【毎日の、ちょっといいコト】キッチンづくりからタオル選びまで。暮らしに加わった新しいモノサシ

編集スタッフ 二本柳

連載『毎日の、ちょっといいコト』。本日ご登場いただくのは、水上淳史(みずかみ・あつし)さんです。

水上さんは1年前に戸建をフルリノベーション。妻と6歳の娘の3人で暮らしています。

動線がスムーズになる収納術や、もの選びの視点など、水上さんの家づくりは学びがたくさん。私もたびたび参考にしています。

でもここ一年半、水上さんの「家」に対する考え方がちょっと変わったようなんです。

聞けば効率重視だったところに「心地よさ」という新しいモノサシが生まれたそうで……。そんな水上さんの「ちょっといいコト」3つを聞いてみました。

 

水上家に「心地よさ」のモノサシが生まれるきっかけとなったのが、昨年から始まったリモートワーク。

オンオフのメリハリをどうつけるか、という新たな課題に直面することになりました。

「以前だったら、仕事から帰って夕飯をつくりながら缶ビールをプシュっと開ける、その瞬間がささやかな喜びでした。

でも1日ずっと家にいると切り替えのタイミングを見失ってしまって。料理ひとつとっても、具材を切って鍋に入れたらその合間にメールをチェック。返事を返したらまた鍋を見て……という感じ。

いつも家事や仕事や子どものこと、いろいろなタスクが同時並行してるので、気が休まらなかったんですよね」

そこで水上さんが目をつけたのが、1日の活動の中にある「オフ」の時間。

「たとえば『お風呂』や『寝る』とかは分かりやすいですよね。それから『トイレ』なんかもそう。

わざわざ新たに時間を生み出さなくても、毎日の営みに必ず入ってくるオフの活動というのがあります。そこでちゃんとリラックスできるように、あらためて道具を見直したり、空間を変えてみたり、そんなことを意識しはじめました」

さっそくお風呂では、タオルとシャンプーを新調。

「これまでタオルは、収納のしやすさという観点でしか選んでこなかったんです。同じ種類でそろえれば畳む動作に迷いがなくなるから効率がいいし、見た目もすっきり。でも使うときの体験ってそれほど意識してなくて。

今回はじめて『心地よさ』を重視して選んでみたら、かなり良かったんですよ。体を拭くたびに『あぁ気持ちがいいな、癒されてるな』って」

シャンプーは香りに着目。ドラッグストアで買うよりコストはかかるけれど、頭を洗うたび「いいな」と思える贅沢を実感しているよう。

リラックスするためのもの選びで、水上さんが重視するのが、五感です。五感を大切にすることが「くつろぎ」に直結するという方程式を見つけました。

「寝室には香りのいいキャンドルやハンドクリームを置くようになりました。お風呂には雰囲気のいい照明も取り入れて。

お風呂なんて長風呂してる暇もないですからほんの数分のこと。それでも毎日のことですからね」

冷蔵庫の上には、新しく迎えたというsonos fiveのスピーカー。これも五感を意識して取り入れたアイテムです。

「夕飯を食べるときとか、休日の朝とか、リラックスしたい時間に音楽を流すようになりました」

 

もともとキャンプ好きだったという水上家。

ステイホームをきっかけに家の屋上でもキャンプを楽しむようになったそうですが、それが思いがけず良かったようで……。

「気持ちがいい季節は、毎週末のようにテントと椅子を出して過ごします。風さえ穏やかであれば、そのまま一晩寝ることも。

外って自分たちが静かにしていると想像以上にいろんな音が聞こえるんですよ。

うちは繁華街や線路からも離れた場所にあるんですけど、それでも風の向きによっては電車が走る音とか、雑踏が聞こえてきて。それが非日常なんですよね」

「キャンプのいいところって、『ご飯を食べる』以外なにもアクティビティが要らないことじゃないかな。

何もしなくていい、という過ごし方がもうそれだけで非日常ですよね。

だんだんと空が暗くなって夕焼けがでてきて、そのうち家の明かりや街灯がつきはじめて。そういう変化をゆったり感じられるのっていいですよ」

大自然に囲まれたキャンプは代え難い魅力があるけれど、なるほど、ごくごく平凡な生活音もいつもの空も、一気にドラマチックに変えてしまう。その気づきを与えてくれるのは、おうちキャンプならではのサプライズかもしれません。

広々した屋上がなくても、1mの奥行きさえあれば展開できるベランダ向きのポップアップテントもおすすめだそうですよ。

 

水上さんの家づくりの極意は「マイナスをゼロにすること」。

朝起きてから夜寝るまでにひとつでも「嫌だな」「イラっとするな」ということがあれば、それを自分たちの努力ではなく「仕組み」で解決しようというのが、水上家のモットーです。

「家庭内でもよくあると思うんです。本来は片付ける位置が決まってるのに、どうしても出しっ放しにしちゃっていつも散らかってるな、嫌だな、ということ。

つい僕たちはそれを『自分の努力が足りない』って反省しがちなんですけど、そうじゃない。片付ける位置が間違ってるだけなんです。

家族みんなが何も気にせず『ありのまま』に生きてても大丈夫、という状態が理想だと思うんですよね」

なかでも大胆にリノベーションしたのがキッチンでした。

「キッチンという場所は、どうしてこんなにも家事分担、家事参加がうまくいかないのだろうか、とかねてから疑問でした。

夫婦で一緒に料理……なんていうと一見とても素敵じゃないですか。でも現実には2人並んで作業するなんて喧嘩のもとですよね(笑)邪魔したくなくても邪魔になっちゃって。

娘も成長とともに『お手伝いしたい』と言ってくれるのですが、3人で一緒にキッチンに立つなんて到底無理で。

お手伝いしたいのにできないって、なんだかおかしいぞ……と違和感を感じてました」

「それで今の家は、コンロやシンクを両サイドから使えるようにリノベーションしました。家族が向き合って立てるようにしたんです」

とはいえ賃貸だったりスペースの問題で、ハード面を大きく変えるのが難しいケースも。そんなとき水上さんならどうするでしょうか。

「大きな作業台を置く、というのがおすすめですよ。

僕たちも前の家はキッチンが壁付けタイプだったので、リビングとの間に大きな作業台をつくりました。

無印良品のカラーボックスを横に寝かせて2段置き、その上にホームセンターで買った1800×600mmの天板を乗っけただけ。簡単なものですが重宝しました」

▲以前の住まいで活躍していたDIYの作業台

水上さんは、「家事分担」ではなく「家事参加」という言葉をたびたび使います。

いざ参加してみてはじめて気づく、家事の段差。誰かひとりがその段差を抱えるのではなく、家族みんなが同じようにそれを認識して、どうしたらいいかを考える。

しごく普通のことのようなのに、水上さんに言われてはじめてハッとした私でした。

家で過ごす時間が増えるなか、そんな水上さんの視点が、日々の暮らしに「ちょっといいコト」を増やすヒントになるかもしれません。

 


もくじ

 



水上あつし、かなみ

計画から4年を経て、戸建てをフルリノベーション。5歳の娘と3人で暮らす。リノベーションを機にDIYが趣味になったあつしさんは、企業のマーケティングディレクターとしても活躍。instagram:@__inmyroom__


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