【朝の過ごし方】ママになっても自分らしくいたいから。子育てと仕事を両立させるための朝の工夫(長南芳子さん)
編集スタッフ 寿山
家と仕事場をわけて、家事の時短にトライした朝じかん
1日を気持ちよくスタートさせるための朝の習慣を、さまざまな立場の方に伺う連載「朝の過ごし方」。
今回ご登場いただくのは、5歳の長女と1歳の長男の子育てをしながら、東京谷中にあるアトリエショップ「laboratori 穀雨(こくう)」で、オリジナルのアクセサリーやオブジェを制作、販売している長南芳子(ちょうなん よしこ)さんの朝じかんです。
2017年7月にオープンしたばかりのアトリエには、長南さんが制作する「a.A.(エーエー)」「YOSHIKO CHONAN(ヨシコ チョウナン)」の2ブランドの作品が並んでいます。
全国各地のギャラリーやイベントに出展もしている長南さん。忙しい毎日のなか、どのように仕事と育児を両立しているのでしょう。
長南さん:
「アトリエショップをオープンして、自宅と仕事場を分けました。それでどうしても家事の時間を短縮しなければいけなくて。
自分なりにいろいろな工夫を取り入れてみて、続けられることは続けて、無理を感じたことはやめて、まだ今も手探りです」
そう話す長南さんの、朝の習慣や工夫をお届けします。
朝の時間割
4:30 起床。メールなどパソコンでの仕事を済ませる
6:00 夫が起床し、自分で朝食を済ませる
6:15 夜に済ませた洗濯物をたたみながら、夫と会話
6:30 子供を起こし、夫を見送った後に朝食準備
6:50 朝食
7:30 片付け。食器は食洗機へ。保育園の準備
8:20 登園。食洗機の扉を開けて、器は自然乾燥させる
9:00 登園を終え、アトリエショップへ
9:30 開店準備
10:00 制作スタート
11:30 ドリンクを買い、ひと息つく
12:00 開店
06:30
「見送り」は子どもの目覚ましにも、
家族のコミュニケーションにも
まだ家族が寝ている間に、長南さんはメールチェックなどのパソコン仕事を済ませます。その後ご主人が起床し、身支度を済ませたら子どもたちを起こすそう。
それから家族全員で、出勤するご主人を見送るのが毎朝の習慣になっているのだとか。
長南さん:
「私も子どもの頃は父の見送りをしていました。それもあってか、見送りをしないと何だか落ちつかなくて。
『そろそろパパ行くよ〜』と子どもたちに声をかけると、すごい勢いで起きてくるので、いい目覚ましにもなっています。
お見送りには、みんな元気で1日がんばろうねという気持ちも込めています。成長とともに親子に距離ができて、会話が減ったとしても、見送りの習慣があれば大丈夫かもしれないと思って。私もそうだったんです」
06:50
栄養たっぷりの朝ごはんにしたいから
おかずは週末に作り置き
長南さん:
「時間はなくても、朝ごはんで栄養をしっかり採りたいなと思っていて。ご飯とみそ汁に、主菜と副菜、生野菜なども添えて、しっかりいただきます。
おかずは週末にたっぷり作り置きをしておきます。もし足りなくなったら、アトリエの定休日の水曜に追加で作ったり、忙しければ惣菜を買い足す事もあります。
子どもたちが朝ごはんに飽きてくると、卵かけご飯に納豆をトッピングしたり、シラスやふりかけをかけて食べたり。それに食欲が落ちたときでも、おにぎりにするとよく食べてくれるので助かっています」
食事を終えたら後片付けをして、保育園の準備。食器は支度をしている間に食洗機にかけておき、家を出る直前に食洗機の扉を開けて自然乾燥させているそう。
時間がない朝の家事は、最小限にしているといいます。
09:00
1人自転車でアトリエへ
ママから自分に切り替える
息子と娘が通う保育園が別々で、2箇所に送迎している長南さん。自宅からほど近い息子の保育園へは親子3人で歩いて行き、息子を預けた後に、娘の保育園へは電動自転車で向かうそう。
自転車をこいで登園する10分間は、娘と2人きりで会話できる大切な時間だといいます。
長南さん:
「送迎を終えたら、自宅で自転車を乗り換えてアトリエショップへ向かいます。重い電動自転車を降りて、軽やかな自転車で走る道のりは、仕事モードに切り替える時間にもなっていて。
徒歩でも車でもない、自転車のスピード感が一番好きです。少し遠回りになっても、車があまり通らない裏道を走りながら季節の移り変わりを感じたり、塀の上や植栽の下にもぐりこむ猫をみたり。
道すがらおいしいパン屋やおにぎり専門店でランチを調達することも。いい気分転換にもなっています」
子育てと自分の世界の両立は簡単じゃない。でもあきらめたくない
アトリエに着いて開店準備を終えると、制作をスタートするという長南さん。12時に開店するショップのショーケースには、美しく、凛としたアクセサリーやオブジェが並びます。
▲写真は「YOSHIKO CHONAN」の作品
わたし寿山が長南さんにはじめてお会いしたのは、5年前のとあるイベントでした。アクセサリー作家としてブースに出展する横で、小さな赤ちゃんを寝かせていて。
子育てをしながら、自分の世界もきちんと持って活躍される姿に、同じ女性として憧れました。
そのあと自分も母になってみて、子育てと夢の両立はそう容易なことではないなあと感じます。
今回の取材を通して、5年前と変わらず、子育てにも仕事にもまっすぐ向き合い続ける長南さんの姿に、「お母さんになっても、自分らしくいよう」と、勇気をいただいた気がしました。
【写真】長南芳子
こちらの特集も合わせてご覧ください。
長南芳子
東京藝術大学工芸科で鍛金を専攻。2008年に「 a.A.」スタート。ギャラリーや百貨店を中心に新作の展示会やワークショップも行う。
https://www.aa-story.com/
https://www.yoshikochonan.com/
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