【山へ行こう】第1話:「山ごはん」の気分を高める、本と道具。
編集スタッフ 津田
文・写真 スタッフ津田
今回の山特集は「山ごはん」に挑戦!
5月に公開した山特集、ご覧いただきましたでしょうか?
「わたしも登山初心者です」「特集を読んで山に行きたくなりました」「高尾山の次はここがおすすめですよ!」など、たくさんのお便りをお寄せいただき、本当にありがとうございました。
初心者からベテランさんまで、その経験は違えど「山」という共通の趣味を持っている方が、こんなにもいるんだな〜と嬉しくなってしまいました。
その後の私の山ライフはというと、日帰りでゆる登山と温泉を楽しんだり、山道具の本を眺めたり。山への想いはますます募るばかり…!
そして興味を持ったのが、山ごはん。山頂で「登ったー」という達成感とともに、ごく簡単な調理をしてごはんを食べるというものです。
もともと食べるのが大好きな、食いしんぼうの私。
山で食べるごはんっておにぎりやパンなどの簡単なものでも本当においしいので、自分で作ったらさぞ楽しいだろうな〜と考えていたんです。
そこで『はじめての山ごはん』をテーマに、山特集の第2弾を企画しました。
登山やアウトドアが好きな方はもちろん、普段はなかなか山に行くことが難しい方にも、一緒に山に行ったような気分で、楽しくご覧いただけたら嬉しいです。
山ごはんにあこがれを抱いた、きっかけの本。
私が「山ごはん」に興味を持ったきっかけは、一冊の本でした。
それがこちら『外あそび & 外ごはんをはじめよう』(noyama著、文藝春秋)です。
著者の”noyama”さんというのはアウトドア好き女性4人のユニット名。この本では、彼女たちがキャンプや登山を楽しむ様子がつづられています。
表紙の「簡単なのに、とびっきりおいしくて、最高に気持ちがいい!!」というフレーズに、本屋で思わず手が伸びていました。
パラパラと読んでいくと、アウトドアでこんな料理も作れるの!?と思えるほど美味しそうなものばかり。
それに加えて、本のそこかしこに登場するなんとも無骨なデザインのアルミのお鍋やコーヒー道具たちに、もう山道具好きとしては、がっしり胸をわしづかみにされてしまいました。
外あそび&外ごはんをはじめよう noyama 文藝春秋 2014-04-15 |
山ごはんを盛り上げる、3つの道具。
続いては「はじめての山ごはん」に挑戦しようと、登山初心者・山ごはん初心者の私が揃えた道具をご紹介します。
山道具はその佇まいも魅力のひとつ。あれもこれもと欲しくなってしまいますが、もちろん予算もありますし、ゆっくりひとつずつ揃えていくのも楽しいもの。
そんなワケで、まず私が手に入れたのはこちらの3つです。
◎01:小さいガスバーナー◎
IP-110 小型ガス / IWATANI PRIMUS
アウトドアショップで見つけた、一番小さなサイズのガスバーナーです。
店員さんに「はじめての山ごはん」で使うバーナーを相談したところ、まずは「軽量」で「安価」なものから試してみることをおすすめされ選びました。
小さいから火力が物足りないかなと心配していたのですが、数分ほどでお湯を沸かすことができました。
個人的な感想になりますが、ちょこっとコーヒーを淹れたりスープを作ったり程度の簡単な山ごはんには十分使えそうです。点火装置がついているのも便利。
また五徳は小さく折りたためて荷物の中でもかさばりません。食材も持って登るので荷物がコンパクトになるのは本当に嬉しいんです!ただ3本脚なので、大きな鍋を乗せると不安定になりやすい印象です。
◎02:アルミ製のお鍋(コッヘル)◎
イージークック・ソロセットS / IWATANI PRIMUS
アルミ製のお鍋(大小2つ)です。先ほどのガスバーナーと合わせて、初心者向けのスターターセットとして販売されていたものでした。
このようなお鍋は、ドイツ語で加熱用調理器具という意味の「コッヘル」とも呼ばれています。
アルミ製のコッヘルは熱伝導率が高くアウトドア用として永く愛されてきたのだそう。
取っ手はパタンと折りたたむことができ、大小2つ重ねるとIP-110のガスカートリッジを収納することも可能で、とーってもコンパクトになります。
最大容量はミニポットが395ml、大きいポットが630ml。大きな方でコーヒー2〜3人分を淹れられました。注ぎ口がないのでドリップコーヒーは難しそうですが、まず手始めにインスタントのものならこれで十分だと思います。
ミニポットは大きいポットの蓋代わりになり、お湯を湧かすときも効率が良かったです。
◎03:アウトドア用のチタン製マグ◎
チタンダブルマグ 300 フォールディングハンドル / snow peak
今回ついに、山登りを始めた頃から憧れていたブランド、snow peak(スノーピーク)のアイテムを手に入れました!
これまでは家で使っていたホーローのマグを持って山へ行っていたのですが、実は取っ手やフチの部分がかなり熱くなってしまい飲みにくいなぁ… と感じていたんです。
こちらのマグは「ダブルウォール(※)」だから、飲み物自体は冷めにくく、取っ手や周りは熱くなりにくく、とても使い勝手がよくて大満足!
チタン製で軽いのも魅力です。取っ手はコッヘル同様にパタンと折りたためるので、バックパックに入れて持ち運ぶときは省スペースになります。
温かい飲み物が冷めにくいので、これからの季節は家でもたくさん使おうと思っています。
※ダブルウォールとは「二層」の意味。マグの外側と内側の間に空気が含まれ、外気による中身の温度変化を防ぐ効果が高いそうです。
特集『山へ行こう。vol.2』 の第1話をお届けしました。
山道具って見ているだけでもワクワクするものなので、その魅力をお伝えできていたら嬉しいです。
さぁいよいよ第2話では、こちらでご紹介した道具を使って、山ごはんを作ってみたいと思います!
当店の山好きスタッフが集まって、ワイワイ楽しく挑戦してみました。どうぞお楽しみに。
(つづく)
もくじ
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