【スタッフコラム】寒い朝には、朝マラソンを思い出す
編集スタッフ 野村
早朝、寒いうちに外を歩いていると、小学生の頃の「朝マラソン」のことを思い出します。
ちょうど冷たい風が吹き始める時期、通っていた小学校では始業前の時間に毎日、朝マラソンがありました。
朝マラソンは、5分ほどのかけっこソングが流れている間に、校庭のトラックを何周できるかを、参加した生徒みんなで競うもの。参加は任意でしたが、毎日何周走れたかを、配られたシートに記録していました。
長距離走が大の苦手だった自分は、はじめはとてもイヤイヤに参加していたことを覚えています。参加しても他の友だちよりも1周2周遅いのは当たり前。しんどくて横っ腹は痛くなるし、楽しくないなぁと感じていました。
任意参加なので、「走らない」という選択は簡単にできたのですが、「継続は力なり」と日頃から私に言い聞かせていた父の影響もあってか、走らないという選択をなぜかしなかった当時の私。
そうやって半べそをかきながら走り続けていくと、5分の間に何周走れたかという記録が、たとえ数メートルだとしても日に日に伸びていきました。
他の人よりかは遅いけれど、昨日の自分と比較すると、ちょっと進歩しているかもしれない。そう考えると苦痛だった朝マラソンは、気の重い時間から、だんだんと楽しみな時間に変わっていきました。
多分、「他の友だちと比べて自分はダメだ」と思うと、朝マラソンは続けられなかった。イヤイヤ続けるのはしんどいけど、考え方によっては苦手なことも楽しく感じられることもあるのかもと、初めて気づいた時だったと思います。
他の人と比べて一喜一憂するより、まずは何日か前の自分自身と比べて今の自分はよくやれているかなと、朝の寒い風がそんなことを思い起こさせ、少し背筋が伸びる思いがしました。
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