【初企画!店長佐藤の雑貨ものがたり】自宅インテリアでオリジナルの「雑貨」どう飾ってる? 使い方アイデアまでたっぷりお届けします
暮らしを彩る、インテリア雑貨たち。花びんやカゴ、クッションカバーまで、当店でもこれまで多くのオリジナル商品を作ってきました。
あたらしい雑貨を迎え入れるときに必ず考えるのが、実際の暮らしでどう飾ろう?ということ。 雑貨どうしを一緒に飾るとどんな雰囲気になるのかも気になるポイントです。
そんな疑問に応えるべく、オリジナル雑貨の開発に携わりながら誰よりも出来上がったアイテムを愛用してきた店長 佐藤宅を訪ねました。
オリジナル雑貨だけに注目した特集は、初企画。
それぞれの雑貨への佐藤の思いから、飾り方のちょっとしたアイデアまで。1話まるごと、雑貨愛たっぷりでお届けします。今回の記事に登場するアイテムをみる
最近のオリジナル雑貨、実は新たなムードの到来が……?


佐藤:
「17年前、北欧のヴィンテージアイテムを扱うECショップとして『北欧、暮らしの道具店』を立ち上げたときは、まさかこんな景色が見られるとは思っていませんでした。
一つ一つ思いを込めて開発スタッフと企画してきましたが、ここ数年は上の写真にあるような、私自身が長年大切に集めてきたヴィンテージ雑貨に着想を得たアイテムも多いんです。
数十年後に『これは2020年代の北欧、暮らしの道具店のものらしいよ』なんてどなたかが大切に使ってくれている景色を夢見ています」
それでは早速、佐藤の自宅を彩る雑貨たちを覗いてみましょう。
花びん一つから始まる部屋づくりがあってもいい


佐藤宅のインテリアでまず欠かせないのが、大小さまざまな花びん。この日も、季節の花やグリーンがダイニングの棚を彩っていました。
佐藤:
「花を飾ることは長年続けてきたライフワークのひとつなので、当店の開店15周年に作った2つの小さな花びん『stem』と『pot』には特に思い入れがあります。
脚付きグラスのようなフォルムの『stem』は、この3年間ずっと、ダイニングの棚の一番いいところに置いているんです。
飾っていなくても絵になる佇まいだから、忙しくて花を飾れないときも罪悪感がありません。2つを並べた時のリズムにも、開発時からこだわっていました」


佐藤:
「『stem』は、大切に集めてきたヴィンテージやアンティークワイングラスからイメージを膨らませてデザインを考えました。
元々ワイングラスに花を生けて飾るのが好きで。たった一輪でも絵になること、安定感、内側の洗いやすさを相談しながらこの形になりました」


佐藤:
「一輪挿しからもう一歩進んでみたい方におすすめしたいのが、フラワーアーティストの前田有紀さんと一緒に作った『ガラスのフラワーベース』。
同じ種類の花やグリーンを2本飾るだけでもサマになる、ちょうどいい小ぶりなサイズ感です。自分で組み合わせを考えてブーケにするのはちょっぴりハードルが高くても、これならきっと大丈夫。
飾る花びんに迷ったときについ手が伸びてしまう、ひとつあると重宝する花びんですよ」
一人暮らしのワンルームにこそ、小さな花びんを


佐藤:
「私が花を飾るようになったのは、20代で一人暮らしをはじめたときから。
当時はちゃんとした花びんも持っていなかったんですが、毎週金曜日にお花を1本買ってきて、ガラスのコップにさして楽しんでいたんです。
慣れない仕事に家事に必死な毎日だったけれど、朝起きてベッドサイドに小さな花が咲いているだけですごく幸せな気持ちになったことを思い出します」




佐藤:
「大きな飾り棚がなくても、備え付けのちょっとした棚や窓際にお気に入りの雑貨と一緒に並べるだけで、自分だけの愛おしい景色が生まれます。
スーパーの入り口で何気なく売っているガーベラやバラだって、とっておきの花びんに生けるだけで本当に素敵に飾れるので。
これから一人暮らしをはじめる方や、インテリアに興味はあるが何から始めようかという方にこそ手に取っていただけたら嬉しいです」


香りが「暮らしのスイッチ」になっています


今年の9月に発売となったオリジナルの「アロマストーン」と「エッセンシャルオイル」。
日々の中でうまく気持ちを切り替えられないとき、「香り」に何度も助けられてきたという佐藤の思いから企画が始まったといいます。
佐藤:
「若い頃にアロマセラピーやマッサージの資格を取って働いていたことがあるほど、香りは暮らしに欠かせない存在。エッセンシャルオイルをラインナップに加えることは個人的にも念願でした。
一緒に使うアロマストーンはただそこにあるだけで嬉しくなるようなものにしたかったので、ヴィンテージの器をモチーフにデザインを検討したんです」


