旬のお野菜を全国に届ける「坂ノ途中」と「クラシコム」が業務提携しました!

店長 佐藤

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あたらしい取り組みがスタートします!

私たちクラシコムは、お野菜の宅配サービスを展開している株式会社坂ノ途中とこのたび業務提携をし、事業拡大のお手伝いをさせていただくことになりました。

(坂ノ途中は主に関西圏の農家さんと提携し、旬のお野菜を全国に届けています)

これによって実現するのは、クラシコムと坂ノ途中が一緒になって新企画の読みものをお届けするという取り組みです。

自分の子のように慈しんで野菜を育てている農家さんのこと、その野菜を全国に届ける坂ノ途中という会社のこと、そして野菜との賢くて楽しい付きあい方。

そんなクラシコムだけでは発信できない種類の読みものを、今日を皮切りに当店サイト上でお楽しみいただけます。

diary_photo_160513_1(株式会社坂ノ途中の代表取締役・小野邦彦さん)

さかのぼること今年の1月。

坂ノ途中を立ち上げた代表の小野邦彦さんを 『その働きかたが知りたい』 という特集で取材させていただいたことがありました。

そもそも当社代表の青木が小野さんと知り合いだったり、当店のオリジナルジャムの材料を坂ノ途中から仕入れていた繋がりもあったりと、小野さんの働きかたを取材するまでの道のりにも様々な巡り合わせがあったんです。

最初の出会いという「点」、さらにはお仕事をご一緒する機会を得るという「点」が打たれ、今度はそのひとつひとつの「点」を一本のゆるやかな「線」で繋いでみたい。

そんな好奇心が今回の業務提携へと私たちを導いてくれました。

 

”五感” は信じられる。信じたい。

diary_photo_160511_4(昨年末、取材に行った時のひとこま。左から編集スタッフ津田、わたし店長の佐藤、代表青木)

その日わたしは、京都へ向かう早朝の新幹線で「なんだか胃がもたれているなぁ」とお腹のあたりをさすっていました。

その日とは、坂ノ途中の代表・小野さんの働きかたを取材するため京都に出張した日のこと。

前日まで仕事面でハードだったので疲れていたせいもあったのかもしれません。やっとこさ早朝の新幹線に乗り込んだという感じでした。

「あぁ、これから坂ノ途中さんのオフィスを見学したり、農家さんの畑を取材させてもらったりするというのに、一日の終わりまで体力がもつかしらん…… 」ちょっと弱気な自分がいたのが正直なところ。

ところが坂ノ途中の自社農園に到着し、自分の足で広大な畑の中心に立った瞬間、五感が解き放たれ、澄んだ空気が身体に満ちていくのを実感しました。

遠くに見える山並み、足裏から伝わってくる土の感触と匂い、冬の冷たくて澄んだ空気。そのひとつひとつに自分の五感が鋭く反応しているのが分かりました。

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人参を少々の土がついたままポリポリ食べさせてもらったり、葉もの野菜をそのままちぎって食べさせてもらい「え?採れたてって、こんなにみずみずしくておいしいの?」と。

普段食べている野菜よりずっと甘く感じたり、ずっとピリリと辛く感じたり。これまでの人生の中でもおそらく初めての経験でした。

さらに坂ノ途中の自社農園をあとにして次の目的地へ向かう車のなかで気になりました。行きの新幹線であんなに重かった胃がなんとなくスッキリと軽くなっていることが。

わたしは単純なところがあるので、もしかしたら「気の持ちよう」がそうさせたのかもしれません。

でもそこからの京都出張2日間、快調に動けたことは不思議な事実。到着した日の夜も出張メンバーで街に繰り出し、焼き鳥屋の名店でお料理もお酒もたんまり楽しめましたし(笑)

今となって振り返ってみれば、あの「畑での実感」「五感でキャッチした全て」が、無意識レベルで今回の取り組みを後押しする動機付けなっていたのかもしれません。

 

私たちはそもそも、何がしたいのだろうか?

diary_photo_160523_3(我が家に届いた「お野菜セット」。絹さやもレタスも甘みがあってほぼ味付けいらずで食しました)

