【BRAND NOTE】不安や葛藤もゼロじゃない…。好きなことを仕事にするってどういうこと?
ライター関紋加
仕事に追われ、スケジュールにもこころにも余裕がないとき、ふと思ってしまうこと。好きなことを仕事にできたらなぁ。あれ、そもそも私の好きなことってなんだっけ……?
日々の暮らしの中で、仕事は多くの時間を占めるもの。仕事との向き合い方は、その人の暮らしに大きな影響を与えます。
「いいわたし、いい暮らし。」というコンセプトから誕生した、キリンビバレッジ株式会社の「moogy(ム―ギ―)」。日々仕事や育児に忙しく、ときに悩みを抱えてしまう女性の “ココロ” も “カラダ” もサポートしたいという思いが込められた麦茶です。
そのコンセプトに共感した、私たち「北欧、暮らしの道具店」はmoogyと「moogy life style room~いいわたし、いい暮らし。を知る2日間」というイベントを開催。
その中で、moogyデザイナーの寺島さん、水上(みずかみ)さん、遠藤さんに「『好き』を仕事に取り入れる楽しさと難しさ」についてお話しいただきました。
ふだん何気なく手にするボトル入りのお茶でも、お気に入りと思えたら。そんな自分たちの素直な思いをカタチにする3人のお仕事は、毎日が充実しているように見えます。ですが、その実現までには、いくつもの不安や葛藤があったとか。
聞き手は、クラシコムスタッフ筒井です。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で制作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
▲左から、moogyデザイナーの寺島さん、水上さん、遠藤さん
「憧れ」と「現実」のギャップに悩む、入社2年目の壁
スタッフ 筒井:
「好き」を仕事にするのは憧れますが、実際にそれができている人って、どのくらいいるかなぁと。3人は会社員として、組織に所属しながら好きなことを仕事にしていらっしゃいますよね。
寺島さんと遠藤さんは、それぞれ大学でグラフィックデザインやプロダクトデザインを学んだ後、新卒で入社されています。入社時から、「好き」なことに携わっているのでしょうか?
寺島さん:
いえいえ、私もいろいろ悩んでいましたよ。
私が入社して2年目に担当していたのは「生茶」など、長く続いているブランドのパッケージデザインでした。歴史のあるブランドを任されて光栄でしたが、想像以上にその仕事は難しかったですね。まだ経験も浅かったですし、上に先輩デザイナーもいて、自分の意見をどう表現すればよいかわからなくて。
好きなことではありましたが、同時に苦しさもありました。
遠藤さん:
私も同じですね。1年目はとにかくがむしゃらで、2年目はルールやセオリーがある中で必死にアイデアを出すものの、会議で発表しても通らないこともあって。いろんな人の意見に何を優先すべきか迷い、落ち込んでいました。
スタッフ 筒井:
2年目の壁っていう言葉も聞きますよね。憧れていた仕事だからこそ、理想と現実のギャップに悩んだり、戸惑ったりしたんですね。
寺島さん:
でもどんなにつらくても3年は続けるぞ!と思っていました。ちょっとずつですが、ひとりで任されることや経験が増えてきて、自分の意見が言えるようになってきて、楽しくなってきました。もうちょっと頑張れそう、が続いて今日に至る感じです。
遠藤さん:
続けていくと、力を抜いていいところや、頑張りどころのバランスが自分の中でわかってきますよね。私も自分なりのやり方を見つけようと思ったんです。
スタッフ 筒井:
自分なりのやり方、というと?
遠藤さん:
たとえば「この文字を赤くしてほしい」と言われたときに「そのデザインは好きじゃないかも……」と思ってしまったことがあって。でも、なぜそう言われたのかを考えてみたんです。
相手はきっとその部分を強調したいんですよね。目立たせるためには「赤を使うのではなくて、こうしませんか?」と、自分なりに相手の真意を満たせるようなアイデアを提案しました。
そこから相手も自分も納得したデザインを完成させることができて、その経験は大きかったですね。
「転職」は回り道ではない。経験したから、分かったこととは?
スタッフ 筒井:
水上さんは、転職を経験しているんですよね。どのような経験を経てこの仕事に就いたのですか?
水上さん:
大学では版画を学んでいたのですが、アーティストとしてそのまま仕事にするのは難しいと思い、新卒では洋菓子メーカーに入社しました。
私もほかの2人と同じく、まずは続けてみようと思って。3年続けてみて、仕事としてモノづくりに携わることのおもしろさを実感しました。それで、もっといろんなことに挑戦したくなったんです。
まずデザイン制作会社に転職して、さらに数社経てパッケージデザインをしている会社に入って、それが今の仕事につながっていますね。
小さな頃から絵を描くのは好きだったし、高校生のころも美術部でしたけど、仕事として「これだ」というのを見つけるのは時間がかかりました。転職するうちに、好きなことに気づいていった感じです。
▲イベント会場には、moogyデザイナー3人の私物も。こちらは水上さんが好きだという和デザインのもの
スタッフ 筒井:
最初からこれが好き!というより、好きが経験とともに、変化していったんですね。ずばり、転職は回り道でしたか?
