【マイナス3度の過ごし方】04:がんばった金曜夜は、ハーブの力を借りてすっきり爽やかな癒しタイムをつくろう

編集スタッフ 糸井

湿気に熱風、もうすぐそこに、忘れがたい暑い夏がありますから、火照った身体が少しでも涼しくなる暮らしのアイデアは必需品。

今の体温から「マイナス3度」くらいひんやり感じられたら、それだけで結構心地よくなるのではないでしょうか。本特集ではお家でできる、涼しくなるためのちょっとしたアイデアを4つご紹介します。

4話目では、「ハーブ」を使ったアイデア。ベランダで育ってきたミントやローズマリーを、このように活用することもできるのです。

 



育ったハーブで作る、
足湯、ホットタオル、ドリンクの「ご褒美コース」


なにかグリーンを育てたいなという動機から、ベランダで順調に伸び盛ったミントやローズマリー。

伸びたハーブは定期的に1/3くらいカットしてあげると、元気な茎が育つとか。ハーブにとっても過酷な夏を乗り切るために、上手に剪定して活用したいものです。

そこで、代々木上原でハーブサロンを主宰する諏訪晴美(すわはるみ)さんに、手軽に取り入れられるハーブの活用法を聞いてみました。

せっかくならば、金曜日の疲れた身体を癒せるような方法はないか相談してみると、「足湯のハーブバスに、ハーブの香るホットタオル、爽やかな香りのハーブソーダあたりは、手頃かもしれません」、と先生。

それならば、とスリッパを履いてベランダに行き、ハーブを適当に摘み、さっと水洗いをします。

 

立ち仕事で疲れた日に
ハーブバス&ホットタオルで「おうちスパ」

ハーブの香りは心身を癒やしてくれるイメージがありますが、事実ローズマリーは血行促進に、ミントは清涼感に効きます。

ハーブバスとホットタオルは、いうなれば、ハーブの香りと蒸気に包まれて、元気を取りもどせる「おうちスパ」です。

ハーブバス・ホットタオルの用意の段取りは同じ。

1.  水洗いしたハーブを桶に入れ、熱湯を注ぎ、3分放置し、香りを出す。

2. 水を加えて適度な温かさに整える。

これだけです。

足湯は、足をやさしくマッサージしながら浸かりましょう。冷めたら、お湯を加えてくださいね。

こちらはホットタオルの作り絵図。足湯よりもコンパクトに用意できるのと、一層ハーブの香りを感じやすいので、疲れているときに選びやすいアイデアです。

タオルを浸して、絞って、顔を沈めて、深呼吸。

夏に暑いタオルは……と思わず、これが結構火照った身体にジンときます。

もしも、冷たいタオルにしたい場合は、冷たい水につけて絞ったタオルを用意し、そこにハーブを巻いて香りを移して完成です。

今回はミントとローズマリーを使いましたが、ローズゼラニウムやレモングラスでも◎。特にローズゼラニウムは自律神経を整えてくれる効能があるので人気のよう。育てやすく、鮮やかな色のお花が咲くそうですよ。

 

ハーブの香る炭酸ジュースは、金曜のご褒美ドリンク

ハーブソーダとは、果実やジャムを入れたソーダにミントを加えた簡単ドリンク。フルーツの酸味とミントの清涼感は相性ばつぐんですから、金曜日の夜に疲れを飛ばすように、ご褒美として作ってみてください。

レシピは、アプリコットのジャムをひとさじ、みかんを3房、ミントを3束ほどコップに入れて、混ぜるだけ。ジャムの量で甘みを調節してみて、物足りなければミントを足したりしてみてください。

今回は、みかん&アプリコットジャムの組み合わせで作りましたが、りんご&ブルーベリージャムや、キウイ&りんごジャムの組み合わせもおすすめ。そして、いずれにもレモンを加えると、酸味が加わりさっぱりとした味わいに。夏バテにもいいですよ。

混ぜられた炭酸がシュワシュワと泡をあげるように、身体の熱が一気に放出できたらいいのでしょうけれど、そんな炭酸の様子を見ると目や耳から熱が抜けていくようでもあって。

このように、手軽なご褒美タイムで、少し、少しと体温をほどいていきましょう。

***

レシピのおさらい

ハーブバス
1.ローズマリー、ミントをそれぞれ3〜5本ずつほど、洗面器に入れる。
2.熱湯を注ぎ、3分置く。
3.水を足して湯温を調節する。

ホットタオル
1.ハーブ(ミントやレモングラス、ローズマリーなどから6枚ほど)を洗面器などに入れる。
2.ハーブが隠れるぐらいの熱湯を注ぎ、3分置く。
3.水を足して湯温を調節し、タオルを浸して絞る。

ハーブソーダ
1.グラスにスプーン1杯のジャムと、好みのフルーツ、ミントを入れる。
2.炭酸水を注いで、軽く混ぜる。

***

(おわり)

photo:shinnosuke yoshimori(吉森慎之介)
監修・レシピ提供: harumi suwa(諏訪晴美)


もくじ

 

諏訪 晴美 

ハーバルセラピスト諏訪晴美がプロデュースするガーデンを中心とした暮らしの提案。代々木上原のハーブ教室「ハーブと私」を主宰しており、現在オンライン教室も実施中。JAMHA企画広報委員。著書に『もっと暮らしに 毎日のハーブ 使いこなしレッスン』 (メイツ出版)などがある。Instagramはこちら▶︎@suwaharumi


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