【クラシコムの社員食堂】春ならではの楽しみは、たっぷりの「山椒」?
フルタヨウコ
今日のメニュー
◎揚げワンタン
◎黒水菜と油揚げのいためもの
◎赤大根ときゅうりの塩昆布和え
◎あさりとヤムイモ、しんとり菜のさっと煮 山椒の葉添え
随筆家・白洲正子さんが愛した「山椒」。
もう10年くらい前になるかと思います。随筆家の白洲正子さんにまつわる料理の本を読み「何としてでも食べてみたい……」と思った料理がありました。
それは、「山椒鍋」というもの。
その本には白洲正子さんが山椒の葉をたっぷりいれる鍋が大好物で、葉を摘みすぎて山椒の木を枯らしてしまったという逸話が載っていました。
「山椒の葉ってそんなに沢山食べても大丈夫なの?刺激が強すぎないの?」
「パック売りではなく山椒の葉をそんなにたくさん入手できるの?」
といろいろ疑問がでてましたが、食通のかたが木を枯らしてしまうほど夢中になる食べ物はどういうものなのだろう、という好奇心のほうが勝り、情報網を駆使して入手。
以来友人たちと山椒をたっぷりいれる鍋を毎年堪能してきました。
社食では同じく春が旬の「アサリ」と一緒に。
ずっと本に書いてあるように鶏肉を主役にした山椒鍋を作っていましたが、ふと
「同じ春が旬であるアサリにあわせても美味しいのでは?」
と思い立ち、さっそく社食でアサリと山椒の料理をつくってみました。
合わせる野菜はたっぷりアサリの出汁をよく吸いこんでくれそうなしんとり菜。白菜のようでいて煮てもしっかり歯ごたえが残ってくれる、江戸東京野菜です。
予感は的中し、山椒にあさりも合い、しんとり菜はあさりの出汁をたっぷり吸い込んでくれ、絶妙な組み合わせとなりました。
「山椒はお好みの量をトッピングしてくださいね」
とスタッフのみなさんにアナウンスし、たっぷりのせた方からは「春!という爽やかな風味がたまらないんですよね」と。
そうそう、この爽やかな香りをたっぷりいただくと、冬眠していた身体が起きだし、これでしっかり初夏を向かえられる用意ができる気分になります。
では、また次回の社員食堂の日にお会いしましょう!
フルタヨウコ(料理家)
デザイン関係の企画編集、執筆、写真を手がける一方で、ケータリングを開始。オリジナルジャム制作の他に料理やイベント出店なども行う。現在はKURASHI&Trips JAM LABORATORYでのジャムプロデュースを務める。http://home-home.jp
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