【スタッフコラム】なにか始めるのに「遅すぎる」なんてない。50代で夢を叶えた元専業主婦の母を見て思ったこと
編集スタッフ 二本柳
何かを始めるのに、「遅すぎる」なんて無いのかもしれない。
「人生を逆算したら今だった!」
クラシコムに転職を決めたとき、「なんで今?」と聞かれるたびに、私はこんなことばかり口にしていたような気がします。
当時は「50歳ではああなっていたくて、そうしたら40歳までには○○してないといけなくて、、となると35歳ではこうでしょう……そこから引き算していくと、、え!今しかない!」という感じで、フツフツとわき上がる、妙な “焦り” を感じていたのを覚えています。
今思えば一体なにを生き急いでいたのやら。
でも最近、意外に身近なところから「何かを始めるのに『遅すぎる』なんて無いのかも」という気付きを得ることがあったんです。
(こうしてクラシコムに出合うことができたので、あれはあれで良い焦りだったかなとも思っているのですが…)
結婚してから約30年専業主婦だった母が、ナチュラルに書道教室を始めてた。
その「身近なところ」というのは、実は母のこと。
バブル時代に結婚した私の母は、寿退社で専業主婦になりました。
以来約30年間、お花にお茶、フルート、ヨガ、庭いじり、書道と、かなりアクティブにインドアを満喫していた母の姿は、わたしに「主婦ってたのしそうだな〜いいな♪」という楽観的すぎる価値観を植え付けたほど。
とはいえ、もちろん本人としては楽しいばかりだったはずもなく。私も大人になって改めて母に当時のことを聞いてみると、こんな話が出てきました。
「子育て中は人に助けてもらってばかりの日々だった」と。そして、「今でこそ子育ては人や社会に役立つことだと思えるけれど、その真っ只中にいるときに限って、そんなふうに考えることができなかった」とも。
「だから子ども達が手の離れる年齢になったら、これまでしてきてもらったように、次は自分が何か人に役立つことをしてみたい」そんな夢を、漠然と持ち続けていたようです。
そんなときでした。
ある日とつぜん、家に帰るとポスト横に「書道教室」の看板がかかっていたんです。机の上には、父の手を借りて手作りしたチラシまでちゃっかり準備されていました。
なにせ結婚後はずっと専業主婦を貫いてきた母だったので、突然の行動力に正直びっくり。
実は、なかでも得意だった書道は「好きこそものの…」で着々と腕を上げ、そのうち本格的に賞をもらったり展覧会にも出すようになっていました。そんな中で、母の中にあった漠然とした夢が「書道の先生になる」という具体性を持ち始めていたようです。
「子育ても一段落しちゃったし、はじめることした(テヘ)」と母。
意を決して、いざ!というよりもっと自然に、時の流れに身を任せて夢を叶えるアクションを始めていたのでした。
いつ “好き” がカタチになるかは分からない。そのための準備さえあれば年齢は関係ないのかも。
いつの間にか始まっていた書道教室は、現在約25名の生徒さんが集まりました。
教室の開催日である土曜日に実家へ帰ると、玄関には小さな靴が並び、和室からは元気な子どもたちの声。なかには大人の方も数名いらしているようです。
そんな最近の母はというと、スケジュール帳をひらいては「ああ忙しい、忙しい」と大袈裟にぼやいていますが、それでもやっぱり嬉しそう。
「先週見学に来た子が、入会を決めてくれた!」「あの子は入会しなかった。ちょっと押しが強すぎたのかしら」といった具合で、20代のOL時代には味わったことのないような浮き沈みを、50代半ばも過ぎた今、はじめて経験しているようです。
そんな母を見ていると、「人生逆算!」なんてことを言っていないで(笑)、もうちょっと長い目を持ってみようと思うようになりました。
いつ “好き” がカタチになるか分からない。
だから目先にばかりゴールを設定しないで、とにかく “好き” を飽きずに続けて行こうと。
そして継続ができるようになれば、あとは自然なタイミングに身を任せてもいいのかもしれないです。
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