【きっかけの一冊】働き方が変化した。仕事のヒントをくれた一冊。

編集スタッフ 二本柳

mybook_3_DF2_3507 (1)文・写真 スタッフ二本柳

 

仕事 × Book

仕事、暮らし、子育て。あらゆる場面で「きっかけ」を作ってくれた一冊を紹介する本特集。

連載第3回に登場するのは、本の中の一節に気づきを得て、働きかたを見つめ直したスタッフ2名です。彼女たちが仕事に対するモヤモヤから抜け出して、それまでよりちょっぴり働きやすくなったきっかけを作ってくれた本をご紹介します。

 

01. スタッフ齋藤

mybook_3_saito

mybook_3_8602

この一節:

「自分がしっくりこないことや疑問に思うことを素通りさせずに、つねに意識しつづけること。自分を大事にすること、自分らしさを模索しつづけること」
-西村佳哲『自分のしごとをつくる』(晶文社)-p.145

「わたしは何を目的に仕事をするのか?」その答えを見出すきっかけとなった一冊です。

わたしは昔から “家” が好きだったので、卒業後まず入社したのは建築事務所でした。トータルで4年間働いたのですが、そのうち2年間は「何の目的でこの仕事をしているのか?」が分からずにモヤモヤを抱えていたのを覚えています。

そんな時に出合ったのが、この一冊。働き方研究家という肩書きを持つ西村佳哲さんが、ヨーガン・レールさんからドラフトの宮田識さんまで、様々なジャンルで活躍する人たちを取材して、「自分の仕事をつくる」ということをテーマに1冊にまとめたものです。

この本を通じて、多岐にわたった働き方を知ることができました。そしてそれは、自分の世界が広がるような読書体験でした。

当時は今のようにSNSも盛んではなかったですし、今思えば自分のいる “建築” という世界のなかでグルグルまわっていただけだった。でもこの本を通じて、今まで会ったこともないジャンルの人たちの、仕事に対する価値観を知ることができたんです。

特に影響を受けたのは「自分の仕事でかかわる人たちに、どう感じてもらいたいか?」ということを意識した働き方でした。

仕事を通じてかかわる人が嬉しくなったり、暮らしが心地よくなったり、そういう考え方で仕事をしたい。わたしの働く目的って、それだったんだ。そう確信することができました。

モヤモヤを抱えていた時期というのは、“自分が、自分が” という世界に閉じこもっていたんですよね。とたんに「自分=届けたい人」という視点が生まれて、ということは、自分らしさを模索しつづけることで「その人」との距離も縮めていけるのではないかと気がつきました。

仕事だからといって自分を捨てる必要なんて無いんだ、と。

それからは、当時いた建築事務所での仕事も、その後転職したクラシコムでの仕事も、自分らしく働くことが仕事の価値にもつながっているように思います。

 

02. スタッフ西野

mybook_3_nishino

myboook_3_6728

この一節:

「この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。
しかし、(中略)ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか」

-松下幸之助『道をひらく』(PHP)-p.10,11

 
わたしがこの本に出会ったのは仕事で悩みを抱えていた時。自分が想像していたよりも、物事がうまく進まなかった頃でした。

自分が選んだ仕事とは言え、これは正しい選択だったのか?とずっと不安を感じていました。

そんな時に「道」という章を読んで、心が救われたんです。今進んでいる道は、自分だけにしか歩めない大事な道なんだ。だからともかく休まず歩みつづけよう、と。

ずっしりと重みのある一言一言を、人生についての授業を受けているような気分で、時間をかけて丁寧に読みすすめました。

そして、一冊を読み終えたあとには、仕事に対する考え方が少し変わっている自分がいました。というのも、仕事によって出会う人たちとの “縁” を考えるようになったんです。

これまで、困ったときに必ず手を差し伸べてくれる人や、目標となる人に出会ってきたではないか…ということを改めて思い出した。それって、実は当たり前でなくてラッキーでありがたいことなんじゃないか?と気がついたんですよね。

今は年齢も経験も重ねてきたけれど、昔自分がそうしてもらったことを、わたしは周りの人たちにしてあげられているだろうか?今の仕事も縁あって一緒に仕事をしている人たちがいるのだから、自分がそうしてもらったように、わたしも助け合いながら働こう。そう思うきっかけとなった本でした。

(つづく)

 

本日ご紹介した本の情報。

4480425578 自分の仕事をつくる (ちくま文庫)
西村 佳哲
筑摩書房 2009-02

4569534074 道をひらく
松下 幸之助
PHP研究所 1968-05

 


もくじ



感想を送る

本日の編集部recommends!

小さな不調のケアに
手間なくハーブを取り入れられる、天然エッセンシャルオイル配合の「バスソルト」を使ってみました【SPONSORED】

【11/26(火)10:00AMまで】ニットフェア開催中です!
ベストやプリーツスカートなど、人気アイテムが対象に。ぜひこの機会をご利用ください♩

お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント!
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。

【動画】北欧をひとさじ・秋
照明ひとつでムード高まる。森百合子さんの、おうち時間を豊かにする習慣(後編)

CULTUREカテゴリの最新一覧

公式SNS
  • 読みものの画像
  • 最新記事の画像
  • 特集一覧の画像
  • コラム一覧の画像
  • お買いものの画像
  • 新入荷・再入荷の画像
  • ギフトの画像
  • 在庫限りの画像
  • 送料無料の画像
  • 横ラインの画像
  • ファッションの画像
  • ファッション小物の画像
  • インテリアの画像
  • 食器・カトラリーの画像
  • キッチンの画像
  • 生活日用品の画像
  • かご・収納の画像
  • コスメの画像
  • ステーショナリーの画像
  • キッズの画像
  • その他の画像
  • お問合せの画像
  • 配送料金の画像