【BRAND NOTE・花王アタック】前編:伊藤まさこさん&鍵山奈美さんに聞いた、白いシャツのある暮らし
数ある洗濯洗剤の中でも、黄ばみやくすみなどの汚れにすすぎ1回で効果のある花王・ウルトラアタックNeo。素材やその人らしい「白」を保ってほしいという願いのもと、日々研究開発をしているそうです。今回はその中で、白シャツにテーマを絞って、白いものに関する著書がある伊藤まさこさんにお話を聞いたり、白シャツの着こなしを店長佐藤とスタッフが実践したりしてみました。
編集スタッフ 長谷川
写真 田所瑞穂
身近な「暮らしの道具」にも、ストーリーが詰まってる。
店頭にずらりと並ぶ洗剤たち。 汚れが落ちる、においがつかないなど、パッケージにはさまざまな文字が踊ります。
今回のBRAND NOTEでご一緒することになったのは、そんな洗たく用洗剤のひとつ、花王の「ウルトラアタックNeo」です。
お話をいただいたとき、「花王」という会社も、「ウルトラアタックNeo」も、あまりに有名すぎて「私たちがあらためて話すことなんてないのでは?」と思いました。
でも、ウルトラアタックNeoのブランド担当者の方が話してくれた言葉に、私たちはハッとしました。
「白といっても、青みがかった白もあれば、クリームっぽい白もあれば、真っ白もあって。僕らはその人ごとに好きな白を、長く守ってあげたい」
ウルトラアタックNeoが大切に考えているのは、洗いあがりの白さへの約束。
その「白さ」も、一人ひとりにとって似合うものはちがいます。クラシコムから提案したいのが「私らしい暮らし」だとすれば、ウルトラアタックNeoが守りたいのは「私らしい白」だったんです。
そして、その白を守るために、花王の研究所では主婦の一生涯の洗濯回数をわずか3年ほどで超えてしまうという、入念なテストを繰り返していることにも驚きました。
「わたしの白」を見つけよう!
そこで今回の連載では「ウルトラアタックNeo」と一緒に、その人ごとに好きな白、つまり「わたしの白」のまとい方を考えてみることに。
まずは前編として、「わたしの白」との出会い方を、著書『白いもの』をはじめ、最新刊『白いシャツを一枚、縫ってみませんか?』などで「白のある暮らし」を楽しんでいる伊藤まさこさんに伺いました。
そして、出会った白を着こなすためのテクニックを、スタイリストの鍵山奈美さんに教わります。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
伊藤まさこさんに聞く、「わたしの白」との出会い方
▲この日は、SOFIE D’HOOREのシャツに、HACHEのスカートの組み合わせ。
料理や暮らしまわりのスタイリストとして女性誌や書籍で活躍し、エッセイや旅行記での著作を持つ伊藤まさこさん。真っ白からオフホワイトまでさまざまな白を楽しみますが、合わせる色は紺や黒が多くなり、シンプルなスタイルに落ち着いています。
著書『ザ・まさこスタイル』でも書いているように「ノーカラーで七分袖」の好みはそのままながら、ワードローブはここ数年で大きく変わったそう。
現在、横浜にあるご自宅のほか、都内にアトリエを持つ伊藤まさこさん。築50年ほどのヴィンテージマンションの一室には、器やグラスを始めとした道具たちが整然と並べられ、建物の作りも相まって外国のホテルを思わせる空間。
リビングの壁一面は、ドアの焦茶色に合わせた深いブルーで塗ったそう。
「きれいを保つ」ことの気持ちよさが、白いものの魅力と言う伊藤まさこさん。「洗濯もよくします。晴れた日なんてずっと洗濯しているかもしれない」
「洗濯やアイロンできれいにする気遣いがなければ着られないものって、よりいちばんおしゃれで、かっこいいように思えるんですよね。
特に40代に入ってから、若さで着倒す時代は通り越して、よく吟味するようになりました。38歳の頃だったかな……二日酔いが治りにくいとか、肌の色がくすむとか、だんだん体も変わっていって。
