【クラシコムのしごと】目指すのは「強いクラシコム」? 法務を担当する2人のスタッフにインタビューしました
編集スタッフ 野村
当店で働くスタッフの様子をお届けしている不定期連載「クラシコムのしごと」。
今回は、クラシコム社内の管理業務をメインに担当する経営企画グループで、法務を担当しているスタッフ原田と谷本の2人に話を聞きました。
私たちスタッフも仕事を進める中で、法律の視点でこれはどんなふうに対応すればいいのかな? とふと疑問に思ったときの相談先としていつも頼りにしている2人。
法務はどんな仕事を担当していて、どんなことに気を配りながら私たちの相談に対応してくれているのだろう。そんな興味がわいて、インタビューをしてみました。
(左から)
原田(はらだ)
入社4年目。趣味はゴルフ。最近は、お気に入りの車でドライブをするのも楽しみのひとつ。
谷本(たにもと)
入社2年目。趣味は登山。最近ハマったことは、スパイスカレー作り。この夏はスパイスの定期購入サービスも利用し始めた。
法務のふたり、どんな仕事をしていますか?
原田:
「法務としては、当店で販売している商品を通してお取引している会社との契約内容の確認、商品ページや読み物で化粧品などを紹介する際に関連する法律に沿った形での表現ができているか、掲載する写真や画像の著作権はどう扱うかなど、関わる範囲は様々です。
こうした社内の法務相談をはじめ、法律関連の業務のサポート全般が僕たちの役割ですね」
原田:
「僕と谷本さんは、経営企画グループという会社全体の管理に携わるチームに所属しているので、実際は法務以外の仕事も担当しています。
たとえば取締役会や監査等委員会の事務局としてスケジュール管理や説明資料の作成なども行っていて。そうした仕事を担当しながら、法務の相談が来た時には、僕たちでそちらのことも対応しているという形です。
なので、『法務グループ』として仕事をしているというよりは、経営企画グループの中で求められている役割のひとつに『法務』があるという感じですね。
会社がどういう方向に進んでいくかを裏で支える仕事をしているのが僕たち、というイメージが近いかもしれません」
白黒をはっきりつけない難しさがあります
法務として印象に残っている仕事について尋ねてみました。
谷本:
「個人的に印象深かったことは、入社してすぐのタイミングで受けた法務相談ですね。
社外のパートナーと協働してひとつのコンテンツを作る際に、そのパートナーの方と契約を締結するのですが、内容に関して意見がうまく折り合わずにどうすればいいかと問い合わせをいただきました。
そうした時の私たちの仕事は、どちらが正しいかと白黒はっきりつけることではなくて、お互いの納得できる点を見つけていくため、丁寧にコミュニケーションを重ねていくことだなと実感した経験になったんです。
どんな風にコミュニケーションを重ねていけば、お互いが納得いく形での契約になるかということを、連絡の窓口になっていたスタッフや経営企画グループのメンバーとも相談を重ねて、外部の専門家の方にも意見を伺いました。
たくさんの方にサポートを受けて、協力し合いながらコミュニケーションを重ねた結果、なんとか最終的にはお互いが納得できる形での契約を締結することができたので、今でもその時のことは印象深く残っていますね」
理想は「先回り」することなんです
原田:
「法務の仕事は、広い範囲でいろんな方との接点がある仕事だからこそ、『先回り』ができるといいなと思っています。
先日、『BRAND NOTE』など当店の広告コンテンツを手がけるブランドソリューショングループのマネージャーに、これからの事業の展望について話を聞いてみていたんです。
というのも法務では、扱う商材によっては、言ってはいけない表現を使用していないかという観点で広告コンテンツを事前に確認させてもらっていて。ここ最近は、BRAND NOTEで多種多様な商材を広告することが増えてきているなという印象を持っていました。
たとえば広告コンテンツで化粧品を取り扱う際には、『薬機法(医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)』に沿った形で表現する必要があって、そのチェック体制を社内でも整えています。でも、もしこの先 “不動産” を取り扱うコンテンツを作成する機会があるとすれば、関連する法律は変わってくるし、必要になる知識もあります。
