【クラシコムのしごと】ここでお買い物できてよかった、と思ってもらえたら。オリジナルアパレルの品質を守る2人に密着
編集スタッフ 野村
春風が心地いい季節から、だんだん夏物が気になる気温の日も出てきた今日この頃。
当店では、季節や気持ちの変化に合わせて「こんなものがあったらいいな!」という思いを詰め込んだオリジナルブランドのアパレルや雑貨を販売しています。
今回は、そんなオリジナルブランド「KURASHI&Trips PUBLISHING」の企画・開発を手掛ける、「プライベートブランド開発グループ(以下PBグループ)」のアパレル生産管理として働く2名のスタッフに密着してみたいと思います。
▲左から、入社1年目の水谷と、入社2年目の藤田
PBグループのアパレル部門には、オリジナル商品の企画開発を担当する「プランナー」と、商品の生産から納品までのスケジュール管理や品質管理を行う「生産管理」を担当するスタッフが在籍しています。
水谷と藤田は、アパレル商品の生産管理を担当する2人。その仕事はどんなふうなのでしょうか? 2人に話を聞いてみました。
▲2人とも、当店オリジナルアパレルでコーデを組んで、インタビューに臨んでくれました。水谷は、サイドギャザーブラウスと高橋美賀さんコラボパンツを。藤田は、ボレロブラウスを着ています
「健やかな企画づくりを支える」ふたり
まずはじめに、「生産管理」とはどんな仕事ですか?
藤田:
仕事内容を簡単にまとめると、商品の生産から納品まで、品質・コスト・納期の3つの視点を持って進捗管理をしていく仕事です。
商品に使用する生地の品質確認、取引先や納品先の倉庫など社内外の関係者との納品スケジュール確認、企画商品の懸念点の洗い出しや洗濯ネームの内容選定などなど……。
仕事を挙げてみると、細かく色々なことを担当していますね。
▲仕事のタスク管理ツールには、これからやることがびっちりとまとまっていました
「生産管理」と一言で言っても、商品を販売するまでのスケジュール管理を担当するのみではなくて、品質やコストの面にも目を光らせているんですね。
水谷:
そうですね。会社によっては品質管理と生産管理が別々に存在するところもありますが、クラシコムでは生産管理が品質も納期も一緒に見ています。
藤田:
私は、クラシコム初の生産管理ポジションのスタッフとして入社しました。
それまでは、プランナーのスタッフが企画も生産管理もすべて請け負う形。投げて、打って、指示を出してっていう1人野球みたいな感じになっていたようで……(笑)
プランナーが背負っていた生産管理の部分を、私たちが引き取って「プランナーの健やかな企画づくりを支える」ことが、最優先のミッションでしたね。
ふたりは、どうしてクラシコムに?
藤田:
私はクラシコムが3社目で、1社目の時にアパレルOEMの生産管理をしていました。2社目ではスポーツウェア類のパタンナーをしていたので、クラシコムで生産管理の仕事にカムバックしてきた感じです。
水谷:
私もカムバック組です。1社目でアパレルメーカーの生産管理をしていて、2社目ではアウトドアブランドの製品輸入の仕事をしていました。
水谷:
1社目では、好きなブランドに携わっていたので仕事は楽しかったのですが、子育てのことなどを考えるとフルタイムで働くことの壁を感じて、転職を決めました。
2社目はフレックスタイムで働ける環境。でも扱っている製品の数がとにかく膨大で、ひとつひとつのアイテムにきちんと目配せできていたかといえば難しくて……。
そんな風にモヤモヤしていたタイミングで、クラシコムの生産管理スタッフの募集を目にしました。
サイトの募集要項を読んでいるうちに、クラシコムならフレックスタイムでの勤務も叶うし、「やっぱり好きなモノ作りにまた携わりたい!」という気持ちがふつふつと出てきて、応募したんです。
ふつふつした気持ちに、間違いなしでした
藤田:
私はもともと「北欧、暮らしの道具店」のお客さんの一人でした。読み物が好きで毎日サイトを訪れていて。
オリジナル商品をはじめ、クラシコムが発信するあらゆるコンテンツから、ただ作って終わりとか、売って終わりというより、お客さまのことをすごく考えているんだろうな、そしてそれをスタッフ自身も楽しんでいるんだろうなっていう雰囲気がひしひしと伝わっていたんです。
そんなクラシコムのモノ作りの姿勢が大好きで、この場所で生産管理の経験を活かせたら!と思って応募を決めました。
水谷:
PBグループの商品検討会議では、お客さまのことはもちろん、「自分はこういう服を着てみたい」とか、「私だったらこの色がいいな」という「自分の好き」を置き去りにしないで、モノ作りをしている印象ですね。
私自身もお客さんとして商品ページを見ていた時、「私のことをどこかで見ていてくれていたのかしら!」と共感することがすごく多かったんです。
プランナーが自分のことも大事にしてモノ作りをしている現場を見ていると、自分の中で感じたふつふつとした気持ちは間違っていなかったな、と思いますね。
企画のタネから最後までを見られるって面白いんです
クラシコムに入社して、仕事の進め方で違いを感じたことはありますか?