水上さん:
いえ、そうは思いません。直接的ではないけれど、すべての経験が今にいきているかなと。いっぱい悩みましたけどね(笑)
仕事で感じる「モヤモヤ」を、次のステップにつなげるには
スタッフ 筒井:
みなさんがmoogyに取り組んだきっかけってなんだったのでしょうか?
寺島さん:
実は3人とも、仕事で求められるデザインに悩んでいたんです。そんなときにmoogyの話がきて、これならそのモヤモヤを解消できるかもと思ったんですよ。
スタッフ 筒井:
それってどんな悩みだったんですか?
寺島さん:
私たちはキリンビバレッジ株式会社で働いているので、普段それぞれ別のブランドも担当していますが、どんなパッケージをデザインするうえでも、共通して大切なことがあります。
ざっくりいうと、「瞬時にコンセプトが伝わること」「おいしそうであること」「中味が何かすぐわかること」などです。これはコンビニやスーパーなど商品数が多い中で、手に取ってもらうためにとても重要な要素。
でも、その全部を詰め込んでしまうと、たまに自分がよいと思えるデザインとギャップが生まれることもあって……。3人とも売れるためのデザインってなんだろう?と悩んでいました。
▲moogyのデザイン全16種類を、すべて3人で手掛ける。手描きのイラストとやわらかな色合いで、まるで雑貨のような佇まい
水上さん:
moogyは当初、ECサイト「LOHACO(ロハコ)」とアスクルで先行発売するということ*、コンセプトが「暮らしになじむもの」ということしか決まっていませんでした。まだほとんど何も決まっていないところから、3人でブレストをして、ゼロからブランドをつくれたのは今までにない経験でした。
ずっと心の中にあったやりたいことができた気がしますね。同じ悩みを感じていた、この3人だからできたことが詰まっています。
遠藤さん:
毎日やるべきことはたくさんあるから、スケジュールの余裕がないときもありますよね。だけど、「やってみたいかも」「おもしろそうかも」の気持ちに正直になることは大切。
私たちでいえば、moogyという新しい商品の存在が、これまでのブランドとはまた違う、新たなデザインにチャレンジをするきっかけになりました。
スタッフ 筒井:
moogyに取り組むことで、新しいことにチャレンジする機会が持てているんですね。でも、好きでやりがいのある仕事でも、それを続けていくことは、また違った難しさがありませんか?
寺島さん:
そうですね。正直、これがしたい!これが好き!という気持ちにも、波があります。本当にこの仕事に向いているのかなって、今でもたまに悩みますよ(笑)。でも今回のイベントを通じて、moogyに込めた思いや、皆さんと共通する好きなモノやコトを直接お話することができて、私たちも改めて、moogyを続けられるように頑張ろう! とパワーをもらいました。
* 現在は全国のインターネット通販・カタログ通販でも販売中
行き詰まったら、どうしてる? 気持ちを切り替えるためのアイデア
▲イベント会場に展示した「3人のお気に入り」。インスピレーションを受けた本や雑貨なども並びます
スタッフ 筒井:
好きなことでも、うまくいかないこともありますよね。そんなときに、ネガティブな気持ちをポジティブに変換するコツや工夫はありますか?
遠藤さん:
私は朝ごはんをお腹いっぱいたべることかな。お味噌汁をちゃんと作って気持ちを整えてから出社するようにしていますね。
寺島さん:
コーヒーを飲みにカフェに行きますね。気分転換したいときは、場所をかえるとアイデアや考えが浮かぶんです。悩みをノートに書き出したり、考えを整理したりすることもよくします。
水上さん:
私はお酒!信頼のおける社内の人なら愚痴っちゃいます(笑)
スタッフ 筒井:
仕事や暮らしって、悩みがつきないもの。でも、上手に息抜きをしながら前に進んでいくものなのかもしれませんね。
思わず一目惚れしてしまうデザインの「裏側」には…
最初は、思わず一目惚れしてしまう、雑貨のような佇まいに魅せられた私たち。
ですが、今日のお話と「moogyが、みなさんの『いいわたし、いい暮らし。』の一部になれたら、うれしいです」とおっしゃっていた3人の笑顔に、仕事に対する熱い思いを感じました。
『いいわたし、いい暮らし。』
その答えは、人それぞれ違うものかもしれません。繰り返す日々の中、どんな瞬間であっても、それはあなたの暮らしの一部。仕事をしている時間もまた、暮らしとは切り離せないはずです。
ならば、毎日の仕事に向き合うときも、「自分らしさ」を大切にして過ごしたい。
moogyは、そんな思いにそっと寄り添って、いつでもサポートしてくれる、かわいくて頼もしい味方なのかもしれません。
(おわり)
moogyのSNSアカウントでは、「いいわたし、いい暮らし。」にまつわるモノコトを紹介しています。
公式Instgaramアカウントはこちら
公式LINE@アカウントはこちら
【写真】木村文平
【編集協力】有限会社ノオト
もくじ
ライター 関紋加
有限会社ノオト所属の編集者、ライター。ヨガウエアやオーガニックコスメの販売経験から、好きな分野は料理、美容、健康、ライフスタイルなど、毎日の暮らしにまつわるなにげないこと。現在は、企業のオウンドメディアや地元ニュースメディアを中心に活動中。趣味は、ヨガと食べ歩きとミュージアム巡り。
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