何より、坂ノ途中の代表・小野さんをはじめスタッフの皆さん、坂ノ途中に野菜を卸している農家さんのことを大好きになってしまった。これは大きかったです。

おいしい野菜の向こう側にも、そこにはやっぱり「人」がいる。野菜を育てる「人」もいれば、それを全国に届けようと奮闘している「人」がいる。

野菜の宅配サービスは国内に多数あれど、口にいれるものだからこそ「好きな人たちから買いたい」と思ってしまう何かがある。

「北欧、暮らしの道具店」で直接野菜を売ったり届けたりすることはできないけれど、そういう「人と人とが繋がる場」を作ることで事業拡大の一端を担えるかもしれないと考えました。

わたし自身も一人の主婦なので、日々料理する野菜を一年じゅう宅配に頼るというのは現実としてはなかなか難しいなぁと感じたりもします。

でも「旬の野菜」「健全に育った野菜」のチカラが、私たちにとっていかに「日常のなかのひとさじの非日常」であるか。だとするとこれは、オリジナルジャムやグラノーラを作ったりしているのと近い性質の取り組みになるんじゃないか。

そう思えたことが、今日のお知らせに至るきっかけとなりました。

 

編集スタッフ青木は半年前から「お野菜セット」の愛用者。

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クラシコムの編集スタッフである青木は、半年前の取材記事をきっかけに「お野菜セット」の定期宅配を利用するようになった一人です。

毎週金曜日に青木家に届くという「お野菜セット」は、こんな感じ。

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最初は「お試しセット」を取り寄せてみたそうですが、野菜と一緒に届くお便りが心強くて定期宅配の利用を決めました。

そのお便りには、野菜の名前とオススメの食べ方が丁寧に書かれているので「この野菜はどうやって料理すればいいの?」という困惑が全くなかったのだとか。

毎週金曜日に届くので「週末の食卓に並ぶおかずが充実するようになった!」と実感たっぷりに語ってくれました。

DF3_2889_1(珍しい花びら茸も一緒に届いたハクサイ菜と中華炒めにしたら、とても美味しかったそうです)

 

新連載は坂ノ途中の倉田さんが執筆してくれます。

diary_photo_160518_2(写真左:坂ノ途中の倉田さん、写真右:クラシコムで編集を担当するスタッフ津田)

「坂ノ途中の” ただいま収穫中!”」 これが新連載のタイトルです。

お届けしたい内容をうまいこと表してくれるタイトルを皆で考えたのですが、そのタイトル会議が思いのほか盛り上がって楽しい時間でした(笑)

ボツになったタイトル案にはこんなものも。「坂ノ途中の” 野菜しか見えない!”」。代表の小野さんは結構気に入ってくれていました。

読みものとしても「採れたて」のフレッシュな空気を醸しだすものになるように、最終的に「ただいま収穫中!」に決まったのですが……

そしてこの連載の執筆を担当してくださるのは、坂ノ途中の倉田優香さんです!

野菜の使いきりレシピや、新規就農者となった方の取材記事、坂ノ途中のまかない風景など、あらゆる角度から「野菜愛」を記事にしてくださいます。

早速、第一回目となる今日は倉田さんの自己紹介からスタートです。どうぞお楽しみください。

▼下記バナーをクリックしてお読みください▼
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— 坂ノ途中って、こんな会社 —

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株式会社坂ノ途中は、2009年7月に創業。京都に本社と実店舗をおき、「未来からの前借り、やめましょう」をコンセプトに主に関西圏の農家さんと提携して野菜を飲食店や八百屋に卸したり、家庭向けに宅配で届けたりしています。提携している農家さんの約9割は、新しく農業の世界に飛び込んだ「新規就農者」。農業が大好きで農家になった人たちが作る野菜はとびきり美味しい。だけれど少量だったり不安定な生産になりがちで、一般的な販路で流通させることは難しいのだとか。そんな野菜を坂ノ途中がとりまとめて、全国に届けています。代表の小野邦彦さんのユニークな経歴や経営スタイルに興味を持つ人も多く、多数メディアで取材を受けておられます。 東京・代々木にも実店舗あり。 http://www.ontheslope.com/shop/


 

 


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