を見ると6時前。あと1時間とは言わないから、せめてもうすこしだけ眠っておきたい。そんな気持ちでぎゅっと目をつぶっていると、急にふっと隣町のパン屋さんが頭に浮かんできました。
以前から気になっていて、でも人気店だと耳にして訪れたことのなかったお店。朝早くから営業していることだけはリサーチ済みでした。
「あれ? 今から行っちゃう!?」
そんな考えがよぎった瞬間、不思議なくらいふわっと軽い気持ちになって。まだ隣でぐっすり気持ちよさそうに眠っている夫を起こさないように、そ〜っと準備をして足早に家を出ました。
意外にもすでにまぶしすぎるくらいの朝の陽の光。まだあたりも静かで、冷たい空気で耳がツンとなり、すぐにからだもシャキっとさせられました。
寒さもあり足早に歩くこと20分。ぶらぶら散歩というよりは、競歩のようにさくさくと歩いているそんな自分の様子が面白くて。お目当てのパン屋さんが見える頃には、眠れなかったひと晩明けて今があるということをすっかり忘れてしまうほど上向きな気持ちになっていたから、不思議なものです。
まだ時間的にも余裕があり、ちゃっかり併設のカフェでパンをいただいて、またその美味しさに分かりやすく心躍る自分がいました。
その日、午前中の仕事を終えてお昼休憩を迎えたとき、あぁなんだか今日とても調子がいいなと自然とそんな思いが芽生えたんです。眠れていないにも関わらず。
そのとき、そうか「眠ること」に対して一生懸命になっていたけれど、今日一日をご機嫌に過ごせている、その事実がなによりも尊いことだなって思いました。
すこしくらい睡眠不足だったとしても大丈夫。そんなふうにようやく思えたような気がします。
眠れなくなってはやく目覚めたなら、そのときはそのときのお楽しみがあると思うと、眠らなければと思い悩むことから一歩離れて、おおらかな気持ちで日々を過ごせそうです。
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