そうした新しいタイプの商材を取り扱うという時に、法務の僕たちが何を気にしたらいいのかをわかっていない状態だと、もし何かトラブルが起きた時に、対応は後手後手にまわってしまいます。
もしかすると新しい商材を取り扱うかもしれない、と先回りして知っておければ、僕たち自身がどんなことを知っておくべきかの目星をつけて対応ができて、社内のスタッフがスムーズに仕事をする手助けができるんじゃないかなと思っているんです」
谷本:
「この『先回り活動』が率先して行われている、というところは、クラシコムの法務の特色だなと思っています。
先回りしたくても、基本は相談が来たら対応する、トラブルが起きたら対応するという進め方になることはやっぱり多いです。
だから、新しい対応が必要そうだと事前に察知して、準備して、トラブルを予防しておきたい、と主体的に動いていくクラシコムの法務のスタンスを大切にしたいなと思っています。
それに原田さんの声のかけ方もいいなと思ってやりとりを見ていました。
『法的な視点で気にしておきたいってところはもちろんあるけれど、単純に事業のこれからの展望にワクワクしている』という話しかけ方で。関係するスタッフお互いが一緒に楽しそうに会話しているのが、なんだかクラシコムらしいなとも感じました」
目指すのは、「強いクラシコム」?
原田:
「これまでは、トラブルが起きた時の対応や、トラブルが起きないためのアドバイスや制度を整える、という活動がメインでした。でもこれからは、より法務に関する知識を社内でインプットできる機会も持ってもらえたらいいかもなと考えているところです。
インプットの機会があることで、いずれは僕らがいなくても感覚的にOKやNGが出せる組織になれるように、法務に対するリテラシーを高くできればと思います。
ただクラシコムスタッフには、感覚的に『これは良くなさそう』『これは気をつけなければ』というすごくセンシティブな感覚を持ち合わせている人が多いので、僕たちはその感覚により色をつけてあげるとか、肉付けしてあげるような形での活動ができればいいなと。
そんな風にスタッフの一人一人のリテラシーが高くなることで、より安心してお客様に商品をご紹介できたり、読みものを読んでもらったり、ということにつながればと思うんです。
目指すのは、『強いクラシコム』とか『筋肉質なクラシコム』みたいなイメージかもしれません……(笑)」
谷本:
「クラシコムの社風は、なんだか『シュッとしている』イメージなんです。
柔らかい雰囲気はあるのですが、仕事の進め方は良い意味で合理的というか。仕事での判断を曖昧にせず、スパスパと『やること・やらないこと』を決めていく雰囲気があります。
そんな風にスパッと判断するとそこに対するモヤモヤを持つ方もいるとは思うのですが、その判断理由だったりモヤモヤに対するコミュニケーションがいつも丁寧だからこそ、納得もできるし、気持ちも健やかでいられると感じていて。
だからこそ社内からの法務相談を受けた際は、『この人たちと話ができると頼りになるな』と思ってもらえるように丁寧で健やかなコミュニケーションを続けていきたいなと思っています」
法務の仕事を通してたくさんのスタッフやグループとの接点をもつ2人へのインタビューは、最終的にはクラシコムの社風にまで話が及んでいきました。
クラシコムで働く私たちが、ミッションを実現するための行動基準としている3つのバリューは「センシティブ」「オルタナティブ」「チャーミング」です。
センシティブに物事をとらえているからこそ、「先回りする法務」としてのオルタナティブな価値を見出す。そして、丁寧なコミュニケーションを重ねることで、チャーミングに法務の仕事を実行していく。そんな姿勢をひしひしと感じられる法務チームの2人への取材でした。
次回はどんなチームが登場するのでしょう。楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
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