自分も服も変わっていくものだから、今がいちばんよくなるような選び方をしたいのですが、なかなかできないから大変なんですよね(笑)。でも、なるべく近いものにしたいとは思っているんです」
“定番”や“一生もの”といったフレーズを信じるよりも、常に自分と向きあって、変化に気づくこと。その気付きを、洋服選びにも映し出すのが大切なのでしょう。
お店ですることは、試着だけじゃない。
「ひとつ気にいったシャツがあったら、いろいろ着方を変えてみると、印象も変わっていいですよ」と伊藤まさこさん。
白いシャツは洗いざらしなり、アイロンを掛けるなり、TPOに合わせて着方の調整がしやすいといいます。
伊藤まさこさんも「旅先で市場へ行くならデニムに洗いざらしでいいけれど、ヒールの靴を履くときにはアイロンをかけたり」と、着ていくシーンで楽しみ方を変えるそう。
「まずはどんな時に着たいかをはっきりさせるといいかも」
さらに、肌の色や体型などで「似合う白」が変わってくるからこそ、ちょっとの違いを感じ取るために必ず試着するだけでなく、お店の中でも出来ることがあるのだとか。
「お店の方の着こなしを見れば『こう動くと、こうシワが寄る』『丈の感じはこれくらい』と、わかりやすいです。それからお店の佇まいも見ますね。私は自然光で選べたら良いなって思っているんです。帰ってから『こんな色味じゃなかったはず……』となるのはお店のライトが原因かもしれません」
白は光の影響を受けやすいだけでなく、わずかな色味の差が印象を変えるもの。全体のシルエットだけでなく、細部にも目を届かせるのがポイントのようです。
選ぶときの参考は「自分の勘と、着た様子」と伊藤まさこさんは言い切りますが、その勘を支えるのは数々の失敗体験でした。
「失敗は少なくなってきましたが、それも25年くらい続けてのことですからね。器も洋服もたくさん手にしてきました。失敗すると悔しいじゃないですか。それでやっぱり、よくよく吟味するようになります」
▲質感のちがう白い食器も楽しむ。「最近は古いものをよく買います。作家さんも古いものをヒントに作っている気がするから、そうすると私はよりオリジナルに近いものに惹かれます」
ウィンドウショッピングや雑誌のスタイル紹介など、私たちにはたくさんの「見る機会」が与えられています。けれど、何よりも自分で実践しなければ身にならない。
伊藤まさこさんであっても近道はなかったのだと思うと、もちろん失敗の悔しさはあっても、前向きに選びとっていけそうです。
鍵山奈美さんに聞く、「わたしの白」の着こなし方
選びとった白いシャツを素敵に着こなすにはどうすればよいのでしょう。
そこで次は、雑誌『リンネル』『天然生活』をはじめ、雑誌や手芸書でスタイリングを手掛ける鍵山奈美さんに着こなし方を教えてもらいました。
チャレンジしたのは店長佐藤とバイヤー加藤。「白いシャツは着てみたかったけれど、自信が持てなくて……」と今日まで及び腰だったふたりです。
店長佐藤が選んだ、「わたしの白」
鍵山奈美さんに教えてもらえるチャンスを得て、店長佐藤は「この日のために憧れのFrank&Eileenのシャツを買いました!」と気合いも十分。
オークル系の肌色を意識して、漂白されたような真っ白のシャツを選びました。タイトな作りの開襟シャツですが、年齢に合った「やりすぎ」にならない加減が悩みどころとのこと。
白コーデは「ネイビー」で締める!
▲ハット:メゾン ド ソイル(メゾン ド ソイル 恵比寿店)、トップス:Frank&Eileen、ボトム:JOURNAL STANDARD、パンプス:マリオン トゥッフェ(ニーム 代官山店)、バッグ:ガルリエリ(ニーム 代官山店)、ベルト:スタイリスト私物)
\Point!/
・40歳を超えたら、首元や手首はオープン!
