読書の秋にちょっぴりオススメの3冊。
店長 佐藤
「読書の秋」真っ盛りですが
そういえば、最近読んだ本のこと
全然書いてなかったなあと思いました。
そんなわけで
最近読んですごく面白かった本のことなど
久しぶりに書いてみようかなと。
週末や連休のおともにもオススメの3冊!です。
お腹がすく&文体に釘付けの本
平野さんワールドに吸い込まれてゆく
「23歳ごはん狂」というプロフィールを持つ
ブロガーの平野紗季子さんが書かれて
話題になっているらしい一冊。
一流のレストラン、
老舗の喫茶店からファミレス、
家でなにげなく食べているもののことまで
とことん食べ物にまつわる話が
綴られています。
会社のスタッフから
「店長、この本、めっちゃおすすめですっ」
と貸してもらって初めて知った本。
きっと食べものは想像もつかぬようないびつな多角形をしていて、それぞれの先端が私を突き刺すたびに、食は日常を超えていく。一体どれだけ食のきらめきに迫れるか。食べることに満ちた可能性に出会えるか。繊細であれ、と食は私に教えてくれる。ただのグルメな人で終わるのか。その先に行けるのか。小さなおばあちゃんになった私が、どうなっているかわからないけど、今は、ただ、もっと味わって生きるんだ。―生まれた時からアルデンテ
前書きにあったこの文章から
既にもう釘付け、
目が離せなくなってしまいました。
食べたものについて綴られている
平野さんの視点が面白いだけでなく、
斬新な表現や文体にあふれてて
一読者としてはこの本を読みながら
食べ物の世界を味わっているはずのつもりが
完全に平野さんの文体が持つ世界観で
お腹も心も満たされちゃう感じです。
でも、やっぱり読み終わった後は
「お腹すいた!」ってなるんですけどね、笑
生まれた時からアルデンテ 平野 紗季子 平凡社 2014-04-24 |
生活の隅々を見直したくなる本。
人生の先輩の言葉は何て気持ちいい
暮らしまわりの著書を多く出されている
石黒智子さんの本。
たまたま旅のおともに
新幹線の中でさらりと読める本ないかなと
本屋へ探しに行ったところ、この文庫本に
目がいったのが出合いのきっかけ。
学生の頃から本屋へ行ったら
まず真っ先に暮らしまわりのコーナーへ
直行するくらい暮らしにまつわる本が大好きで
もう何百冊と読んできたか分からないくらいですが、
最近のわたしのモードには
特にスーッと入り込んでくる内容でした。
なんというか、自分も年齢を重ねるごとに
自分よりさらに人生の先をいく先輩とも言える
年代の方が書かれた「暮らし」の本を
読みたい欲、急上昇中なんですね。
この石黒さんの著書についても
人生の先をいく先輩の言葉って
なんて気持ちがいいんだ!というのが
素直な感想でした。
長い年月、おそらくご自身の暮らしのなかで
様々なアイデアを実験、探求されてきて
おられるがゆえの、
どこか「確信」に満ちた言葉遣いが
気持ちいいくらいでした。
「はい、わたしも生活の隅々を
ちょっと見直してみたいです」
というような自分の実年齢よりは
ちょっぴり若い素直な心になって
すーっと読むことができました。
少ないもので贅沢に暮らす (PHP文庫) 石黒 智子 PHP研究所 2014-07-03 |
地道にひたすら続ける大切さを学ぶ本。
常軌を逸してると思われるくらいに?
最後にビジネス寄りの本を一冊。
「ナタリー」は
きっとご存知の方も多いかと思うのですが、
音楽やお笑い、漫画といった分野に特化して
エンターテイメント情報を日々発信している
ニュースサイト。
このナタリーを運営する会社の代表の方が
書かれた本が
とてもとても興味深かったです。
月に2000本以上のニュース記事や
取材記事を作り更新されているそうなのですが
立ち上げ当初に決めたコンセプトを守りながら
その後もずっと、ひたすらに、
「書く」「更新する」ということを続けている
という、その姿勢に何より胸打たれました。
ナタリーが始まったのが2007年。
実は、当店がインターネット上で産声を
あげたのも同様に2007年なんですね。
比較するのは失礼と承知の上で、
でも、この7年という時間で
自分たちがひたすら続けてきたこと、
続けてこれたことは何か?と
考えさせられました。
周囲からちょっとあの人たち、
常軌を逸してると引かれるくらいに
続けてきたことはあるかなと。
そして、価値を創る上で大切な部分は
実は「地道に取り組み続ける」
というところにあることも再認識させられました。
新しい取り組み、新しい試み、
新しいプロジェクト。
多くの人が関わりたいと願うところだけれど
それを立ち上げた後に必ずやってくる
「ひたすら地道に取り組み続ける」という
一見すると地味なフェーズに
何か宝物が隠されているような気がします。
さらに、このフェーズに真摯に取り組める人も
とても貴重な人なのではないかとも。
わたし自身も
まだまだ学ぶべきことが山とありそうです!
ナタリーってこうなってたのか (YOUR BOOKS 02) 大山卓也 双葉社 2014-08-25 |
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