【スタッフコラム】息子8才、はじめての一人旅。
編集スタッフ 青木
文 スタッフ青木
日本中の子供たちは夏休み真っ最中ですね。
夏休みも後半に差し掛かる時期になると、宿題どうしよう~!と慌てている子と、あとは読書感想文だけだよ~と余裕な子に分かれる時期だったような。
もちろん私は前者。宿題がたいへんだったこと以外の夏の思い出があまりありません。(なんて残念なの!)
それでも唯一、楽しかったな~という感覚を持って思い出せるのは、一人で飛行機に乗って親戚の家に行った時の事です。
一人で飛行機に乗る子供の旅をサポートしてくれるサービスをご存知ですか?
空港までは保護者が付き添い、搭乗口で係員さんに引き渡しをして、機内では一人で過ごし、到着するとお迎えの家族へ引き渡してくれるというサービスです。
私は小さい頃何度もお世話になり、搭乗するたびにすごく親切にしてもらったので、飛行機とスチュワーデスさんと空港が大好きな子供でした。
一人で飛行機に乗るだけなのに、大人になったみたい!と自信が持てたし、その経験のおかげで、一人でいることが怖くなくなりました。夏休みのいい思い出です。
いつか息子も体験する機会があるといいなと思っていました。
けれどまさか!我が息子を一人で乗せる日が来るとは!
きっかけは、ゴールデンウィーク帰省での何気ない会話です。私の母がこう言いました。
母:「夏休み、一人で来たら?」
息子:「いいの?どのくらいいていいの?」
母:「いくらでも。5.6ヶ月くらいいたら?」
息子:「あー、いいかもね。うん、そうする!」
以上で約束完了です。本当にこれだけでした。
一人でお風呂に入るのも、一人で眠れるようになったのも、わりと最近のこと。なのに、あっさり「いいかもね」だなんて。5.6ヶ月ってどの位か知ってる?と聞きたくなりました。
でも息子は行くと決めたんですね、自分で。
実際は2週間の予定におさまりましたが、一人で飛行機に乗る子なんて他にはいないのではないか。極端に心細い思いをするのではないか。顔では平静を装いながらも、すごくドキドキしながら見送りに行きました。
自分は平気で乗っていたのに、送り出す立場になるとへっぴり腰。。
ところが、到着した空港では、夏休みでテンションマックスなキッズたちがたくさん。子供一人旅用の受付けカウンターも長蛇の列!
兄妹や、従兄弟同士で親戚の家へという風情の子供たちが意気揚々と並んでいました。
見送りの家族はどんな気持ちでここに並んでいるんだろう。みなさん少なからず不安だったり寂しかったりするのでしょうか。
ただただ列に並んでいるだけでしたが、この瞬間にも、それぞれの家族の夏の思い出が生まれてるのかと思うと胸が熱くなります。勇気も沸いてきました。けれど心細さは変わりません。でも、行ってこい!息子!
息子が出かけてから一週間がたちました。
昨日電話をしたらすっかり落ち着いた声で、「電話なんかかけてきてどうしたの?」なんて言っていました。頼もしい限りです。
毎日犬のお世話をしたり、おばあちゃんのアジフライを食べたり、お仕事にも同行させてもらって、例年とは違う夏休みを満喫しているようでした。
そうか、こうやってちょっとずつ離れていくんですね。
親と離れる事にちょっとずつ慣れていって、かつて私がそうしたように、息子もいつか家を出て行くんだなと、ぼんやり、はっきり思いました。
2015年夏、息子8才、一人旅デビュー。
覚えておきたい夏のヒトコマです。
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