【クラシコムのしごと】粘り強い仕事の先に新しい出会いがあると信じて。半年に1度の「リアル全社会議」を開催しました。

広報担当 白方

当店で働くスタッフたちの現場をお届けしている連載「クラシコムのしごと」。今回は、クラシコムのリアル全社会議のレポートです。

普段はリモート中心で業務をしている、クラシコム。全社でのコミュニケーションをとるために、隔週オンラインで「全社会議」を開催しており、その延長として、リアルな会場にみんなで集まる特別な会議を、半年ごとに実施しています。

一人ひとりの仕事への理解と信頼をじっくりと深めながら1年をふりかえり、クラシコムの「これから」を語り合うリアル全社会議。今回は、クラシコムの18期末にあたる2024年7月に開催した第4回目の様子をお届けします。 

約100名のスタッフが集合しました

会場は、今回が初となる白金台・八芳園。

静謐な空気にドキドキしながら会場のドアを開けると、テーブルには見慣れた仲間の姿が見えました。

今年の3月に新オフィスへ移転してからスタッフ同士で顔をあわせる機会は増えたものの、こうして全員が集まるのは、半年ぶりのこと。

あいさつを交わしたり、おしゃべりに花を咲かせたり。約100名のスタッフが集まり、会場の空気も、ほくほくとあたたまってきました。

いよいよ開始時刻。人事スタッフ・金の司会で、会のスタートです。 

芸術としてのビジネスを考える。代表メッセージ

会議の前半は、クラシコム代表・青木からのメッセージ。今みんなに共有したいトピックスを、じっくりと伝えます。

今回のテーマは「芸術としてのビジネス」について。これまでにオリジナル商品や映画、ポッドキャストなど、さまざまな分野にチャレンジしてきたクラシコム。芸術の分野でも何か私たちができることはないかと模索してきた青木が、芸術とビジネスの共通点や、私たちが芸術から学べることなど、この1年間で考えたことを話しました。

「絵画や詩などあらゆる『芸術』は、実現が難しい希望を美しくかたちに昇華することで、触れた人へ気づきや感動を届けています。そしてビジネスも、こうした『芸術』になりうる可能性があるのだと思います。私たちがずっと変わらず大切にしていることを礎に、困難に立ち向かいながらも、次の1年も一緒にがんばっていきましょう。」

▲新しい視点になるほどと耳を傾けるスタッフたち

100名規模になり、一人ひとりが担う役割も多岐に渡るようになってきたクラシコム。「フィットする暮らし、つくろう。」というミッションのもと、それぞれの力を重ね合わせることで、みんなでひとつの作品をつくりあげるようにして、お客さまへ新しい気づきや感動が届けられるのかもしれません。

▲テーブルごとに意見を交わし、数名のスタッフが代表して全体に感想をシェアしました

 

うきうきと心がはずむ、ランチタイム

メッセージのあとは、お待ちかねのランチタイムです。

全社会議では毎回、職種や年次、チームを超えたテーブル割りが組まれています。いつもと違う雰囲気のなか、最初は少し緊張していたスタッフも、この時間にはリラックスした表情で、仲間との会話を楽しんでいました。

直近の仕事にまつわる話、最近のマイブームや、それぞれの夏休みの過ごし方……。和やかな空気のなか、あちこちのテーブルから笑い声が聞こえてきます。

仲間と一緒にふりかえる、1年のあゆみ

ランチのあとはテーブルを移動して、先ほどとは違うスタッフたちとお菓子を囲みながら、1年をふりかえる時間です。

ひとり10分ほどの持ち時間で、1年間の仕事で印象的だったできごとや感じた変化を周りのスタッフに伝え、他のスタッフが感想や質問を返します。

異なる職種やチームの仕事に「そんなふうに向き合っていたのか!」と新鮮な驚きを感じたり、新しい壁や悩みに対峙したときの戸惑いとしなやかな姿勢に「私も同じ気持ちになったことがあるな」「そういう姿勢を見習いたいな」と心が動いたり。

仲間からのフィードバックとまっすぐな感謝の気持ちを受け取ることで、この1年で自分が向き合ってきた仕事はこんな意味があったのかと、あらためて自分の役割を認識する機会になりました。

▲じんわりと心にしみる仲間の言葉に、心がぽかぽかとあたたかくなっていきます

始まる前に「10分も話せるだろうか?」と不安になっていたのも束の間。あっという間に、ふりかえりタイムが終了。これからまた1年、一歩ずつ進んでいこう、と気持ちを引き締めることができました。 

粘り強い試行錯誤が、信頼に繋がると信じて


最後は、恒例となった店長・佐藤からのメッセージです。今回は、佐藤が継続的に続けている仕事のひとつである「ユーザーインタビュー」について、印象的だったエピソードをみんなに共有しました。

「会社の規模が大きくなっても、その先にはずっと『一人ひとりのお客さま』がいること、そして私たちのつくってきたすべての仕事が流れていかず、ちゃんとつながってお客さまに届いているのを、今回のインタビューで感じました。だからこそ、これからも一つひとつの場面を疎かにせず、粘り強く、お客さまへ届けていきたい」

「きっとここにいるみんなが『もうこれでいいかな』と思わず諦めたくなるような場面でも、それぞれの現場で粘り強く向き合ってくれている。その試行錯誤が、お客さまの信頼につながっているのだと思います。

それぞれの壁に向き合っている100名の大人が、クラシコムという船に乗って、ここまで一緒に進んでこれたということは、奇跡みたいなこと。一緒に船に乗ってここまで漕いでくれたことに、感謝を伝えたいです。1年間ありがとうございました、これからも一緒に船を漕いでいきましょう。」

そして、最後はお決まりの集合写真。はじめての屋外での撮影にみんなソワソワしつつ、いつもの掛け声「チャポンと〜」「行こう〜!」でにっこり笑顔に。

一人ひとりが歩んできた道をふりかえりながら、クラシコムがみつめる先をみんなで確認する「全社会議」。

粘り強い試行錯誤の先に、小さく胸が高鳴ったり、ハッとするような体験を、これからもお客さまへお届けできたなら。100名それぞれの場所で、今日もまたコツコツと仕事に向き合ってまいります。

これからも「北欧、暮らしの道具店」を、どうぞよろしくおねがいします!

【写真】土田凌

「クラシコムのしごと」
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