【スタッフコラム】自然とスイッチが切り替わる。15年ぶりの習い事
編集スタッフ 岡本
クラシコムに入社して半年が経ちました。
転職以外にも、個人的な変化(引越しや結婚など)が多く落ち着かない日々を送っていましたが、やっと腰を据えて毎日を過ごせているように感じます。
そうするとどこからかやってくる「焦燥感」。
本当に不思議なのですが、新しい環境で必死になっている時はその焦りがモヤモヤと感じるのに、それが落ち着いてくると「焦っていないこと」に、焦るんです。
どちらかというと急がば回れというか、ひとつのことにゆっくりと時間をかけて取り組みたい性格。パタパタとせわしない日々が好きなわけでも、常に刺激を求めるアグレッシブなタイプでもないのですが、これまでもずっと、私の人生には「焦り」という感情がすぐ隣りにいたように思います。
そんな焦りたい症の私(書いていてなんだかいやになってしまいます……)は、今の環境にもだんだんと慣れてきて、またもや焦り始めていました。
「新しい環境に慣れる」ということは、迎える側がやさしく受け入れてくれているということでもあります。新しい人が早く溶けこめるようにと、配慮してくれたからこそ、私はこの場所を居心地よく感じ、「慣れる」ことができている。そう考えると、慣れてきたことに焦るなんて、とても贅沢な悩みのような気も……。
でもそれも性分。自分自身の不可解な特性を飲み込んで、「なにか新しいことを始めるべきタイミングなのだろうか?」と前向きに捉えてみました。
パン教室、ピアノレッスン、英会話……。どれも捨てがたく、どれも今ではない感じもして1ヶ月ほど悩んでいたところ、友人と話していたときにふっと出てきたワードに心が惹きつけられました。
久しぶりに選んだ、学びの場
実に15年ぶりに選んだ習い事。それは「フラダンス」です。(!)
友人からその言葉が発せられるまで頭の片隅にもないアイデアでしたが、気付けばその場で体験レッスンを申し込んでいました。どうしてこんなにも心惹かれたのだろう。もう後戻りできない帰り道に、考えてみました。
そういえば、それまで候補に挙がっていたパンやピアノ、英会話は、今まで一度習ったことがあるものばかり。
幼い頃に経験したきりのものもありますが、なんとなく自分が挑戦している姿が想像できたんです。でもフラダンスは全く想像できなかった。それが惹かれた一番の理由かもしれません。
穏やかな音楽に合わせてしなやかに踊ることができたら……。その姿はとても遠く感じるとともに、今の私にはない女性らしい魅力を感じました。
他にも、以前旅行したハワイがとても素敵な場所だったこと、ゆったりとした音楽が好きなこと、教室が通勤ルート内にあることなどさまざまな要因が私の背中を押してくれたのでした。
△さまざまな映画のロケ地としても有名なクアロア牧場。海のイメージが強いハワイですが、山や植物など緑もたくさん!大自然に癒されました。
△ワイキキビーチで開かれるフラショー。生演奏を聴きながら間近で見ることができたのは良い思い出です。
自分とうまく付き合っていく、ということ
体験レッスン当日は、90分間ドキドキを抑えられないまま、あっという間に過ぎてしまいました。
正直な感想を言うと、常に中腰でいなければいけなかったり、振りには全て意味があって覚えるのが大変だったりと、想像以上にハードで驚いたことも…。(勝手なイメージで、音楽に合わせてゆるやかな動きをするだけだと思い込んでいたのです。汗)
それでも、絶妙なできなさ加減と、終わった時の爽快感はなんとも言えず、その日に来週から通うことを決めました。
始めてから3ヶ月。毎週金曜日に訪れる南国の雰囲気に癒されながら、ダラダラと汗をかいてなんとか続いております。うまく踊りたいのにできないというもどかしさや、必死になって覚えようとしている時間が、私のモヤっとした気持ちを打ち消してくれたようです。
意外にも新しいことを始めるきっかけになった「焦りたい症」とも、うまく付き合っていけばいいこともあるかもしれないと思えたのでした。
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