【ノルウェー日記】日曜日は家族の日?ノルウェー流、贅沢な休日の過ごし方。
ライター 桒原さやか
ノルウェーの日曜日が好きです。
日曜日は町の中心街に出かけても、ほとんど人を見かけないほど、町全体がシーンと静かです。というのも、ノルウェーではスーパーやレストランなどのほとんどのお店が、日曜日は閉まっているからなんです。
はじめは不便だなあ……と、正直思っていました。でも今ではむしろ、ノルウェーの日曜日がとても好きで贅沢に感じます。
この変化は何なんだろう?
まだうまく説明できずにいるのですが、このコラムを機会に考えてみることにしました。
わたしが見たり聞いたりしている限り、こんな風に過ごしている家庭が多いのでは?と思っている、日曜日の過ごし方をまずは書いてみます。
いつもの日曜日の過ごし方、こんな感じです。
たっぷり寝て、いつもより遅めに朝がはじまります。コーヒー好きが多いノルウェーの人たち。いつもより一杯多めにコーヒーを淹れて、朝ごはんもゆっくり時間をかけて食べます。
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近くの山へハイキングに出かけたり。家の手入れや庭しごとをしたり。家でゆっくり映画を見たり……。それぞれすることは違いますが、ほとんどの家庭が家族といっしょに過ごしています。
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いつもより、ちょっと手間をかけてごはんを作ります。共働きの家庭が多いこともあり、平日はすぐにできる料理を作ることが多いので、休日はじっくり煮込む料理を作ったり、お菓子やパンを焼きます。
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明日からはじまる学校や仕事に備えて、夜は早めにベッドへ向かいます。
ぜいたくに感じる理由はなんだろう?
ここまで書いてみて、特別なことは何もない、日曜日の過ごし方だなあと改めて思うのです。
それでもわたしがノルウェーの日曜日を、贅沢に感じるのはなんでだろう?と、うーんと考えてみたら、思い当たることが二つありました。
ひとつは「家族で過ごす日」という意識が、自然とみんなにあること。
日曜日は家族と過ごすというのが、当たり前にみんなの意識としてあるのです。日曜日はご近所さんの家に、息子家族が遊びに来るのをよく見かけます。家族で過ごすのって、いちばん幸せなことだよなあ……と。当たり前なことですが、ノルウェーに来てから、よく考えるようになりました。
もうひとつは「計画しておくこと」かもしれません。
日曜日はスーパーなどのほとんどのお店が閉まっているので、予め日曜日の予定を考えておかないといけません。
「日曜日のごはんは何にしよう?」
「庭仕事するなら、あの道具が必要だなあ」
「お菓子をやくなら材料を用意しないと!」
何も予定を決めずに気楽に過ごす休日も楽しいけれど、予め準備をしておく休日は、やっぱり充実したものになるのだと思います。計画するということは、「自分が何をしたいのか」改めて考える機会になりますもんね。
ノルウェーの人たちが多趣味なのも、日曜日の過ごし方と何か関係がありそうです。
もう少しノルウェーの日曜日、研究を続けてみなくては!あたらしく何かわかったら、またこちらでレポートさせてもらいますね。
ライター 桑原さやか
『北欧、暮らしの道具店』で、お客さま係として6年間働いていた元スタッフ。旅が好きで、冬の旅行で訪れたノルウェーの北極圏にある町、トロムソに一目惚れ。スウェーデン人の夫と共に、2016年6月より移住をはじめている。
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