【ただいま収穫中!】ラオスの森からコーヒーをお届け。「メコンオーガニックプロジェクト」のはなし。
坂ノ途中 倉田
こんにちは!京都から日本全国へ、環境負荷の小さな農法で育てられた野菜をお届けしている『坂ノ途中』の倉田です。
これまでのコラムでは、野菜のこと、それを育てている農家さんのことなどをお伝えしてきましたが、今回は坂ノ途中の違う面をご紹介したいと思います。
坂ノ途中は、2016年から、東南アジア・ラオスで「メコンオーガニックプロジェクト」という取り組みを始めました。
取り扱っているのは「コーヒー」。コーヒーの栽培を通して、失われつつある豊かな森を未来につなぐプロジェクトです。
「コーヒーの木」を知っていますか?
赤く色づくコーヒーの実。完熟した果実は、かじってみると甘いんですよ。
コーヒーの原料であるコーヒー豆は、「コーヒーノキ」という植物からとれる果実の種からつくられています。
つややかな葉の間に白い花が咲き、緑の実がつき、やがて赤く熟し……。
その実を収穫し、丁寧に洗って乾燥させ、焙煎したものが、わたしたちの良く知っているコーヒー豆なんです。
コーヒーは野菜や果物と同じように、畑から収穫するもの。だから、育った土壌や気候によって、香りや味わいが変わってくるんです。
ラオスの森からコーヒーをお届けします
ロンラン村で一番大きなコーヒー農家さん、サイトゥアヤンさん。
坂ノ途中が「メコンオーガニックプロジェクト」を始めたのは、東南アジア・ラオスの北部。
山岳少数民族・モン族の人たちが暮らすロンラン村から、一緒に品質の良いコーヒーを作り、日本で販売をする取り組みを始めました。
森をひらいて作った畑で伝統的な焼畑農業を行い野菜を育て、森の中で狩りをし、キノコや薬草、染料になる草木を採る。そんなふうに、ロンラン村は、自然と共生する暮らしを営んできた地域。
美しい森の中、たくさんの生きものや植物に囲まれて、メコンオーガニックプロジェクトのコーヒーは栽培されています。
100年先もつづく「森をつくる」
ラオス北部の豊かな森。分け入ると、たくさんの生きものたちが暮らしています。
じつは今、ラオスの森はどんどん減ってしまっています。
ラオスで伝統的に営まれてきた焼畑農業は、近年の人口増加などの影響により畑を休ませる期間が大幅に短くなってしまい、持続可能な農法ではなくなっているのです。森が伐採され、大規模なプランテーションに置き換わっている地域もあります。
(プランテーション:熱帯・亜熱帯地域の広大な農地にみられる、単一作物を大量に栽培する大規模農園、その手法のこと)
坂ノ途中がラオスのコーヒー農家さんと一緒に取り組んでいるのは、「アグロフォレストリー」という農法。森の中で、いろいろな農作物を組み合わせて栽培するもので、「森をつくる農法」と呼ばれています。
この農法は、一般的なコーヒー栽培より時間や手間がかかりますが、日陰で育てることで果実がじっくり熟すぶん、美味しくなります。木々は強すぎる陽ざしや寒波からコーヒーの木を守る役割もはたしてくれるんです。
森に続く道で遊ぶ、村のこどもたち。森は、大事な遊び場でもあるんです。
ラオスのコーヒー農家さんたちは、家族や友人とのご飯の時間を何より大切にしているそう。わたしたちのもとへ届くコーヒーもまた、そんななにげない日常にすっと馴染んでくれるような、飲みやすい味わいです。
「おいしいコーヒーをつくる」挑戦は、まだまだ始まったばかり。一杯のコーヒーから、ラオスの森を思い浮かべていただけたら嬉しいです。
倉田優香
環境負荷の低い農業でつくられた野菜を全国へ届ける『坂ノ途中』の広報。1984年、福岡県生まれの32歳。もともとは電機メーカーでバイヤーとして働いていたが、2年ほど前に『坂ノ途中』へ転職。広報のほか、東京にある店舗「坂ノ途中soil ヨヨギ garage」、「坂ノ途中soil キョードー」を担当する。いちばん好きな野菜はナス。自己紹介はコチラ。
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