・シャツが真っ白なら他のアイテムはクリーム寄り
・ベルトや靴などでネイビーを効かせる
・トップスが細身なので、ボトムはワイドに
まず、鍵山奈美さんが店長佐藤に勧めたのは、首元を思い切って軽やかにすること。
「ふしぎと40歳を過ぎたくらいから、クルーネックやタートルネックが似合わなくなってくるんですよね……」と鍵山奈美さん。これには40歳を迎えたばかりの店長佐藤も納得の様子。
首元を開けると、デザイン性の高い服も合わせやすくなり、コーディネートの幅も広がります。袖も手首が見えるように、ボタンを外して、くるくると二つ折りしてラフっぽい仕上がりに。
今回のコーディネートのポイントは、ハットのリボン、ベルト、パンプスをネイビーでそろえて、キリッとした印象をプラスすること。
そして、白いシャツのコーディネートで考えるべきは「全体のバランス」。上がスリムなら下はワイドというように、上下でサイズ感を変えるのが鉄則です。スリムなボトムにしたければ、シャツをアウトすることで、バランス感を調節すると良いそう。
また、リネン100%やコットンシルクなど、上質な素材のシャツを選ぶのもきれいに見えるポイントだとか。
「素材にこだわるのは、若い時は“若さ”で着こなせてしまうから」と鍵山奈美さん。伊藤まさこさんの話にも通じますが、年齢と共に素材の力を借りるのはシンプルで賢い選択かもしれません。
バイヤー加藤が選んだ、「わたしの白」
バイヤー加藤が手にしたのは、NIMESのやわらかな風合いを感じる白さのシャツ。
「ボーイッシュだけど、ちょっと可愛らしさもほしい」と丸襟を選びましたが、学生っぽく、幼い感じになりがちという悩みを持っているのだとか。
「白の分量」を意識すると腰高効果アリ!
▲トップス:NIMES、ストール:グレンプリンス(ニーム 代官山店)、ガウチョパンツ:ニーム(ニーム 代官山店)、サボ:エキスパート(ビューカリック&フロリック)、バッグ:アーメン(ビューカリック&フロリック)
\Point!/
・上までボタンのある丸襟シャツならきっちり着る
・トップスに合わせて、髪もコンパクトにまとめる
・スカートなど長めのボトムでバランスを取る
・ボトム、シューズ、バッグのトーンを揃える
・スカートの分量が大きければシューズはしっかり
「30歳の歳相応に着こなせるコツが知りたい」というリクエストに、鍵山奈美さんは合わせる小物で調整。
ローファーや白いソックスなどの「学生っぽさ」を感じさせるアイテムは避けつつ、スカーフのパターンで大人らしさを演出。
シックでボリュームのあるボトムスに白いシャツをインすることで「白の分量」が際立ち、背が高く見える効果も。
白いシャツを生かすためのコーディネートでは「小物の色を含めて、基本は3色までに留めておくとうるさくならないですね」と鍵山奈美さん。
今回は全体的に落ち着いたトーンでまとめることで、丸襟シャツの可愛らしさと、大人の装いを両立させました。
また、ぺたんこ靴ではなくサボサンダルにすることで、足元がスカートのボリュームに負けず、さらにバランスがよくなっています。
ちなみに、最近は「肩のラインが落ちているタイプ(ドロップショルダー)」のシャツが流行っていますが、カーディガンやジャケットを重ね着するのが難しいアイテムでもあるそう。
春夏にそのシャツ一枚をまとって出かけるのでなければ、まずは肩のラインに合ったベーシックなシャツがおすすめです。
前編では、伊藤まさこさんに「わたしの白」と出会う心構えを、鍵山奈美さんに着こなしのアドバイスをもらいました。
心構えで大切なのは、とにかく着てみること。そして「失敗は吟味する力を養ってくれる」と考えをチェンジしてみること。
伊藤まさこさんは「着こなせないかもって感じながら買うのもありだと思うんです。私も昔は、どうしてもこれが着たいって気持ちが強いときは、そうしていることもありましたよ」と言います。
それほどまでに着たい服と出会えた時には、鍵山奈美さんの「バランスを大切にする」テクニックが役立ってきます。
コーディネートを教わって、白い服からもらえるパワーをもっと暮らしに取り入れたいと、店長佐藤はあらためて実感したようです。
「白い服は、気持ちが上向きになったり、自信の源になったりすると以前から思っていたけれど、やっぱりそういう力がありますね。いつもの自分をちょっと変えてくれる力です。
着こなしの不安を解消してくれたから、40歳からは白い服をもっと楽しんでいきたいと思います。鎖骨も出しながら、ね(笑)」
色味もさまざま。着方はさまざま。
白いシャツの楽しみは、気楽に袖を通してみることから始まるのでしょう。
(撮影 クラシコム)
明日公開の後編では、お気に入りの白シャツと長く付き合うために知っておきたい、知っているようで知らない洗剤の話を交えてお届けします。
着ていくうちにシャツの色が変わってしまうのは、もしかすると使っている洗剤に理由が……?
(つづく)
▼『ウルトラアタックNeo』の正しい使い方についてはこちらよりご覧いただけます。
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