【特集|片付け術】第1話:本多さおりさんに教わる収納_キッチン編
商品プランナー 加藤
こんにちは、スタッフ加藤です!
本日から5日間、整理収納コンサルタントの本多さおりさんにご登場いただいて片付け術についての連載をお送りします。
整理収納コンサルタント
本多さおりさんにうかがいます。
本多さおりさんは、整理収納コンサルタントとして、首都圏を中心に個人のお宅を訪問して整理収納サービスを行っていらっしゃいます。
また、片付けに関する本も出されていて、実用的な収納のノウハウはもちろん、心地よい暮らしを実現されている様子に私たちスタッフの多くも影響を受けています。
今回は、当店のカメラ講座特集にもご登場いただいたカメラマンの松元絵里子さんと私、スタッフ加藤のふたりで、本多さんのご自宅の収納を見せていただきながら、片付けについてお話をうかがいましたよ!
1日目の本日は、キッチン収納についてお届けします。
作業導線が最重要のキッチン収納。
食材や調理器具、器など…キッチンはたくさんのモノが行き交う場所。
本多さんのお家のキッチンは、すっきりとしてモノがあふれていません。
そして、片付いているだけでなく調理器具の取り出しやすさ、しまいやすさを重視した収納方法と、調理が手際よく進められるために実践されている工夫がありましたよ。
それでは、さっそくみていきましょう!
定位置を決める、場所を明確にする。
まず見せていただいたのは、シンクの下の収納スペース。無印良品の引き出し式のケースを入れて、それぞれ保存容器やお弁当箱などカテゴリーに分けて収納されていました。
本多さん(以下、敬称略):
「モノの定位置を決めて収納場所を明確にしていますよ。」
これはココ、というモノの住所が決まっていれば、使いたい時に探したり、しまう場所に困ってそのままになってしまうこともありません。
ご主人に片付けや買ったものの配置をお願いすることもあるという本多さん。扉や引き出しにラベルを貼って、モノの収納場所が一言で伝わることを心がけているとのことです。
調理器具は、1軍・2軍にわけて収納。
コンロ周りでは調理器具が見える収納に。調理がすぐに開始できるように使用頻度の高いミニフライパンや、小鍋をS字フックでひっかけてスタンバイさせておくのだそう。
本多:
「コンロ周りには1軍と呼んでいる出番の多い調理器具を吊るしています。よく使う1軍・たまに使う2軍とわけてそれぞれ収納場所を変えています。」
重ねないから取り出しやすい。
大きめのフライパンは、コンロ下の収納スペースに。無印良品のファイルボックスに立てて収納していました。
本多:
「重ねず自立させているので、それぞれを手前に引き出せるから出し入れに障害がなく、ストレスがありません。毎日のことだから、ラクを重視した収納方法を採用します。」
加藤:
「お鍋やフライパンを積み重ねて収納すると全部いったん出して、使わないものをまたしまって…という作業が億劫に感じました。これなら料理の最中でも手を止めること無く、さっと取り出せますね。」
つっぱり棒であいた空間を活用。
コンロ下の上部のスペースをよくみると、つっぱり棒を2本渡したところにラックをひっかけて収納にしています。転がったりして安定しづらいために置き場所が悩ましい、鍋の蓋の置き場所に。
空いた空間を上手に使うことで、便利な収納スペースができるんですね。
もともとの棚や仕切りがなくても、ファイルボックスやつっぱり棒を使って、収納スペースを上手に生み出し限られた場所、空いた空間を有効に使う。本多さんの収納技が光っています。
扉裏もフックを使って収納に。
扉裏はネット通販で購入したフック式のハンガーを使って収納スペースにされていましたよ。
本多:
「ジッパー付きのビニール袋やアルミホイルなど、よく使うアイテムは取り出しやすいよう立てて収納しています。」
ジッパー付きの袋は箱ごと取り出さず、箱の上部を切って、袋だけスルッと取り出します。
加藤:
「左端にある、ひらいた牛乳パックは何に使うものですか?」
本多:
「お肉やお魚などを調理するときに、まな板の上に引いて使います。使用後はそのままゴミ箱へ。まな板に直接触れないので、洗う手間が省けます。」
気になるまな板のニオイや色移り。ちょっとした工夫とアイデアが日々のストレス軽減にもつながりますね。
ひと手間省ける、水切り棚。
シンク上のオープンラックに取り付けたつり下げ棚は、よく使うグラスの定位置に。
本多:
「ここがよく使うグラスの収納場所。洗ったらここで水切りをして終了です。クロスで拭いて、収納するという手間を省けます。」
収納方法の工夫は、きれいな状態が簡単に保つことができる上に、家事をラクにする嬉しさもあるのですね。
キッチンに立つ時間をより楽しく。
きれいに片付いたキッチンを保ちたいという気持ちはあるけれど、使った調理道具や器を洗って拭いて…と思うと、何となく腰が重くなりがちです。
本多:
「翌朝起きてすぐ朝ごはんを食べられる、気持ちよい朝を迎える準備ととらえれば前向きに取り組めるかなと思います。」
加藤:
「きれいに片付いたキッチンならすぐに料理が始められるし、料理自体が楽しく感じられそうですね。」
そして、出し入れしやすいモノの配置が手際よく調理するための助けにもなりますね。使い勝手のよいキッチンの収納が、料理の時間をより楽しくするきっかけになりそうです。
***
さて、明日の更新では、本多さんのお家の冷蔵庫を拝見しますよ。
いつのまにか消費期限がきれていた、使い切れずにダメにしてしまった。なんだかモヤモヤした気持ちで食材を捨てた経験はありませんか。
そんな悩みを解消してくれそうな、収納方法のヒントを探ってきましたよ!明日の更新もぜひご覧下さいね。
・本多さおりさんの著書の一部はこちらです。 ↓↓↓
家事がしやすい部屋づくり 本多 さおり マイナビ 2015-01-15 |
暮らしのつくり方 ~整った暮らしの先にあるもの 本多 さおり 宝島社 2014-06-25 |
もっと知りたい無印良品の収納 本多 さおり KADOKAWA/メディアファクトリー 2014-09-05 |
片付けたくなる部屋づくり ~古い2Kをすっきり心地よく住みこなす「片付けのプロ」の暮らしテクニック65~ (美人開花シリーズ) 本多 さおり ワニブックス 2012-12-10 |
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