佐藤:
「家でのアロマストーンの定位置はダイニングとリビングの間です。休日朝の掃除前は清涼感のある『ペパーミント』でシャキッと、気持ちが落ち込みがちな夜には『ゼラニウム』の穏やかな甘い香りを。部屋全体に優しく広がる香りが気持ちを切り替えるスイッチの役割をしてくれている気がします。
この2つのオイルは仕事場にも置いていますが、特に集中したい会議の前には『ローズマリー』を垂らすのが定番。
なりたい自分や使いたいシーンに合わせて、10種類の香りから選ぶ楽しみも味わっていただけたら嬉しいです」
初めてのグリーンにおすすめの植木鉢


佐藤:
「オリジナルの『陶器の植木鉢』も、昔から好きな北欧ヴィンテージのシュガーポットやお鍋などのキッチン道具からイメージを膨らませたアイテムです。
雑貨としてもクラシカルな佇まいで、お花屋さんでビニールポットを買ってきてそのままスポッと入れるだけでもかなり存在感が出ますよ」


佐藤:
「オブジェのような植木鉢ですが、こう見えて受け皿もついているのでお手入れ面でも困ることはありません。
特に『アンバー』はアンティーク感を漂わせてくれるおすすめのカラー。飾り棚にそっと置いておくだけでも素敵なので、これからグリーンを迎え入れてみたいという方にもぜひ手に取っていただきたいです」
部屋の空気を変える「クッション」


今年発売したアイテムの中でも特に思い入れがあると話すのが「ベロア調のクッションカバー」です。
佐藤:
「実は、20代の頃に夢中で眺めていた雑誌のインテリア特集と出会い直すタイミングがあって。当時イギリスやフランスなどヨーロッパテイストのお家にうっとりと憧れていました。
そんな自分がいま回帰しているムードも感じつつ、北欧インテリアとも合う理想のクッションカバーを作れないだろうかとチームで試行錯誤しました。
私が愛用しているのは『アンティークピンク』と『グラスグリーン』。ここ最近ピンクが気になりつつも暮らしに取り入れるのにはハードルがありましたが、このクッションカバーを軸にリズムよくピンクのアイテムを空間に散らしたインテリアを楽しんでいます」


佐藤:
「よりシックなインテリアがお好きな方におすすめしたいのが『マスタード』です。熟した果実のようにこっくりとしたカラーで、差し色として入るだけでぐんとお部屋の雰囲気が変わると思います」


佐藤:
「たとえば『ベージュ』と一緒に置くなら、周りにかごなど木調のものを足したり、花びんをグレーにしてトーンを揃えたり。温かみのあるブランケットをそばに置くのもおすすめです。
こうやって同じ場所でもクッションの色ひとつでガラッと雰囲気が変わるので、このカバーを中心にインテリアを考えてみるときっと楽しいと思います」
日々の食卓に、ときめきをひとさじ


佐藤:
「最近ようやく発売できた『天然木のカッティングボード』も、まさに憧れのクラシカルテイストを反映したアイテム。
ガラスや陶器と比べて木製品は特に使い込むほどに味わいが出てくるので、長く愛用しながら経年変化も楽しんでいただきたいです。
蚤の市で見つけたような憧れのヨーロッパテイストでありつつ、昔から大切に使ってきたホーローのツール立てや北欧の鍋敷きと並べてもしっくりくる佇まいに仕上がりました」


佐藤:
「19年前に初めて訪れたストックホルムの、街角のカフェで見た景色が忘れられず作ったのが『ガラスドームと天然木のプレートセット』。
お店のカウンターにガラスドームがあり、すごく素敵に焼き菓子が並んでいて。憧れを通り越して、衝撃を受けたことを今でもよく覚えています。
そんな、暮らしに憧れの景色をくれるアイテムをオリジナルで作れたことはとてつもない喜びで。何十年も先に思いを馳せながら大切に使っていきたいなと思っています」


思い入れのある雑貨が、暮らしにあれば。


佐藤:
「一つ一つ飾っていた雑貨をこうして集めてみると、どのアイテムもどことなくクラシカルな雰囲気を纏っていますよね。
北欧の木工品やヴィンテージ食器など、昔から好きなものは変わらないけれど、今はちょっと違ったテイストにも惹かれているのかもしれません。
こんなふうに、時を重ねながら少しずつ変化するインテリアへの気持ちや憧れを、お客さまと一緒に楽しみながら、これからも雑貨を愛でていけたらと思っています」


【写真】ニシウラエイコ
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