【リネンと暮らす】第3話:日常使いのリネン、毎日のお手入れについて。
編集スタッフ 二本柳
写真 木村文平
全3話で、「LINEN&DECOR」店主の菊川博子(きくかわ ひろこ)さんにリネンの魅力をお聞きしています。
最終話では永く愛用しつづけることのできるリネンだからこそ、その風合いをより引き出すためのお手入れについてお聞きしました。
第3話
リネンのお手入れ
リネンはほとんどが洗濯機で洗うことができる素材。その普段使いのしやすさも私たちが好きな理由のひとつです。
だからこそ、お客様から「お手入れ方法はどうしたらいい?」というご質問をいただくことも多いんです。
今回は「洗う」「干す」「アイロンをかける」「収納」の4段階で、菊川さんにポイントをご紹介いただきました。
洗濯は「脱水をしきらない」がコツ
まず気になるのが、リネンを洗う洗剤は何を選べばいいのか?ということ。
菊川さん:
「洗剤は中性か弱アルカリ性であれば、一般的なもので大丈夫ですよ!ただし漂白剤は使わないようにしてください。私は香りが好き、という理由で、「Murchison Hume(マーチソン ヒューム)」や「The Laundress(ザ・ランドレス)」を愛用しています」
洗濯機で洗う時に気をつけたいことを挙げていただきました。
・ネットに入れて水またはぬるま湯で洗う
・洗剤が残らないよう十分にすすぐ
・脱水時間は短めに
・乾燥機にかけない
菊川さん:
「洗剤が残ると黄ばみの原因になるので、すすぎは十分にしてください。またリネンは繊維が強いので、脱水をしすぎるとシワになりやすいんです。なので脱水時間は短めに設定するといいですよ」
日陰干しがベスト
軽く脱水した後は、できれば日陰干しが良いとのこと。直射日光に当たるとリネンが日焼けしてしまうのだそうです。
菊川さん:
「手でよくシワを伸ばしてから干して下さいね。あとはある程度まで自重で伸びて乾いてくれますよ」
水分を与えてアイロンがけ
アイロンをかけるかどうかは、好みしだい。
洗いざらしのしわがあるリネンもナチュラルな印象で、風合いのひとつになりますよね。でも菊川さんの場合は、アイロンをかけてピシッとしたリネンも好きなのだそう。
リネンが清々しいと「丁寧な暮らしができているなあ」という気持ちになるそうで、そんな考え方も素敵だなと思ったので今回はアイロンを掛ける時のコツを教わりました。
・アイロンは「高」の温度設定に
・乾ききらない状態でアイロンがけ、あるいは霧吹きで湿気を与えておく
・生地を引っ張りながら、体重をかけてしっかりとアイロンをかける
収納は折り畳まずに
ピシッと綺麗にアイロンがけをしたリネン。せっかくなら折りじわも最小限におさえたいですよね。
実は菊川さんのご自宅を見ているなかで、収納方法にも気をつかっていることが分かりました。
菊川さん:
「ランチョンマットなど、きれいにシワを取って使いたいリネンの場合は、できるだけ折り畳まずに収納をしています。
それほどスペースも取らないですし、こうしてズラリと美しく並べられてる姿を見るのも嬉しくて。パッと見て色や種類がすぐに分かるとテンションも上がります」
20代でリネンに一目惚れをした「LINEN&DECOR」店主の菊川博子さんに、その魅力やインテリアへの取り入れ方、お手入れ方法を全3話にわたってお聞きしました。
今回菊川さんのご自宅で見せていただいたリネン使いは、この素材ならではの “ナチュラル” な印象を生かしながら、さらに洗練された大人顔の魅力を引き出していました。
リネンって深い。こんなに色々な表情を出せるんだ。私としても新しいリネンの世界を知ることができた3日間です。
季節はいつの間にか真夏も目前。
見た目も涼しげなリネンを、ぜひ新鮮な気分で楽しんで頂けたらうれしいです。
(おわり)
もくじ
菊川博子
「LINEN&DECOR」代表。暮らしの美しさを作る大人のためのホームリネンの他、ガラス・オブジェ、ラタン・ファニチャー、タッセルなど天然素材ならではのテクスチャーを大切にしたアイテムを幅広く展開する。お店のウェブサイト:http://www.linenanddecor.net/
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