【スタッフコラム】劇場には、他で味わえないドキドキがある。
編集スタッフ 長谷川
もう涙がぼろぼろ出てきて止まらなかったんです。若くていきいきとしていた男たちが老いていき、ひとりずつこの世を去っていく姿に、自分の未来まで重なってしまうかのようで、いたくて、つらくて。
東京芸術劇場でハイバイという劇団の公演『おとこたち』を観たのですが、あぁ、申し遅れました、スタッフ長谷川です。趣味のひとつが、観劇です。
昔から好きだったわけではないのですが、ここ一年くらい誘いに乗って足を運ぶうち、すっかり魅了されました。
この前の日曜日には、赤坂RED/THEATERでクロムモリブデン『翼とクチバシもください』を楽しみました。意味がありそうで無い言葉が容赦なく飛んできて、頭がしびれちゃう新鮮な体験でした。
幕が開くまでドキドキで、役者さんに惚れぼれで。
映画や動画もよいものですが、演劇だからこそ際立つ魅力がたくさんあるものです。
たとえば、だいたいのテレビドラマでは「ひとつの役柄にひとりの役者」が当てられていますよね。
ある刑事が「レインボーブリッジ封鎖できません!」と叫んだあとに、別の犯人役で再登場するなんてことはない。
でも、演劇はまったく異なる役柄を、同じ役者さんが演じることもあるんです。
少年期と青年期だったり、そもそも別人だったりを演じ分けて、僕らに信じこませてくれる。ぜんぜん違う人にちゃんと見える!
演劇を好きになったきっかけのひとつが、柿喰う客の公演『完熟リチャード三世』でした。出演者は全員女性、しかも複数の役側を担当して、シェイクスピア作品を上演する。
その挑戦的な舞台に触れ、「演劇って、役者って、すごい!」と、しみじみ思ったものです。
もうひとつのお楽しみが、個性豊かなフライヤーたち。
観劇に行くと、座席には他の劇団が公演をお知らせするフライヤー(チラシ)が置かれています。
開演までにチェックするのも楽しみで、「これ次に行きたいなぁ」とスケジュール帳を開くこともしばしば。
なにより、ビジュアルやデザインに凝ったものが多くて、ながめるだけでも楽しい!
「予定が合わないけどステキだから持って帰ろう」って思えるものもあります。質の良い紙が使われていたり、カッコいい印刷に出会えたりすると打率も上がる。紙モノ好きの心をくすぐってきます。
この空間で、僕はどこへ連れていかれてしまうのだろう。
座席について、まだ誰もいない舞台を眺めた時、いつも心がわくわくします。役者さんの熱気に触れて、頭も胸もかっかと熱くなったまま、劇場から出てあびる風の気持ちいいこと!
何か新しいドキドキとの出会いを求めていらっしゃるなら、演劇もおすすめですよ。
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