【イヌとネコのエピソード】第3話:クウちゃんはものすごく人間っぽいイヌでした
不定期連載の全4話で、スタッフの実家で暮らす『イヌネコたちとの出会いや、忘れられないエピソード』をお届けしています。3話目の担当は、スタッフ田中です。
くうは、わが家の「潤滑油」でした。
文・写真 スタッフ田中
くうが田中家に来たのは、9年前です。わたしは社会人1年目。
今なら言えますが、当時はわたし、家の居心地がよくないと感じていました。(父母、ごめんなさーい!)
大人になり始めた子どもたちは、きっと両親の思っていたのとはちがう育ち方をして、両親は「どうすればいいんだろ?」と悩んでいたはずで、対して私たちは、将来への不安やいまの不満、もやもやの雲のなかにいるような10代後半から20代前半の三人が揃っていました。きっとみんな、どこかへ逃げだしたい気持ちもあったかもしれません。
そんな空気のなか、我が家にやってきたミニチュアダックスフントは、小さな「くぅくぅ」という鳴き声から「くう」と名前をつけられて、あっという間に7人家族の8番目として存在感を現し始めます。
くうは、我が家の潤滑油でした。ぎすぎすした空気のとき、会社や学校で嫌なことがあったとき、バイトでくたくたになって帰ってきたとき。彼が出迎えてくれたり、触れ合っているだけで、心の中が、そして家の中もスムーズな動きを取り戻したような気がしています。
おそらく全員が「あいつだけは自分の味方だ」と思っていたはずです(笑)
イヌなのに人間っぽい?田中家のDNAを感じます。
くうが4歳くらいまで母も仕事をしていたので、昼間は祖父といっしょにいることが多かったようです。ソファで昼寝したり、庭いじりをする祖父の脇につながれてちょこんと居たり。
ある日、母との散歩中に近所の方に会ったとき「あら、くうちゃん、まあ顔がおじいちゃんそっくりね!」と言われたようなのです。
よく見るとすごく似ていました!やたら「じじい顔」なんですね。よそのお家のミニチュアダックスフントは「小さくて可愛い可愛い」ってかんじなのに、くうはどうにも人間くさく、感情のわかりやすい犬でした。
田中家の性分をしっかり受け継いでいる様子で、人(犬?)見知りで、外では弱気、家では強気。甘えん坊。いびきをかいて寝ている姿。哀愁ただよう背中、、、とにかく、どこかしらが7人のなかの誰かにそっくりで、「うちの犬だから仕方ないな」と嘆息する私たちでした。
家を出てから思う事。
くうは、わたしが家を出てからも、わたしに対する態度や求めてくることがあまり変わりません。彼のなかでは、7人で住んでいたときの位置づけを覚えているのか、わたしには「ご飯をおくれ、散歩に行こう」とは言いません。誰に何を求めようか、小さく変化しつつも決まっているみたいでした。
帰宅中はやたらと甘えてきて、膝の上にのってきたり、たまには遊ぼうと誘ってみたり。親戚のお姉ちゃんみたいな感じでしょうか。
上京してからは、帰るときに吠えなくなり、ケージの奥からじっとこちらを見ながら「姉ちゃん、もういいから行ってらっしゃい」と促されているようでした(笑)
実は、この春くうは天国に召されました。ペットロスを感じながらも、楽しい9年間だったと振り返っています。
わたしにとっては、転職、東京へ引越しなど大きな変化のあった20代を、いつもいつも小さな身体で、足もとから見ていてくれたんでしょう。これからはお空から、田中家のドタバタを眺めてもらおうと思います。
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