【スタッフの愛用品】毎日使うものだから、妥協したくなかった。とっておきのメイク道具入れ。
編集スタッフ 齋藤
手に取るものから、人はどれだけ影響を受けるのだろうかと、たまに考える時があります。
例えばマグカップひとつとっても、分厚い飲み口のものはどこか気持ちをタフにしてくれるし、高台の幅が小さくすぼまったカップを置くときは、その繊細さと調和をとるように気持ちもひっそり静かなものになる。
手にするものによって、気持ちは変わる。
そしてその気持ちを原動力として生み出せれる行動の連続が性格を作るのだとすれば、日々の道具こそ、こだわりを持って選びたいなと思うのです。
気持ちが変われば人生だって変わるかも?美は有用性に宿る。
シェーカーボックスは、アメリカのシェーカー教徒によって生み出された暮らしの道具です。
そんな彼らの哲学が「美は有用性に宿る」というもの。
ただ視覚的に美しいだけではなく、かといって実用性ばかりが重視されているわけでもない。それが一番表現されているのが、オーバルのカタチではないかと思います。正直いえばオーバル型の収納道具は、四角いものと比べて使いづらさを感じさせることも。
けれどオーバルだからこそ、空間に優美さを添えてくれるし、「使える」「使えない」という判断以上の精神的な豊かさをくれるように思うのです。
彼らの哲学がプロダクトを生み、そのプロダクトが彼らの生活の態度を作りあげてもいた。
そっくりそのままシェーカー教徒の考え方に染まることはできないけれど、そのエッセンスを少しだけ自分の暮らしに取り入れることで、わたしの気持ちも変わってきたように思います。
わたしの家にやってきた
シェーカーボックスの使い方
わたしはこれに、メイク道具を入れて使っています。スケール感も合いますし、コスメを立てて入れれば収納力も十分。
木製ですが艶のある塗料が施されているため、万が一粉が散ってしまってもすぐにささっと拭けば色が染み着くこともありません。
化粧は自分自身を手入れすることでもあるし、ただの作業になってしまってはどこか味気ない。そんなわたしの気持ちを、シェーカーボックスは丁寧なつくりをもってして、支えてくれているように感じます。
気分を変えたくなったら、持ち運んで使う。
中は2段式。なので上の段だけ取り出して使うことができます。平日は忙しいのでメイクもささっと済ませますが、休日はゆっくりしたいし、ネイルを塗りたいという場合も。
そういう時は小さめな上の段だけリビングに持ち出して、ソファでゆっくりしながら支度をします。
ブラシ用に。ガラス容器もすっぽり。
それぞれカタチも違い細かなものが多く、ともするとごちゃついてしまうメイク道具たち。特にブラシなどは立てておきたいため、ガラスの容器を使用していました。
シェーカーボックスがくる前から使っていたのが、無印良品の直径97ミリの「ガラス小物容器」。これを試しに入れてみたところ、すっぽりおさまりました。容器はブラシとコスメにカテゴリー分けをして、2つ収納しています。
何を入れても似合う、色カタチ。
ジュエリーボックス、というのがこのアイテムの本来の使い方。でもシンプルなつくりため、何を入れてもふさわしいように感じます。文房具を入れてデスク上に置いてもいいし、裁縫道具を入れてもいい。そこにもまた「有用性」が体現されているのかもしれません。
何気ないご飯も美しい器に盛るとそれだけで美味しく感じられるように、美しい収納道具に入れることで、メイク道具にも「消耗品」以上の意味が込められたように思います。
時に中身を変えて、置き場所を変えて、気づけば「あれ?もう10年使っている」という日が、いつの間にか訪れそうです。
▲裏側には手作りの証として、手書きのサインが入っています。
今回ご紹介した愛用品
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