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特集|秋の夜長に観たい、あの映画。:『耳をすませば』の鍋焼きうどん

特集|秋の夜長に観たい、あの映画。:『耳をすませば』の鍋焼きうどん

編集スタッフ 松田

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10月14日(火)から4日間連載で、特集『秋の夜長に観たい、あの映画。』をお届けしています。


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映画「耳をすませば」

耳をすませば [DVD]耳をすませば [DVD]
1995年/日本/111分
監督:近藤喜文
脚本・制作プロデューサー:宮崎駿

Story
いつも図書館で本を読みふけっていた主人公の女の子、雫。ある日、中学を卒業したらヴァイオリン職人の修行をしようと決意している少年、聖司に出会います。雫はそんな聖司に惹かれながらも、自分自身の進路に焦りを感じます。やがて、雫は自分の才能を試してみたい!と、聖司のおじいさんが経営する不思議なお店に置かれていた、猫の人形を主人公にした物語を書き始めるのでした。

テレビでも何度も放送されている定番のジブリ映画。

純粋で甘酸っぱいストーリー展開はいつ観ても、少し照れくさくなってしまいますが、結局最後まで観て、ついついカントリーロードを口ずさんでしまいます(笑)

雫と家族が暮らす公団住宅の生活感、本を読みながらポテトチップスやカロリーメイトを食べてしまう雫の勉強机の風景、夏から冬にかけて季節が移り変わる街の描写…本当に細かく描かれていて、何だか懐かしい気持ちになりますよね。

ところどころで、雫の頬がぽっとピンク色になるのも可愛いところ!

 

おじいさんお手製の鍋焼きうどん

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この映画の中で、私が一番ぐっときてしまうのは、雫が悩みながらも何とか書き上げた小説を聖司のおじいさんに読んでもらうシーン。

自分が今していることはもしかしたら間違っているのかもしれない。

まだまだ未完成な自分への不安。

それでも、書かなきゃいけない気がして焦る気持ち。

そんなぐちゃぐちゃな気持ちでいっぱいの雫に、おじいさんがかける、優しくて落ち着いた言葉。

「よくがんばりましたね、あなたは素敵です。」
「あわてることはない。時間をかけてしっかり磨いてください。」

わーん!と安堵して泣く雫。張りつめていた糸が切れたんだろうなぁと、つられて涙するシーンです…。

そのあと暖かそうな暖炉の前に座って、雫が泣きつかれた顔で啜っていたのは、おじいさんお手製の鍋焼きうどん。これがまた美味しそうなんですよ〜!

 

Recipe
鍋焼きうどん

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1. 出汁を土鍋に入れて、中火にかける。しょうゆ大さじ1、みりん大さじ1、塩小さじ1/2を加えて混ぜ、ひと煮立ちしたら火を止める。
2. 別の鍋にお湯を沸かしてうどんの麺をさっと茹でて、ざるに上げる。
3. 土鍋にうどんの麺を入れ、お好みの具(ほうれん草、麩、人参、葱など)をのせて強火にかける。
4. 煮立ったら火を弱めて、真ん中に卵を落とし入れ、ふたをして1分ほど煮て、出来上がり。

cinemarecipe_day4_03_1木のトレー(M)/KINTO

鍋焼きうどんを作るたび、まだ実家で暮らしていた頃に祖母や母が作ってくれたのを思い出します。

欠かせないのは、ほうれん草と落とし卵、そして出汁が沁み込んだお麩でした。

これから少しずつ寒い季節に向かいます。

冷え込んだ日には、素朴だけどほっとする味の、鍋焼きうどんで身体の芯から温まりたいですね。

cinemarecipe_day4_04長方皿/朱入り花つなぎ/九谷焼
もっこ豆皿/日下華子/九谷焼

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4日間でお届けいたしました「秋の夜長に観たい、あの映画。」特集、いかがでしたでしょうか。

映画を観ることと、料理をつくる楽しさ、そして食べることの楽しみを一緒にお伝えできたらというちょっと欲張りな特集でしたが、秋の夜長やお休みの過ごし方の、小さな小さなヒントにしてもらえたらとても嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

★この特集に登場するアイテムはこちらからご覧いただけます。
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