水谷:
クラシコムでは、プランナーのスタッフと一緒に、こんな商品の開発を考えているよ〜という企画のタネの部分から仕事に関われることが新鮮でしたね。
前職では、生地やデザインが全て決まってから仕事が回ってくる形でした。これまで企画の場に関わったことがなかったので、どっちが好きとか、自分の意見を言うのは、はじめすごく苦手だったんです。
でもPBグループには、違う意見もあたたかく迎えてくれる雰囲気があって。優しく受け止めてくれます。
参加するごとに私もだんだん安心できるし、こっちが好きかな〜と言えるようになってきましたね。
藤田:
たしかに企画のタネの部分から販売するまでを、自分の目で見て追いかけて、お客さまからダイレクトに感想が返ってくるのは、私もとても新鮮に感じました。
前職では各部署で担当する仕事の範囲が決まっていたので、業務が完了してしまうと、その先の仕事を見たり知ったりする機会を持つのが難しかったんです。
それでだんだん、企画や販売がどんなふうにされているかをもっと見たい、という欲が出てきて。
当店の商品ページは、「この洋服は、こんな生地を使っていて、こんなサイズです」という情報以外も、ふんだんに載っているのが魅力だなと感じています。それは、私たちの「好き」や「欲しい」が詰まった情緒みたいなものだなぁと。
それを自分たちの言葉で伝えられて、販売した先のお客さまの感想まで追いかけられることが、今までの仕事との違いでもあり、やりたかったことだな〜と感じています。
PBグループは、ボールをぜったい捕りこぼさない体育会系?
生産管理としてPBグループを見ていて、「ここが好きだな」と感じるところはありますか?
藤田:
モノ作りに対して、みんな妥協しないところが、PBグループの好きなところです。
私は生産管理という立場上、納期や品質の面で心配ごとがあると、つい安全策をとりたくなることもあります。
でもグループのみんなは、ギリギリまで粘って、アイデア出しやサンプル作りを諦めないんです。
水谷:
全力でボールを追いかけて、絶対捕りこぼさない体育会系の部活みたいな。
藤田:
もしそのボールを捕りこぼしても、後ろにすぐ誰かがいてキャッチしてくれますよね! もうベンチもあったまっているぞ、という感じで(笑)
チームメンバーのハングリーな姿勢に、私も刺激をもらっています。
水谷:
私も同じです。グループ内の商品検討会議で色々な意見が出てくるのですが、どの意見も「クラシコムらしい、いいモノ作りがしたい」という方向が一緒なんですよね。それが安心感にもつながっています。
「こうするべき」「こうしてください」といった、型にはめるのではなく、「やりながら考えていこう」「問題があれば改善しよう」というふうに、柔軟に考えていく雰囲気が心地いいなと感じています。
クラシコムらしい生産管理って、なんだろう
最後に、2人にこれからの生産管理の仕事で大切にしたいことや目標を聞きました。
水谷:
私が、クラシコムの生産管理として一番大切にしたいのは、品質面ですね。
新卒で入社した会社で、生産管理の3本柱を教わったんです。
「品質」と「コスト」と「納期管理」の3つが、いかにバランスよく、どれも劣ることなく、きれいな三角形を保ったまま、商品を納品できるかどうかが一番大切だと教えてもらいました。
今は特に「品質」の面で、繊維や品質に関する知識をより深めたいです。デザインだけでなく、商品の品質面でもお客さまに満足していただけるモノ作りを今後も心がけていきたいと思っています。
藤田:
共感です。お客さまは、届くまで商品を手に取って見ることができないからこそ、やっぱり品質の部分は優先して考えたいことですね。
藤田:
これまでのクラシコムの生産管理は「プランナーの健やかな企画作りを支える」ことが、最優先ミッションでした。
でも今、水谷さんが入ってくれて生産管理が2人体制になったことで、プラスアルファの業務を請け負えるようになってきていて、また別のフェーズに突入したかもと感じています。
クラシコムらしい生産管理ってなんだろう? どんな生産管理でいられたらよりチームや会社の中でいい動きができるんだろう? というのを、PBグループ全体で試行錯誤して考えているところです。
私たちが、プランナーのスタッフとどんな風に手を繋いでいきたいのか。そしてチームのみんなで肩を組んでどのくらい遠くまで走れるのか。そんなことを考えています。
生産管理の仕事は、クラシコムのオリジナルアパレルの品質を守る「縁の下の力持ち」のよう。
2人の働く姿に触れて、心強さを感じつつ、私も色々なスタッフと手を繋いで支え合いながら、目の前の仕事に取り組みたいなと、取材後はいつもより少し背筋が伸びました。
次回はどんなチームが登場するのでしょう。楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
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