【ただいま収穫中!】新しく連載を担当する、倉田です。
坂ノ途中 倉田
はじめまして!本コラムを担当します、倉田優香(くらた ゆか)と申します。
1984年、福岡県生まれの31歳。もともとは電機メーカーでバイヤーとして働いていましたが、1年ほど前に坂ノ途中へ転職し、いまは広報や東京にある店舗「坂ノ途中soil ヨヨギ garage」の担当をしています。
坂ノ途中のお野菜セット。6月はきゅうりやズッキーニなど、夏野菜の始まりの季節!
わたしは東京で働いていますが、坂ノ途中の本社は京都にあります。「未来からの前借り、やめましょう」というメッセージを掲げ、環境負荷の小さな農業を志す新規就農者や若手農家さんの野菜の販売や、自社農場の運営などを行っています。
こちらのコラムは『坂ノ途中の、ただいま収穫中!』と題して、野菜のこと、農家さんのこと、坂ノ途中のことなどを綴ってゆきたいと思います。
みなさまに新鮮な野菜をお届けするのと同じように、お楽しみいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします!
第1回の今回はごあいさつを兼ね、ちょっとわたしの自己紹介を。
福岡県出身の31歳、物語が好きな子供でした
ジュール・ヴェルヌ「神秘の島」「二年間の休暇」。今も時々読み返す大切な本です。
出身は福岡県。地元は、わたしが子どもの頃は田んぼや小山がたくさん残っていました。
春は田んぼでれんげの冠を作り、夏はこんもり茂った木の上に秘密基地を作り、秋はアケビを採り、冬は田んぼに残った稲の株を使って陣取りゲームをし、と自然から遊び道具をもらって育ちました。今も野草と虫には妙に詳しいです。
物語を読んで知らない世界や何通りもの人生に出会うのも好きで、小さい頃は特にジュール・ヴェルヌの「二年間の休暇」や「神秘の島」なんかを繰り返し読んでいました。
学生時代は「手しごと」の研究を
カンボジアの伝統的な織物。お世話になった職人さんが作ったものです。
大学は地元を離れ京都へ。「手しごと」や「ものづくり」の勉強がしたくて、「知らない世界」に出会いたくて、文化人類学を専攻し、沖縄やカンボジアで伝統染織を生業とするひとびとのライフヒストリーの聞き取りをしていました。坂ノ途中代表 小野は、この時の研究室の先輩です。
カンボジアには通算で1年ほど住みこみ、現地の職人さんたちと一緒に生活をしたことも。
第二次世界大戦やカンボジア内戦で深刻な被害を受ける中、戦前暮らしの中にあった染め織りを心のよすがとして、また生活の再建の頼みとして再び手に取り戻してゆく……。ひと言でいえばそんな話ですが、布の一枚一枚に、その数だけ悲しみや喜びが織り込まれていると、そのとき知ったのです。
カンボジアで住んでいた村は第二の故郷といえるほど大切な場所で、今年の1月にも里帰りしました。
新卒で電機メーカーに就職するも、次第にモヤモヤを感じるように…
ものづくりにずっと関わり続けたいと思って電機メーカーに就職、バイヤーとして、プラスチックやラベル、基板といった部品の選定、価格交渉などにあたっていました。
多くのメーカーさんや社内の技術屋さんと一緒に商品開発をすすめていく毎日は、とても楽しかったです。
大勢のひとが「いいものを作ろう」と、長い時間をかけ、努力や研究を重ねているのを目の当たりにし、メーカーで働く醍醐味を感じていました。
でも一方で、いま店頭で商品を手に取って、わたしたちがその背景に思いを馳せることって少ないな、とモヤモヤを抱えるように。
ものをつくる、といういわば上流側の仕事も楽しいけれど、販売という河口側でものに込められた物語を伝える仕事もしてみたい、と考えるようになったんです。
転職のきっかけは「偶然の再会」
代々木公園そばの店舗「坂ノ途中soil ヨヨギ garage」にも立っています。
坂ノ途中との出会いは数年前、大学の文化人類学専攻の先輩にあたる、坂ノ途中代表 小野に偶然再会したのがきっかけです。
休日の新宿、たまたま行ったデパートで開催されていた京都物産展にふらっと入ったら、小野が野菜を売っていたんです。
小野が卒業後に会社を立ち上げたことは知っていましたが、もう本当にびっくりしました。
「うちの野菜、おいしいんやで」と言われつつその時買ったのが、かぶ、玉ねぎ、しめじ。家で調理してみて、もう一度びっくり。
なんだか優しい、丁寧に育てられたんだなと感じる味わいで、本当においしかったんです。
農業もまた、「手しごと」なんだなとしみじみと感じました。
坂ノ途中のメッセージは、いま野菜が育てられている場のこと、農家さんのこと、未来のこと、たくさんのことに想像をめぐらさせるものだと思います。
数年間坂ノ途中ファンとして定期宅配を取り続けていたのですが、1年ほど前、東京の店舗「坂ノ途中soil ヨヨギ garage」オープンにあわせ、とうとう入社してしまいました。
いま、伝え、販売する立場になってあらためて、「どんなところが魅力だろう?」「どんなことを伝えたいだろう?」と楽しく考える毎日です。
食卓も、入社前以上に野菜だらけに。時々友人で集まって、野菜をわいわいたっぷり食べる食堂を開店したりもしています。
野菜と接する日々のワクワクを、皆さまにもお届けできたらと思っています。
5月の食堂の様子。アスパラガスや新じゃがいも、新玉ねぎなど、旬の野菜たっぷり。
最後に、いちばん好きな野菜はナスです!ナスの季節の記事では、その愛がほとばしってしまうかもしれません。。どうぞお付き合いください。よろしくお願いいたします!
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