【にほんのお菓子】第1話:あの「白鳥柄の箱」が欲しくて。臨月で訪れた真冬の松本
編集スタッフ 寿山
「いつかまた食べたい」と、思うお菓子はありますか?
わたし寿山は、日本中にもう1度食べたい、いつか食べたいお菓子がありすぎて、国内旅行に出かけるときは必ず何軒かの菓子店をハシゴするのが習慣です。
どうしてこんなにもお菓子に惹かれるのか。美味しいことも理由のひとつですが、それより何より、お菓子の背景にある歴史や地域性に興味があります。
それに帰りの電車でお菓子を食べながら旅の余韻に浸ったり、家に戻ってからも、お菓子の箱を見て旅した街のことを思い出したり。大切にしたい記憶の象徴なのかもしれません。
そんなお菓子好きの私が、忘れられない全国の名菓を不定期でお届けする特集「にほんのお菓子」。
まず初回にご紹介するのは、長野県のお菓子です。長野を旅したエピソードも併せてお伝えします。
誰にも言わず、臨月で旅した真冬の松本。
あれは3年前の冬のこと。はじめての産休に入って臨月を迎えたとき、ふと「最後にひとり旅がしたい」という衝動にかられました。
思いつくまま、気のむくままに旅ができる機会は、しばらくない気がして。家族に話したら心配されそうで、親にも姉妹にも内緒で、旅の計画を立てました。
目的地に選んだのは長野県松本市。行ってみたい菓子店や器の店があったのと、泊まってみたいホテルもあり、都内からのアクセスもいいので「よし!」と意気込んで夫にプレゼンするも、ひとり旅は却下。
そして見張り役の夫と、真冬の松本を訪れたのです。
「きゃあ」と言わずにいられない、乙女心をかきたてるパッケージ
松本を代表する乙女なお菓子と個人的に思っているこの「白鳥の湖」(税込1,150円)は、以前から書籍や雑誌の記事で見ては、恋焦がれていた存在。
お土産などで食べたことはあっても、どんな包み紙でくるんであるのだろう、どんな手提げ袋に入れてもらえるのだろうと、いつか現地で買うのを夢みていました。
そんな妄想のもとに訪れたのは、松本で130年以上の歴史を誇る老舗「開運堂」。まるで高級デパートのような威風堂々の店構えが印象的です。
ピカピカのショーケースの向こう側にいる店員さんに、少しドキドキしながらお目当てのお菓子を注文し、待ちきれない思いでホテルに持ち帰って。パステルブルーの包装紙に包まれた箱に見とれながら、部屋で過ごした時間はとても幸せなものでした。
口どけなめらかなクッキーは、ほのかにシナモンの香りがして。1枚1枚大事に食べたくなる、箱が空っぽになるのがすごく切ない美味しさです。
そのとき買ってきた「白鳥の湖」の箱は、今は娘のおやつ箱に。小さめの塩むすびをラップに包んで白鳥柄の箱につめ、公園や動物園に出かけることも。
娘にとっても、もはや大切な箱になっているのでは⁉︎と、したり顔で愛用中です。
そういえば、このとき一緒に買った娘の器はことごとく割れてしまいました。そろそろまた器を、この白鳥のお菓子を買いに行かなくては……今ちょうど母娘ふたり旅の計画を立てているところです。
【開運堂】
長野県松本市中央2-2-15 営業/9:00~18:00 TEL/0263-32-0506
https://www.kaiundo.co.jp/
長野県に行くなら、あれも、これも
みすゞぶどう生ゼリー
りんごにぶどう、ももにあんず。一年を通しておいしい果物に恵まれる長野の名物 “みすゞ飴” というフルーツゼリーで有名な老舗が作った、生のゼリー(税込454円)。甘みと酸味のバランスがよく、香り豊かなコンコードという品種のぶどうの美味しさを凝縮。長野県上田市にある、有形文化財に登録されたクラシックホテルのような本店も、いつか訪れてみたい。
【飯島商店】
長野県上田市中央1-1-21 営業/10:00~18:00 TEL/0268-23-2150
http://www.misuzuame.com/
御飴詰め合わせ
新春の伝統行事として「あめ市」が立つ松本で、江戸中期に創業した老舗の米飴を3種類楽しめる詰め合わせ(税込1,080円)。民芸がさかんな松本らしい、レトロなパッケージは、食べ終わったあとも何かを入れておきたくなるデザイン。米飴を極限まで薄くのばし、落花生を加えた「板あめ」はパリっと香ばしく、舌の上でまたたく間に溶けて美味。
【山屋御飴所】
長野県松本市大手2-1-5 営業/9:30~17:30 TEL/0263-32-4848
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