【スタッフコラム】あの日がよみがえる、“ぽち袋”コレクション。
編集スタッフ 岡本
ふと、お正月の出来事をふりかえって
お休みも終わり、徐々に通常モードへ切り替わりつつある今日この頃ですが、お正月の雰囲気に後ろ髪引かれて幼い頃の思い出が蘇ってきました。
我が家は両親ともに兄弟が多く、年末年始は忙しく賑やかに過ごすのがいつもの光景。
最近は家族の変化や仕事の都合で人数が減りつつありますが、幼い頃のお正月は親戚一同がずらりと揃う一大イベントでした。
年に数回しか会わなくても、引っ込み思案でなかなか大人とうまく話せなくても「大きくなったね」と優しく声をかけてくれた親戚の顔が自然と思い出されます。
毎年元旦は父方の親戚が我が家に遊びに来て、2日は母方の実家がある山梨へ行くというお決まりのスケジュール。
山梨では「おばちゃん」(父の姉も母の姉も、呼び方はみんな“おばちゃん”。それでなぜか通じます。笑)お手製のお節やおはぎ、揚げ物や蕎麦など、本当にお腹がはちきれるんじゃないかと思うほど、次から次へとおいしい料理が運ばれてきます。
△テーブルにつくと迎えてくれる手作りおせち。このあと怒涛のご馳走祭りが続きます。
小学生くらいになると、急に大人と話すのが恥ずかしくなり、もじもじ……。
でもそんなことはおかまいなしに「さあ食べろ」「まだこれもあるぞ」と、少しだけ強引にすすめるおじさん勢も。
それも、一年に一度の貴重な日を子どもたちにとって、楽しくておいしい思い出にするための優しさだったことを、今なら理解することができます。
子どもが元気なる瞬間は決まって……
食事がひと段落する頃、子どもたちの待ちに待った瞬間が。そう、お年玉贈呈の時間です。
その時ばかりはもじもじモードも解除され、ニコニコ顔で受け取る子どもたち。
でもお年玉って毎年、もらったときはウキウキして「何を買おうか」「来年まで貯めたら、高いものが買えるかも」なんて色々と考えるのですが、気がついたらキレイさっぱりなくなってるんですよね。
きっとちょこちょこと欲しいものを買っていたのだろうけれど、あの時のお年玉でこれを買ったぞ!と心に残っているものがありません。
大人たちが毎年気持ちを込めて渡してくれていたお年玉を、なにに使っていたかさっぱり覚えていないなんて……なんだか申し訳なく感じていましたが、お金でもおもちゃでもなく、毎年少しづつ残してきたものがあることに、つい最近気付きました。
それはお年玉が入れられた、“ぽち袋”。
どんなに時が経っても、もう使わないと分かっていても、なんだか捨てられないそんな存在なのです。
きっと私が喜ぶと思って選んだのだろうなあと思われる人気のキャラクターものや、
毎年おなじみの、ご祝儀袋のようなたいそうなものまで、並べてみると色とりどりな思い出たちです。
袋に描かれたさまざまな絵柄やふだんは見慣れない筆で書かれたメッセージに、お年玉を贈ってくれるその人自身が現れているようで、なんだか捨てられずにいました。
△私が今年選んだのは小さなお花柄。甥っ子姪っ子たちの2017年が、彩り溢れる一年になりますようにと願いを込めて。
切なくなるほどに時は経ち、今では私がお年玉を渡す側。
ふだんあまり顔を合わせなくても、年に一度、お姉さんらしく振る舞まえる貴重な季節です。
思春期を迎えようとしている甥っ子や、恥ずかしがり屋の姪っ子に、少し背伸びをして「大きくなったね」と声かける。
立場は違えど、変わらないお正月の光景を嬉しく思う、2017年の幕開けでした。
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