【ここから始める多肉ライフ】第3話:どうしても枯らしてしまう!その理由と対処法。
編集スタッフ 二本柳
聞き手・文・写真 スタッフ二本柳
多肉植物専門ストア「solxsol(ソルバイソル)」の松山美紗さんに教わり、初心者でもはじめられる基本的な多肉の育て方をお届けしています。
第3話となる本日は、多肉を育てているなかで直面する「なぜか枯れてしまった!」という状況にクローズアップ。
安心して育てるために知っておきたい、枯れる原因とその対処法についてご紹介したいと思います。
多肉植物が枯れる原因は大きく3つ。
多肉専門店を経営する松山さんのもとへ届く「枯れてしまいました!」のSOS。それらの原因は、大きく3つに分かれるとのことでした。
1. 日照量が足りていない。
2. 風通しの悪いところへ置いている。
3. 水やりが適切でない。
多肉を枯らしてしまった私としては、どれも身に覚えのあるような内容…。それでは早速、これら原因の対処法をお聞きしてみましょう!
3日に2日は直射日光に当ててあげましょう。
陽当たりが悪い場所の例
松山美紗さん(以下、敬称略):
「多肉植物は部屋の中で育てることが多いと思うのですが、陽があたっていそうで、実はほとんどあたっていない…というケースがとても多いんです。
日照量が足りていない多肉は、ひょろひょろと細長く育っていったり、葉と葉の間隔があいてくるようになります」
◆左:陽が足りている。右:陽が足りていない。
「自然光が入り、目には明るくみえている棚の上なども、窓から離れた場所であると『日照量が足りてない』という場合がほとんど。
陽当たりの良い場所というのは、直射日光があたるようなところ。窓辺のすぐ近く、というような場所のことなんです」
陽当たりが良い場所の例
「とはいえ、窓辺ではなく棚の上などに置いてたのしみたいことだってありますよね。
そういう場合は、3:1(=明るい場所:暗い場所)の割合でローテーションを組んであげれば問題ありません。
例えば、会社に行っている間は窓辺の方に移してあげて、帰宅したら棚の上に戻したり。1週間単位で考えるなら、7日のうち5日は陽当たりの良いところに置いてあげたり。
逆にずっと暗いところに置いていたのにとつぜん光のもとへ移動すると、人間の日焼けと同じで多肉も焼けてしまうんです。
それが枯れる原因にもなりますので、ローテーションを組むときは3:1(=明るい場所:暗い場所)の割合をしっかり守ってあげてくださいね」
溶けるような腐り方は、風通しが原因です。
松山:
「それから意外と多い原因が、風通しの悪さ。
多肉がぐしゅっと無くなってしまう腐り方をしたら、それは風通しが問題なケースが多いです。
一部がそうなった場合は、腐った部分を取り除き、風通しのよい所へ移してあげれば元気を取り戻すかもしれません」
心配な方は、痩せてきてから水をあげるとGOOD。
松山:
「多肉植物の場合、表面の土が乾いているからといって水やりをするのはNG。
水が足りていない多肉は『シワがある』ということが1つの目安になるので、多肉自体の様子を観察してあげてくださいね。
例えばこちら3つの多肉の状態を見てみてください。
◆左から順に、「今すぐ水やりが必要!→そろそろあげた方がいい→水は十分に足りている」
「1番左のものはシワシワで心配かと思いますが、これならまだ水をあげて十分に復活できるくらい。
あげすぎてしまうと根が腐ってしまうので、心配な方は水やりの感覚をつかめるようになるまで、水を『あげない』方向でやってみるのがオススメです。
上の写真3つの状態のうち、真ん中の状態まで水やりを待ってみてください。そこで段々と水やりの間隔がつかめてくると思います。
やきもきするかもしれませんけれど…笑
注意したいのは、水のあげすぎで根腐れしてしまうことだけ。シワシワになっても根が腐っていなければ復活してくれます」
失敗を恐れる必要はありません!
本日は、多肉植物を枯らせてしまう原因とその対処法についてお届けしました。
でもよくよく話を伺ってみると、松山さんご自身もこれまで何度も失敗を繰り返してきたとのこと。
松山:
「失敗もしながら経験をつむことで、徐々に多肉の変化に気付けるようになるはずです。だから大丈夫。失敗を恐れないでください!」
一度失敗してしまっても、それはそれで経験。だんだんと多肉植物のことを感覚とともに理解できるようになるのかもしれませんね。
さて、次回はポロリと折れてしまった場合の「葉挿し」について。どうぞお楽しみに♪
(つづく)
もくじ
感想を送る
本日の編集部recommends!
すてきな歳の重ね方
つまずきも明日の糧に。揺らぐ肌と向き合ったから見つけた、冨澤緑さんのスキンケア【SPONSORED】
お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント!
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。
秋のファッションアイテムが入荷中!
ときめく柄ブラウスや、人気のサロペットスカートなど、秋ものが続々入荷しています
【動画】あそびに行きたい家
狭いからこそ一緒に過ごせる時間も長く。60㎡に4人で気分よく暮らす