【スタッフコラム】しなやかに生きる、姉ふたり
編集スタッフ 寿山
先日、画面越しに姉と飲みながらおしゃべりをする機会がありました。
他愛もない会話ばかりの中で印象に残ったのが「私って、えらくない?」と、ちょいちょい自分を褒めている姉の姿。
「なにさっきから自画自賛してるのよ〜」とツッコミを入れたら、
「この歳になったら誰も褒めてくれないから、自分で自分を褒めてあげるのよ〜」と姉。
「そっか、確かに。それいいね!」と私。
どうやら自画自賛は、毎日を機嫌よく生き抜くための彼女の知恵のようです。
ん?そういういえば、もう1人の姉も、やたらと自分を褒めながら、キッチンで忙しく家事をこなしていたことがありました。
姉たちは自画自賛しながら「わたしは大丈夫、きっと大丈夫」と、自分でバランスをとっているのかもしれません。
よし、私も1日1個、自分を褒めてあげよう。
そう思い立ち、寝る前に「今日は◯◯が出来て、私えらかったね」と、心の中でねぎらいの言葉をかけるようになりました。
最初は褒めどころを探すのが難しくて、ぐっと意識を持っていかない限り、反省や課題ばかりがどんどん浮かび上がってきます。
「もっとしっかりしなくては」
「もっと家事もがんばらないと」
「もっといいお母さんにならなきゃ」などなど。
大人になるにつれ、足りないことばかり数える癖がついていたのかもしれません。
多分それをやめるのは難しいし、足りてないのは事実なのですが。1日を終える前のつかの間、ホッと眠れるように褒め言葉をつぶやくのもいいものだなあと感じています。
「保育園の提出物、ちゃんと出せたね」
「今日のカフェオレは、絶妙なミルク感だったね」
「この週末、ちょっとは運動できたね」
小さく小さく、褒めることを探して声にして。姉たちのように、しなやかに生きていけたらいいなと思うのです。
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