【冬になったらしたいこと】後編:ハーブティを淹れて、器をお手入れする。キッチンまわりの冬じたく
編集スタッフ 松田
一年の中でも、家で過ごす時間がよりいっそう愛おしくなる季節。みなさんのお家では、冬ならではの習慣や、とくべつな過ごし方はありますか?
この特集では、スタイリストの伊東朋惠(いとう ともえ)さんを訪ねて、冬になったらしたいアイデアを教えてもらっています。
後編では、キッチンまわりの冬じたくについてです。
数種類のお茶を
かごにストックしておく
伊東さん:
「冷え性なので、温かい飲みものは欠かせなくて。高さのある水草のかごに、何種類かお茶類のストックをまとめて、キッチンのいつでも手に取れる場所にスタンバイさせています。
その日の気分や体調に合わせて、紅茶やハーブティを淹れてたのしんでいます。冬はよく喉が痛くなるので、ハーブのエキナセアが入ったものを好んで飲むことが多いです」
▲愛飲しているのはカモミールティーや台湾茶。フレーバーがあまり強くないものが好き
▲ハーブティは、お気に入りのヘドヴィヒ・ボルハーゲンのポットにたっぷりと。お菓子と合わせて冬のティータイム
木のうつわに
オイルを塗る
冬の夜長にしたいこととして、伊東さんが次に挙げてくれたのは、木のうつわのお手入れでした。
伊東さん:
「この季節は、人の肌と同じように、木でできたプレートやカトラリーも乾燥している時期。冬のはじめに、一年の感謝も込めながら、オイルを塗ってお手入れするようにしています」
▲古いキッチンタオルなどで作ったウエスに、オイルを含ませて塗っていきます
伊東さん:
「オイルを塗って磨いていくと、使ううちに白くカサカサになってしまった木のプレートも、艷やかになって長持ちしてくれます。
手軽に塗りたいので、我が家では常備しているオリーブオイル*を使っています」
*家具に塗る際は、専用のオイルがおすすめです
酢白菜を仕込んでおく
最後にこの季節に欠かせないという、白菜の仕込みを教えてもらいました。
伊東さん:
「この時期スーパーで必ず目にする白菜。手頃で、お財布にも優しい野菜ですよね。立派な白菜をみつけたら、台湾料理にもよく使われる酸白菜を仕込むようにしています。
仕込んでおくと、料理好きの主人が、お鍋や炒めものをつくってくれるんです。滋味深くて、とっても美味しいんですよ」
▲葉っぱと茎をわけて、細めに刻んでいく
▲2%の塩と一緒にポリ袋へ。常温で2週間ほどで発酵が進んで、美味しくなるのだそう
伊東さん:
「料理家さんに教えてもらったのがきっかけで、我が家では毎年この季節になると、欠かさず作るようになりました。
冬の到来を感じる習慣のひとつです」
***
伊東さんに教えてもらった冬の楽しみには、日常が暮らしをより慈み愛おしくなるようなヒントが散りばめられていて、わたしも冬の時間をめいいっぱい楽しみたくなりました。
これからはじまる本格的な寒さの中でも、温かい時間を過ごすことができますように。
【写真】三村健二
もくじ
伊東 朋惠
雑誌、書籍、広告を中心に、フードやファッション、インテリアなどのスタイリングで幅広く活躍。フォトグラファーの夫、8歳の息子、猫と暮らす。tomoeito.tumblr.com
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