【残暑とスパイス】第4話:あまり手をかけすぎないくらいが、ちょうどいい
編集スタッフ 寿山
料理家の冷水希三子(ひやみず きみこ)さんに、残暑を乗り切るコンディション術やレシピを教わる、全4話の特集「残暑とスパイス」。
第3話では、冷水さんが夏によく使うと話す、ミントのハーブドリンクのレシピをご紹介しました。
つづく最終話では、料理にまつわるインタビューをお届けします。
調理するほど、体への負担は増える⁉︎
冷水さん:
「もちろん手をかけるべき料理もあります。でも毎日食べるのは、もっと手軽なものでいいかなと思っていて。
調理するほど使う油や調味料の量が増えるので、自然と体への負担も増えるもの。
素材の味を引き出せば、あまり調味料を使わなくても、シンプルでおいしい料理を作れる気がしています」
採れたての新鮮な野菜だと、調味料がいらないと思うこともあるそう。
スープを作るときも、ブイヨンや出汁はほとんど使わない冷水さん。
冷水さん:
「最初にひとつまみの塩をふって素材を蒸らし炒めると、食材の味を引き出すことができます。
それから水を加えても、味がぼやけない。
旬の食材から出る旨みや甘みがあれば、十分においしいスープが出来ますよ」
シンプルだからこそ、油は大切に。
シンプルな料理だからこそ、冷水さんは油を選んで使うようにしているそう。
冷水さん:
「油はなるべく加工されていない、搾りたてのものを使うようにしています。
おもにエキストラバージンオイルや太白胡麻油など。加熱しても、酸化しにくいものを選んで使っています。
油って避けられがちですが、質がいいものであれば、そこまで気にする必要はないかもしれません」
CASA MORIMIのエキストラバージンオイル「ZAHARA」や、九鬼産業の「太白純正胡麻油」などを愛用していると教えてくれました。
とてもおおらかなのに、しっかりと自分を持っていらっしゃる冷水さん。
料理も暮らしも、シンプルな軸を1つ知っていれば、おいしく、心地よくなるのかもしれません。
素材を生かしたスパイシーなスープやハーブティーを、さっそく実践してみようと思います。
(おわり)
【写真】加藤新作
もくじ
冷水希三子(料理家/フードコーディネーター)
季節の素材を生かした料理を心がけ、雑誌や広告などで幅広く活躍している。
http://kimiko-hiyamizu.com/
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