【秋の夜長のオススメ本】読みごたえのあるレシピ本・佐藤雅子「私の保存食ノート」
編集スタッフ 田中
ブックセレクト・文・写真 スタッフ田中
今回ご紹介する本は、明治生まれの著者がのこした料理本。とても人気で、一度廃盤になったものの、復刻されたのだそう。
おうちで作る保存食が1年を通して知ることができますよ。
佐藤雅子著「私の保存食ノート」
Story:家族のための保存食作りは、いつの時代も楽しいもの。明治生まれの著者が、生来の料理好きに加えて、日本料理の妙手であった母と嫁ぎ先の姑のしつけのもと会得したさまざまな保存食の数々。和風から洋風まで、今でも好評を博している。
この本のミドコロ
時代を感じさせない家庭料理レシピ、読みごたえのある料理本
この料理本、ふつうに読んでいくと「あれ?いつもと違う」とお思いになるかもしれません。作り方手順を説明していく文章が、まるで自分に語りかけているようなのですから。
ドミグラスソースや鶏の燻製など、まさか明治生まれの方の本とは思えません!それもお父様がヨーロッパに留学していたこともあり、洋食に親しんでいたからなのだそう。
一方で、嫁いだ先のお姑さんに習った梅干しやきゃらぶきなども登場し、この本が発行された昭和の食生活に、とてもよく合っていたのではないでしょうか。
この中からひとつずつ作るごとに、やさしいお母さんから教えられているような気持ちを味わえそうですよ。
スタッフ田中の「読んだあとに」
母が読みこんでいたとき、何を思っていたのだろう?
▲母がいっとき夢中になっていたパン作り。写真はイメージです。
この本をセレクトした理由は、わたしの母の愛読書だったからです。
料理本をご紹介したいなと思ったとき、脳裏にうかんだのがこの表紙でした。グリーンの中に、保存瓶がいくつか並んでいて、、という画をすぐに思い出し、母に連絡して題名を教えてもらいました。
どれが実践されてどれがお蔵入りなのかは知りません。祖父母用の和食おかず、私たち用の甘めカレー、食欲旺盛な父用にどっさりおかず…とにかく食事づくりに追われていました。(今もなのですが..汗)
あのころ「何を思っていたのかなあ?」と振り返りつつ、古びた本のページをめくっています。佐藤雅子さんのように嫁ぎ先での試行錯誤を自らに重ねていたのかもしれませんね。
さて、わたしはと言うと、この本で実践したい料理をさがして読み込むのですが、合間のコラムがおもしろくってそちらに夢中です!(笑)
次回は、BOOK TRUCKの三田さんから届いた、ちょっと勉強にもなる本のご紹介です。どうぞお楽しみに。
今回ご紹介した本について
私の保存食ノート いちごのシロップから梅干しまで 佐藤 雅子 文化出版局 1990-05-20 |
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