【花と緑を我が家に】03:ハーブ&ドライフラワーをもっと身近に。楽しみ方と、飾るアイデア
ライター 嶌陽子
世田谷にある花と緑のアトリエ「malta」店主の布山瞳(ふやま ひとみ)さんの自宅を訪れ、暮らしの中で植物を楽しむコツを教えてもらう特集。
観葉植物の置き方やお手入れ法などについて紹介した第1話、切り花の楽しみ方を教わった第2話に続き、今回はハーブやドライフラワーに光を当て、暮らしへの取り入れ方、楽しみ方を紹介します。
第1話から読む
▲黒い植木鉢は、リサイクルペットボトルと天然素材から作られた不織布製の「ルーツポーチ」。生分解性のため、土中に鉢のまま植えるとやがて土にかえる。
育ててみたらきっと楽しいのが「ハーブ」です
布山さんは、マンションのベランダでタイム、ローズマリー、レモングラス、ホワイトセージなどのハーブを育てています。
布山さん:
「ハーブは一年を通じてずっと育てています。いくつも鉢があると水やりも大変なので、複数の種類を一つの鉢に寄せ植えすることも多いです」
▲高知県のハーブ農家、「まるふく農園」から取り寄せたハーブの寄せ植えセット。スーパフードとして知られるアマランサスの葉を摘んで。
布山さん:
「ただしタイムやミント、ローズマリーなどは繁殖力が強いので、寄せ植えにすると他の種類が育たないこともあります。
私はあまり気にせずに寄せ植えしていますが、もしもそれそれの種類を長く育てたいなら別々に植えるのもいいかもしれませんね。
それほど失敗を恐れず、とにかく一度育ててみながら様子を見てみるのがいいと思います」
生ける、ドリンクにする。ハーブの楽しみかた
育てているハーブは日常的に料理やドリンクに活用。葉がぐんぐん育つ「レモングラス」は、暑い季節、レモングラスウォーターにすることが多いそうです。
布山さん:
「葉を手でちぎって水に入れるだけなので本当に簡単だし、すっきりした味わいがおいしいです。水を入れた水筒にぽんといれて外に持っていくこともありますよ」
また、部屋に花を飾りたいけれど、たまたまお店が休みで手に入らない、という時なども、ハーブを少し切ってきて、花の代わりに飾っても。
▲「ハーブはキッチン周りや食卓にも時々飾っています」と布山さん。花瓶ではなく料理用のボウルに生けても。
▲ホワイトセージは風通しの良い日陰で10日間ほど乾燥させ、時々燃やしては香りでリフレッシュ。
そのまま食べたり、飲み物に使うのはもちろん、乾燥させて香りを楽しむことも。気負いなくハーブを取り入れると、暮らしのちょっとしたアクセントになってくれそうです。
ドライフラワーの飾り方は “素材” と “数” がコツ
リビングの一角にはドライフラワーも飾ってありました。生花とはまた違う、落ち着いた雰囲気が目を引きます。
布山さん:
「ドライフラワーを飾る花瓶は、陶器や木製、鉄製の花瓶がしっくりくる気がします。ガラスの場合でも、濃いめの色合いのもののほうが、相性がいい気が。
置く場所としては、水を使いたくない場所や水替えが面倒な場所はもちろん、少し暗めの場所に置くのも雰囲気が合うかなと思います。
ドライフラワー単体で飾るより、複数を並べたり、小物と組み合わせると空間がまとまりやすいです」
▲単体で飾ると寂しく感じる場合は、複数を並べたり時計などの小物と組み合わせてみて。(写真右)
布山さん:
「壁にスワッグを飾る場合でも、下に花瓶を置いたりするなど、何かと組み合わせることでこなれた雰囲気になると思いますよ」
布山さん:
「ドライフラワーは自分で乾燥させてつくることも簡単ですよ。基本的に水分量が少ない花はドライフラワーになりやすいです。
“ワイルドフラワー” と呼ばれるオーストラリア原産の植物や、枝ものなどがおすすめです。詳しくはお花屋さんに聞いてみるといいと思います。
今の季節だったら芍薬もドライにできると思います。ただ、花が満開になってから乾かすと花びらが落ちてきてしまうので、満開になる前に風通しのいい日陰に花を下にして吊り下げるといいですよ」
▲秋から冬にかけて出回る植物が乾燥させやすい。風通しのいい場所に吊り下げて乾かすのが一般的。時間はかかるが、茎や枝がしっかりしているものは水を入れない空の花瓶に入れても乾かせる。
以前から悩ましいと思っていたドライフラワーの飾り方。今回の布山さんのお話を聞いてさっそく実践してみたくなりました。
次回の最終話では、花やグリーンと暮らす中でよく抱きがちな疑問や陥りがちな悩みに答えてもらいます。
【写真】メグミ
もくじ
布山瞳(ふやま ひとみ)
フローリスト。花と緑のアトリエ『malta』店主。撮影、店舗装飾、ウェディング装飾なども手掛ける。季節感や色彩、素材の調和を大切に、暮らしを豊かにする提案をしている。Instagram:@maisonmalta
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